最高峰のバレエ×ジャズの競演『堀内元 BALLET FUTURE 2022』がこの夏実現、豪華出演者によるかつてない"スリリングな舞台"は必見!
-
ポスト -
シェア - 送る
『堀内元 BALLET FUTURE 2022』
『堀内元 BALLET FUTURE 2022』が2022年7月26日(火)にメルパルクホール東京で行われる。堀内元は名門ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)の創始者ジョージ・バランシンより直接薫陶を受けた最後のプリンシパル(最高位ダンサー)で、現在米国セントルイス・バレエ芸術監督を務めている。今年のテーマは「最高峰のバレエ×ジャズの競演」。ジャズ・ピアニスト桑原あい率いる「桑原あいトリオ」、ヒューストン・バレエ プリンシパル加治屋百合子をゲストに迎え盛大に催される。
バレエ芸術の多彩な魅力を放つ3作品
第1部では、バレエの芸術性の多様な魅力を国内外の第一線で活躍する精鋭たちが披露する。
最初の『バランチヴァーゼ』(振付:堀内元)は、堀内がバランシンを彷彿とさせる超絶技巧をちりばめて恩師へ捧げた作品。バッハの舞曲にのせて男女7名が躍動的かつ垢抜けた踊りで魅せる。続く『ル・サンティモン』(振付:堀内元)は、同じくバッハの音楽を用いるが、こちらはエモーショナルでドラマを感じさせる。
そして世界で人気の『タランテラ』(振付:ジョージ・バランシン、出演:塩谷綾菜/池田武志)は、ゴットシャルクのアップテンポな曲とともに華やかな技巧が繰り出され高揚感を誘う。バランシン・トラストの許諾を受けて堀内が直伝するだけに、バランシンの精髄が注入されるのは疑いない。
(左から)塩谷綾菜、池田武志(いずれもスターダンサーズ・バレエ団)
桑原あいトリオの名演奏によりジャズとの最高の出会いを
第2部は人気・実力ともに若手No.1と称される桑原あいトリオの圧倒的な生演奏で幕をあける。
ジャズ・ピアニスト 桑原あい
桑原はこれまでに10枚のアルバムをリリースし、JAZZ JAPAN AWARD 2013アルバム・オブ・ザ・イヤーなどを受賞。テレビ朝日系報道番組「サタデーステーション」「サンデーステーション」のオープニングテーマなどを手がけている。なお、本公演に先立つ7月2日(土)には、ブルーノート東京でライブレコーディングを兼ねたリーダー公演も開催。
そんなジャズ界のトップランナー「桑原あいトリオ」の生演奏を堪能できるのがうれしい。国内外で演奏活動を行ってきた実力に裏打ちされた名演奏にしばし時を忘れて浸ることができるだろう。ジャズ鑑賞デビューにも好適で、ジャズとの最高の出会いが約束されている。
即興ありの真剣勝負から生まれる、極上のエンターテインメント
そして、いよいよバレエ×ジャズの華麗な競演『ジャズ・ア・ラ・フランセーズ』(振付:堀内元、音楽:クロード・ボリングより)。ここでは、加治屋、堀内ら男女7組によるバレエ×自由なエネルギーに満たされたジャズの掛け合わせを楽しめる。単なる生伴奏ではない。高みを極めた名手同士が真剣勝負でぶつかり合う即興ありのライブ感あふれるセッションにより、躍動的なダンスの魅力が増幅するいまだかつてないとっても"スリリングな舞台"だ。
加治屋百合子(ヒューストン・バレエ プリンシパル)
昨年(2021年)夏に大阪で行われた舞台では、そのグルーヴ感あふれる舞台に会場は大いに盛り上がった。今回も普段目にするクラシック・バレエとは一味も二味も違った魅惑を味わえる得難い機会となるのは必至だ。ブロードウェイミュージカルにも出演してきた堀内の作品はエンターテイメント性も兼ね備え、多幸感にあふれている。ぜひ劇場で体感したい。
今みておきたいダンサーが集結!
今みておきたい、次代を担う旬のダンサーが多数出演するのも注目ポイント。『タランテラ』を踊る塩谷と池田はスターダンサーズ・バレエ団で主役を踊り活躍中。藤井彩嘉はチェコ国立バレエ団の若きプリンシパルとして注目を浴びる。スロバキア国立バレエデミソリストの本田千晃は実力派で「ちあこちゃんねる」でもおなじみの人気Youtuberでもある。さらには、マリインスキー劇場プリモルスキーステージで踊る矢野まどかほか気鋭たちが随所に登場。最初から最後まで目が離せない必見の舞台となりそうだ。
藤井彩嘉(チェコ国立バレエ団プリンシパル)
(左)本田千晃(スロバキア国立バレエ デミソリスト)、(右)矢野まどか(マリインスキー劇場プリモルスキーステージ) (C)近藤幸博
文=高橋森彦