ありがとうNadao、13年の歴史に幕を下ろしたタイのコンテンツ制作会社を特集ーー『レオレオ、タイタメ』Vol.12
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●トー出演のロードムービーが日本に上陸●
『Project S The Series』で自閉症のバドミントン青年を演じたトーが主演で、『2021サンダンス映画祭』にてワールドシネマドラマティック部門審査員特別賞を受賞した映画が8月5日(金)に日本で公開される。
『プアン/友だちと呼ばせて』 (c)2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
白血病で余命宣告を受けた若者ウード(アイス・ナッタラット)が、ニューヨークでバーを経営するボス(トー・タナポップ)に運転手を頼み、地方に住む元カノたちを訪ねるロードムービー。カーステレオのカセットテープから流れる思い出の曲が、親友だった頃の二人の記憶を呼び覚ましていく。かつての恋への心残りに決着をつけ、ボスのオリジナルカクテルで旅を仕上げるはずだったが、ウードがボスにある女性(ヴィオーレット・ウォーティア)に関する秘密を打ち明けることで物語が大きく動き出す。
一足先に試写を鑑賞させてもらった感想を一言で言うと「安定のおもしろさ」だった。というのも同作は、タイ映画史上最大ヒット作で、『Project S』アーチェリー編出演のノンと、スケボー編主演のジェースが出演する『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017)の監督を務めたバズ・プーンピリヤと、『恋する惑星』(1994)などで知られるウォン・カーウァイがタッグを組んで製作された。
『バッド・ジーニアス』で射止められている身としては最新作かつ、監督の半自叙伝ということで期待が高まっていた。実際に余命宣告を受けた監督の友人が、ウードの役作りに大きく関わっているそうで、アイスは1ヶ月半で17kgも減量したという。そのうえ巨匠とも称されるウォン・カーウァイが自らバズ監督にオファーし、製作総指揮を務めた作品だなんて、おもしろくないはずがない。製作のキッカケなどは後日、バズ監督へのインタビューをSPICEにて掲載するのであわせてチェックしてみてほしい。
◇ガパオピザなどオリジナル料理はいかが?◇
映画を観たあとは、エスニックな家具に囲まれたオシャレなタイ料理屋でカクテルを飲みながら感想を語り合いたくなるだろう。そんな気分にピッタリで、タイとアメリカの料理を一気に堪能できるガパオピザを提供するお店を紹介したい。
タイ料理、居酒屋・ダイニングバー(その他)、創作料理
大阪府大阪市西区北堀江1-2-27 2F
営業時間 月~土:17:00~24:00(L.O23:00)、日:12:00~22:00(L.O21:00)
店内の様子
四ツ橋駅を降りて徒歩2分、心斎橋駅から5分と便利な場所にある、2004年にオープンしたタイ料理屋。店内に一歩踏み入れると、エスニックな空間が広がっていて、まるでタイにいるかのような気分が味わえる。半個室になっている座敷や、ゆっくりくつろげるソファー席、カウンターなどの席が用意されていて、今回はソファー席に着いた。
ノンアルコールカクテル
まずはノンアルコールカクテルの「シンデレラ」、「バージンブリーズ」、「サンセットフロート」を頼んだ。見た目がおしゃれな上に、どれも甘すぎずスッキリしていて飲みやすかった。料理はガパオピザと、店長オススメの生春巻きとペーパーチキンなどを注文。カオソーイ(タイのカレーラーメン)もラーメン寄りで美味しいと勧めてもらったが、残念ながらお腹がいっぱいになってしまい食べられず。今度リベンジしようと思うが、もし食べたよという人がいればSNSなどで感想を教えてもらえると嬉しい。
生春巻きはオーダーを受けてから作り始めるそう。せっかくなので4種類あるうち、エビと野菜の生春巻きと、キウイと生ハムチーズの春巻きの2種類を選んだ。皮がモッチモチで美味しく、キウイと生ハムチーズは取材に同行してくれた人達と「450円でこんなにチーズ食べていいの!?」と驚くほどクリームチーズが入っていたので、ぜひ注文を。
そしてお目当てのガパオピザへ。薄めの生地にたっぷりと載ったガパオ、温泉卵の3つが非常にマッチしていて、それでいてぼろぼろとこぼれずに食べやすい。ガパオはごはんに載せるものだとばかり思っていたが、案外ピザの方が合うのかもしれない。筆者はこれからもし、ライスかピザかと言われたら、ピザを間違いなく選ぶと思う。味の濃いものを食べた後の締めには揚げスウィートポテトがオススメ。とろっとしたポテトとココナッツアイスが、刺激に敏感になった舌にはあまりにも優しく、店を出てからも余韻を残してくれた。
今回だけでは書ききれないほど、素晴らしい作品と俳優を残してくれたNadao。これからNadaoのDNAを引き継ぐアーティストは、事務所というある意味の縛りが無くなったからこそ、さらに活躍の幅を広げていくことだろう。まずは嬉しいことにビルキンとPP、トー主演の映画が日本にやってくる。彼らが最高のスタートダッシュを切れるよう、もし少しでも関心を持ってもらえたなら、是非足を運んでみてほしい。
文=川井美波
作品情報
作品情報
8月1日(月)からU-NEXTにて独占見放題配信開始
リリース情報
https://store.universal-music.co.jp/product/uico9076/
ライブ情報
INFO:クリエイティブマン 03-3499-6669