浪曲師の国本武春さんが死去
(画像はSPICE編集部によるものです)
浪曲師の国本武春(くにもと・たけはる 本名:加藤武=かとう・たけし)さんが、24日、急性呼吸不全のため都内の病院で死去した。55歳だった。
千葉県生まれ。父・天中軒龍月、母・国本晴美の浪曲師の両親のもとに生まれ、80年に三味線曲師・東家みさ子に師事。翌年、浪曲師の東家幸楽に入門し、国本武春を名乗り浪曲師になる。従来のスタイルにとらわれず、ロックやブルースのテイストを取り入れた独自の弾き語りで、多くのファンに親しまれた。
また、宮本亜門演出の02年のブロードウェイ・ミュージカル『太平洋序曲』や、NHK-Eテレの番組「にほんごであそぼ」にも出演するなど、ジャンルを超えて幅広く活躍した。
95年に文化庁芸術祭賞演芸部門新人賞、00年に芸術選奨文部大臣新人賞を受賞した。