『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ 』海宝直人&アラン・メンケン、オンライン対談が実現 MCにハリー杉山の出演決定
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アメリカ・ボストンのボストンシンフォニーホールやイギリス・ロンドンのロイヤルアルバートホールで上演され、日本では2019年&2020年と過去2回大盛況を果たした『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』。このたび『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat. アラン・メンケン』として、2022年7月26日(火)〜28日(木)に東京国際フォーラムにて開催される。
今回は、スペシャルキャストとして、『美女と野獣』の「Be Our Guest」や『アラジン』の「A Whole New World」など、誰もが知る名曲を生み出したディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンと、本場ブロードウェイのキャスト4名とゲストにはミュージカル俳優の海宝直人が出演する。そして、 MCにはハリー杉山が出演することが決定した。
公演に向けて、海宝直人とアラン・メンケンのリモートでの対談が実現。日本版ミュージカルの魅力や、ディズニー音楽の作曲秘話など、『美女と野獣』のチップ役で舞台デビューした海宝だからこそ聞ける貴重な内容となっている。さらに、海宝にはアラン・メンケンとのステージ共演へ向けての思いや意気込みを聞いた。
本公演は、2部構成となり、第1幕はなんと丸々アラン・メンケンによる至極のパフォーマンスを、第2幕はブロードウェイスター達と海宝のコラボレーションによる名曲揃いのディズニー音楽を堪能できるコンサートとなる。
【アラン・メンケン×海宝直人インタビュー抜粋】
ーーこの夏、再来日されますがどんな気持ちですか?
とてもうれしいです。正直なところ、世界一好きな国は日本です。本当ですよ、日本から仕事の話が来ると「やった!」とガッツポーズするぐらい。本当に楽しみにしています。忙しくなりそうです。今「魔法にかけられて」(続編)と「リトル・マーメイド」(実写版)の楽譜を書いているところだし、「ヘラクレス」のミュージカルのワークショップも予定されていて、飛行機であちこち飛び回っています。でも待ちきれない。日本へ行くのを本当に楽しみにしています。
ーーほかのコンサートと「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」の違いを教えてください。
前提として明らかに違うのは、誰もがディズニーの世界を知っているということです。ディズニーの最もすばらしい特徴の1つは、作品が世界中で舞台化されていることです。とても見事な形でね。友人のトム・シューマーカーやジェフ・リー、そのほか多くの人たちのおかげです。このコンサートは、そういった舞台版の音楽を聞かせることをテーマにしています。どれも始めはアニメや実写映画の音楽でした。このコンサートには実際に舞台に出演していた俳優たちが登場します。ですから私にとってはファミリーとの同窓会的な側面もあります。扉を開け、私たちの伝統を観客の皆さんとわかちあうような、そんな気持ちです。
ーー今回特に、どんなパフォーマンスを期待できそうですか?
いつもやっているコンサートのミニバージョンをやります。丸ごと聞かせる曲もあるし、メドレーもあります。いくつかの曲の背景についてお話ししたいと思います。演者を舞台に呼んで、共演もします。それがAct1です。Act2は、ゆっくりくつろいで観客として楽しみたいと思います。
ーー本場ブロードウェイキャスト4名が出演されますが、どんなパフォーマンスを見られそうですか?
最高ですよ。彼らとはアメリカで仕事をしています。すごい人たちです。もちろん日本にも、ほかの国々にもすばらしいディズニー・ブロードウェイのスターたちがいます。我々のミュージカルに出演したパフォーマーが世界中に増えていますからね。中でも日本は主要国です。ドイツ、オランダ、イギリスにもいます。今はいませんがロシアにもいました。これは世界的な現象なのです。ですが、今回出演するのはアメリカ育ちのパフォーマーたちです。
ーー最初にディズニーから仕事の話が来た時はどう思いましたか?
