新国立劇場、高校生のためのオペラ鑑賞教室を7月に開催 プッチーニの名作で、一途な愛の悲劇を描く『蝶々夫人』を上演

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2022.5.31
新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室『蝶々夫人』より   撮影:寺司正彦

新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室『蝶々夫人』より   撮影:寺司正彦

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2022年7月8日(金)~16日(土)新国立劇場オペラ パレスにて、新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 2022『蝶々夫人』が上演される。

「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」は、現代舞台芸術の一層の普及をめざす新国立劇場が、次の世代を担う青少年に向け優れた舞台芸術を提供する機会として1998年(平成10年)より開催し今年で24回目を迎える。本公演は、高校生を学生扱いせず、一般の観客と全く同じスタイルで名作オペラを全曲鑑賞してもらうというコンセプト。「初めてのオペラ鑑賞だからこそ、本物のオペラを体験してほしい」という願いを込めて、演出、舞台美術、衣裳など本公演と全く同じプロダクションを上演。日本を代表するオペラ歌手が出演し、生のオーケストラ演奏で行っている。

来場する高校生は毎年約1万2千人、これまでに約24万人の高校生が参加。例年、来場者の約 8割以上がオペラ鑑賞初体験という高校生たちだが、幕が開くとざわついた劇場内はたちまち静まり返り、ドラマティックなストーリー展開と歌手やオーケストラの生演奏に引き込まれていく。

今回上演するのは、プッチーニの名作で、一途な愛の悲劇を描く『蝶々夫人』。オペラ鑑賞教室でも最も上演の多い作品で、これまでに、東京公演で10回、関西公演で6回上演されており、蝶々さんの一途な愛の悲劇を繊細に劇的に描いたオペラが、多感な高校生に深い共感を呼んでいる。

新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室『蝶々夫人』より  撮影:寺司正彦

新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室『蝶々夫人』より  撮影:寺司正彦

 
【あらすじ】
明治の頃、長崎の海を望む丘。アメリカ海軍士官のピンカートンは、結婚あっせん人ゴローの仲介で 15歳の芸者、蝶々さんを身請けし、アメリカ領事シャープレスの忠告をよそに軽い気持ちで結婚式を挙げる。やがてピンカートンは帰国。愛を信じて疑わぬ蝶々さんは音信不通の夫の帰りを、3 歳になった息子と女中のスズキとともに待つ。やがてアメリカで正式に結婚したピンカートンが妻ケートを連れて長崎に。すべてを悟った蝶々さんは、わが子をピンカートンに託すと決め、父の形見の短剣で命を絶つ。

 
今年度の新国立劇場公演は、公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーションの助成、協賛としてローム株式会社、損害保険ジャパン株式会社の支援のもと、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』を上演する。

公演情報

ジャコモ・プッチーニ
新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 2022

『蝶々夫人』
令和4年度日本博主催・共催型プロジェクト
全2幕(イタリア語上演/日本語及び英語字幕付き)
 
日程:2022年7月8日(金)~16日(土)
会場:新国立劇場オペラ パレス

スタッフ:
【指揮】阪 哲朗
【演出】栗山民也
【美術】島 次郎
【衣裳】前田文子
【照明】勝柴次朗
 
キャスト:
<7月8日・12日・15日>
【蝶々夫人】木下美穂子
【ピンカートン】村上公太
【シャープレス】成田博之
【スズキ】小林由佳
【ゴロー】糸賀修平
【ボンゾ】伊藤貴之
【神官】上野裕之
【ヤマドリ】高橋正尚
【ケート】佐藤路子
 
<7月11日・14日・16日>
【蝶々夫人】森谷真理
【ピンカートン】城 宏憲
【シャープレス】近藤 圭
【スズキ】但馬由香
【ゴロー】升島唯博
【ボンゾ】畠山 茂
【神官】千葉裕一
【ヤマドリ】吉川健一
【ケート】十合翔子
 
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
 
料金(10%税込):全席指定:2,200円(高校生以下)、4,400円(一般(大人))
※残席がある公演日に限り前売り販売
 
発売
高校生以下発売日: 2022年5月22日(日)10:00~
一般発売日(大人): 2022年6月29日(水)10:00~
 
主催:公益財団法人新国立劇場運営財団、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
助成:公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
協賛:ローム株式会社 損害保険ジャパン株式会社

お問い合わせ 新国立劇場ボックスオフィス TEL: 03-5352-9999
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/educational-madamabutterfly/
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