間宮祥太朗がうつむきながら大粒の涙をこぼす 原作・島崎藤村の映画『破戒』予告編&ポスタービジュアルを公開

2022.5.4
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(C)全国水平社創立100周年記念映画製作委員会

7月8日(金)公開の映画『破戒』から、予告編とポスタービジュアルが公開された。

『破戒』は、島崎藤村の同名長編小説の映画化作品。1948年の木下恵介監督、1962年の市川崑監督に続き、60年ぶりに映画化されるものだ。

瀬川丑松は、自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう、亡くなった父からの強い戒めを受けていた。彼は生徒に慕われる良い教師だったが、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱し、下宿先の士族出身の女性・志保(石井杏奈)との恋に心を焦がしていた。友人の同僚教師・銀之助(矢本悠馬)の支えはあったが、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していく。猪子宛に手紙を書いたところ、思いがけず猪子と対面する機会を得るが、丑松は猪子にすら、自分の出自をカミングアウトすることができなかった。そんな中、猪子の演説会が開かれる。丑松は、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚えるが、猪子は演説後、政敵の放った凶刃により命を落とす。この事件がキッカケとなり、丑松はある決意を胸に、教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとする。

本作で主演を務めるのは、映画『東京リベンジャーズ』やTVドラマ『ファイトソング』などで知られる間宮祥太朗。自らの出自に苦悩しつつも、最後にはある決断をする主人公・丑松を演じている。また、石井杏奈が丑松に恋心を寄せる女性・志保を演じる。、また、悩める丑松を支える親友・銀之助役で矢本悠馬が共演。そのほか、眞島秀和、高橋和也、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、大東駿介、小林綾子らがキャストに名を連ねている。メガホンをとるのは、『発熱天使』『みみをすます』などの前田和男監督。脚本は、『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』『ふしぎな岬の物語』などの加藤正人氏と『バトル・ロワイアルII鎮魂歌』などの木田紀生氏が手がけ、制作は東映京都撮影所が担当している。

 
 

解禁された予告編では、身分制度の影が残る明治後期を舞台に、丑松が「なぜ好きな人に気持ちを伝えることが、できない」と苦悩を語る独白からスタート。父から「部落民という素性を隠せ」と言われ、教師となった丑松が、下宿先で士族の娘・志保と出会い、彼女への想いに心を焦がすようになる様子が映し出されている。しかし、丑松が「この世の矛盾に命懸けで切り込む人間を下等だというのなら、私は進んで下等な人間になります」と感情を剥き出しにする一幕も。間宮演じる丑松が、うつむきながら大粒の涙をこぼすシーンも公開されている。

『破戒』は7月8日(金)より丸の内TOEIほか全国公開。

作品情報

映画『破戒』
(日本/119分)
企画・製作:全国水平社創立100周年記念映画製作委員会
制作:東映株式会社
制作協力・配給/宣伝:東映ビデオ株式会社
制作プロダクション:東映株式会社京都撮影所      
原作:島崎藤村『破戒』  脚本:加藤正人/木田紀生  監督:前田和男  音楽:かみむら周平
キャスト:間宮祥太朗 石井杏奈 矢本悠馬 高橋和也 小林綾子 七瀬 公 ウーイェイよしたか(スマイル) 大東駿介
竹中直人 / 本田博太郎 / 田中要次  石橋蓮司  眞島秀和
公式サイト:http://hakai-movie.com/
(C)全国水平社創立100周年記念映画製作委員会
 
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