驚きました。ディズニーから話があったころ、ちょうどVHSテープの大革命が起きていたのです。初めて自宅でディズニーのクラシック作品が見られるようになりました。娘が生まれたばかりでしたので、一緒に「シンデレラ」「白雪姫」「ピーター・パン」「ピノキオ」などを見ました。ハワード・アシュマンから電話がきてディズニーのミュージカル・アニメの音楽をやれると聞いた時は、奇跡が起きたと思いました。
※ハワード・アシュマン=プロデューサー・作詞家であり、後にメンケン氏のビジネスパートナー
アラン・メンケン
ーーアランさんは日本に何度もいらして「アラジン」や「ノートルダムの鐘」をご覧になっていますよね。日本のパフォーマーならではの特徴を感じたことがありましたら教えていただけますか?
最初に言えるのは、日本のパフォーマンス・レベルが卓越しているということです。最近は特にそうで、ブロードウェイを含め、世界のどこにも負けていないと思います。トップレベルです。日本版のミュージカルが作られ始めた当初は、本国との差がもう少しありました。当時だって十分すばらしかったですけど、日本の観客に向けて変更が加えられていた気がします。今は翻訳に差異がなくなりました。それは簡単なことではありません。翻訳を担当する人たちのスキルがすごいのです。英語と日本語では、言語の機能があまりにも違いますからね。日本版を作ると言うのは作品を一から作り直すようなものですが、本当に見事な出来栄えです。多くの優秀なアメリカ人パフォーマーたち、そして世界中のパフォーマーたちが日本へ行き、言葉を学び、公演をしたいと思っています。日本が大好きってこともあるでしょうが、とにかく最高の経験になります。トップレベルなのです。
ーーティム・ライスさんとの共作ブロードウェイ版「美女と野獣」の曲作りについて
考えてみると面白いのですが、映画にはアニメでも実写でもクローズアップがありますよね。カメラが顔に寄るので、後悔しているとか、その時考えていることがわかります。その手段が舞台には存在しません。代わりに歌がクローズアップと同じ役割を果たします。ですから、前提として、映画には使えないが舞台では使えるという歌がいくつも存在します。ティム・ライスと私が舞台版「美女と野獣」に曲を書き加える作業に取り組んだとき、まずはどんな要素が足せるだろうと考えました。アニメ版にはベルの父親の歌がなかったし、もちろん野獣の歌もなかった。ミュージカルはストーリーテリングで、それはある意味、家を建てるようなものです。強い基礎の上に大きな家を立て、その中のいろんな部屋を歩いて回る感じです。ミュージカルの構造には、こういう“いろんな部屋”が必要なのです。だからティム・ライスと私はまず、どんなシーンを付け足せるか考えました。
それから、ティム・ライスと私の共作の特徴も考えました。 「愛せぬならば」みたいな曲は、なんと言えばいいのかな…、決定的な”ダンク・シュート”になるとわかっていました。結果、我々のスタイルを表現するすばらしい機会になりました。公演5年目に突入し、ポップ・シンガーのトニ・ブラクストンがベル役を演じると決まったとき、彼女のために新曲を書くことにしました。どんな曲にしようかと考え、できたのが「ア・チェンジ・イン・ミー」です。野獣と出会って起きた心の変化を、父親に話し聞かせるシーンの曲になりました。すばらしいことに、2つの作品で、私はハワード・アシュマン、ティム・ライスの両者と共作する機会を得ました。最初がもちろん「アラジン」で次が「美女と野獣」です。2人はまったく違うタイプの作詞家ですし性格も違いますが、2人のコンビネーションが魔法を起こしていると思います。天国でハワードも賛同してくれているでしょう。
【海宝直人インタビュー抜粋】
海宝直人 撮影=岩村美佳
ーー『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』には過去2回ご出演されていますが、今年の公演への意気込みを教えてください。
3回目の出演ですが、出演者が変わるのは初めてですし、何よりアラン・メンケンさんがいらっしゃるのも初めて。メンケンさんとは以前お会いしたことはありますが、ステージのパフォーマンスでご一緒するのは今回が初めてなのです。ご一緒できて本当に嬉しいですし、前2回とは全然違う雰囲気の公演になると思うので、僕自身とても楽しみにしています。
ーーアラン・メンケンさんの存在について
僕にとってアラン・メンケンさんは本当に神様みたいな人。僕のデビュー作(『美女と野獣』チップ役)もメンケンさんの作品だし、『アラジン』も大好きだし、そもそも僕がディズニー好きになったのはメンケンさんのおかげと言っても過言ではないですね。メンケンさんがいなかったら僕はミュージカルに出ていなかったかもしれないというくらい、僕の人生に大きな影響を与えてくださった方です。
ーー海宝さんがお会いになったアラン・メンケンさんはどんなお方でしたか?
