劇団青年座、故中島淳彦さんが書き下ろした人情喜劇『夫婦レコード』を16年ぶりに上演

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2022.4.12
『夫婦レコード』

『夫婦レコード』

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2022年5月27日(金)~6月5日(日)俳優座劇場にて、劇団青年座公演『夫婦レコード』が上演されることがわかった。

本作は、2004年に青年座創立50周年記念公演として故中島淳彦さんが青年座に初めて書き下ろした人情喜劇。中島淳彦さんは『夫婦レコード』(2004年)、『あおげばとうとし』(2007年)、『タカラレ六郎の仇討ち』(2012年)と3本の新作を書き下ろし、青年座に遺した。今回、この中から、中島淳彦さん追悼の意を込めて、16年ぶりに『夫婦レコード』を再演する。

劇団内外から再度の上演を期待する声が絶えず聞こえてきた本作品。夫と妻の絆、そして家族への愛情を通して「自らが生きること」の意味を問いかけ、昭和時代の煩わしくも温かい人と人との関係密度と、現代社会のそれを対比し描いている。

主人公の父親役を初演では湯浅実、再演では津嘉山正種が務め、今回はこの役を佐藤祐四が引き継ぐ。そして青年座初めての試みとして、長女の安藤瞳を始めとする田上唯、市橋恵、尾島春香、本田清佳の5人姉妹は座内オーデションによって決定した。

劇団青年座は、今後も繰り返し上演できる、いわゆる劇団の財産演目へと昇華させるための取り組みで、若手俳優の登竜門となる作品に位置付けたいと考えているそうだ。

 
【ものがたり】
康夫の妻民子が町内会の温泉旅行中に心臓麻痺で突然亡くなった。
旅行に参加せず自宅でその報せを聞いた康夫は、長年連れ添った妻の急死を受け入れることができず取り乱してしまう。
そんな父に対して、五人の娘たちはどのように接していいかわからなかったが、
それぞれ事情を抱えながらも次第に日常の中に悲しみを埋めていく。
離婚して独り暮らしをしているが、今は訳あり恋愛中の長女京子。
売れないミュージシャンを支えて夫婦生活を送っている次女優子。
同僚の教師と婚約中で、まもなく結婚式を控えている三女洋子。
母と一緒に家事を務めてきたが、自立の道を探っている四女君子。
すぐ上の姉と7つ年が離れた天真爛漫な大学生の五女美子。
5人の娘たちの思い出話から康夫が知らない妻民子の姿が浮かび上がってくる。
王貞治が756号の世界ホームラン記録を達成しようとしていた1977年夏。
康夫は妻との記憶を辿っていくうち、ある一枚のレコードを思い出す。
「結婚行進曲」のレコードに刻まれた夫婦の記憶。
哀しくて可笑しくて、どこか懐かしい家族のドラマが進行する。

 

公演情報

劇団青年座公演『夫婦レコード』
 
■日程:2022年5月27日(金)~6月5日(日)
■会場:俳優座劇場
 
■スタッフ
作:中島淳彦   演出:黒岩亮
 
■キャスト
中村康夫…………………………………佐藤祐四
中村京子(長女)………………………安藤瞳
島本優子(次女)………………………市橋恵
島本健一郎(優子の夫)………………前田聖太
中村洋子(三女)………………………田上唯
岡田浩二(洋子の婚約者)……………三浦拓真
中村君子(四女)………………………尾島春香
中村美子(五女)………………………本田清佳
田宮という名の男………………………伊東潤
 
■入場料[全席指定]
一般 5,500円(当日6,000円)▪夜公演割引(5/27、31、6/3) 4,800円(当日5,300円)▪U30(30歳以下) 3,000円*▪U18(18歳以下) 1,800円*
グループ割引 18,000円(同一日4名) *
*青年座のみの取り扱い・U30とU18は当日受付精算のみ(身分証提示)
 
■前売所
劇団青年座0120-291-481(専用11:00~18:00、土日祝日除く)

 
■青年座ホームページ http://www.seinenza.com

■前売開始:一般:4月13日(水)
 
■お問い合わせ 劇団青年座 TEL 03-5478-8571  E-mailinfo@seinenza.com
青年座ツイッター@_seinenza
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