そんなにじっくりお話できたわけじゃないですけど、フランクでやさしく、ほがらかな方でした。あれだけのレジェンドなのに、誰にでも笑顔で接してくれる素敵な方。メンケンさんとお会いしたとき、僕は「メンケンさんがいなかったら、僕は今ここにいないです」とお伝えしました。ちょうどアルバム(『I wish. I want. ~NAOTO KAIHO sings Disney』)を出す前だったので「こういう楽曲でアルバムを出そうと思っているのです」とリストをお見せしたら「全部、僕の曲じゃないか! 良い曲ばかりだね(笑)」と言っていただきました。
海宝直人 撮影=岩村美佳
ーーディズニー音楽の巨匠とも呼ばれるアラン・メンケンさんの作品は数多くあり、彼の作品から海宝さんは子役時代に『美女と野獣』、そして大人になってからは『アラジン』『ノートルダムの鐘』で主演を務められていますが、彼が紡ぐ音楽の魅力をお聞かせください。
1回聞いたら口ずさめるようなシンプルな音符の中に、キャラクターの思いや作品のメッセージが繊細に織り込まれているなというのは、自分が演じていて感じますね。
たとえば、『美女と野獣』の表題曲(『Beauty And Beast(美女と野獣)』)は実は5音のみが続くとてもシンプルな形なのに、唯一無二のメロディーですよね。さらには『アラジン』だったらアラビア風であったり、『リトルマーメイド』ならカリブのテイストだったり、曲を複雑にしすぎることなく作品の世界観に一瞬にして連れていってくれる。この2点を両立させているのがすごいなと思います。
ーーメンケンさんは歌声もとても魅力的でいらっしゃいますね。
そうですね、特に弾き語りをしてらっしゃるのがとても素敵です。歌声にも情感がおありですよね。メンケンさんはご自身でMCをしながら歌われるのですよ。以前のコンサートで、『Sheridan Square』という曲を歌われたとき、曲を作ったいきさつについてハワード・アシュマンさんとの思い出と共に語られていました。僕はそのとき初めて聞いたのですがとても心に残って、のちに僕のアルバム(『Break a leg!』)に収録したほど大事な曲になったのです。メンケンさんご自身で曲を作ったときのエピソードや、どういう思いがあるのかが聞けるのは嬉しいですよね。日本ではなかなか経験できない貴重な機会だし、今回も新たな発見や出会いがあるのではないかと期待しています。
撮影=岩村美佳
ハリー杉山 コメント
ハリー杉山
ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ"のホストに再び任命いただき、心が弾んで光栄な気持ちでいっぱいです。我々ディズニーファンの心に長年感動を伝え続けてきたあのアラン・メンケンの来日も最高のプレゼントと感じながら、しっかりとホストとして皆様を忘れられない夜へと誘いたいです。What an honour!!
公演情報
■公演日程:2022年7月26日(火)・7月27日(水)・7月28日(木)
開場/18:00 開演/19:00(予定)
■会場:東京国際フォーラム ホールA
■出演者:アラン・メンケン/カーラ・リンゼイ/ジョシュ・ストリックランド/キシー・シモンズ/マイケル・ジェームズ・スコット/ゲスト出演:海宝直人/MC:ハリー杉山
■指揮者:森亮平
■オーケストラ:Disney’s Broadway Hits スペシャルオーケストラ
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※3歳以下の入場不可、4歳以上
■主催:WOWOW/キョードー東京/TOKYO FM/ワイズコネクション/産経新聞社
■企画・制作:WOWOW
■特別協賛:ディズニー★JCBカード
イープラス
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