伊藤英明主演『KAPPEI カッペイ』がブリュッセル国際ファンタスティック映画祭「Emerging Raven Award」部門で最優秀作品賞を受賞
映画『KAPPEI カッペイ』 (C)2022 映画『KAPPEI』製作委員会 (C)若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)
映画『KAPPEI カッペイ』が、現地時間8月29日から9月10日までベルギー・ブリュッセルで開催された『第38回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭』(略称BIFFF)の「Emerging Raven Award」部門で最優秀作品賞を受賞したことがわかった。
『KAPPEI カッペイ』は、『デトロイト・メタル・シティ』などの漫画家・若杉公徳氏による同名漫画を実写映画化したもの。ノストラダムスの大予言を信じ、厳しい修行を続けてきたものの一向に世界滅亡の時は訪れず、活躍の場を与えられなかった最強の戦士たちが、突如解散を告げられ、流れ着いた現代の東京でピュアな恋心、友情、葛藤、花見、合コン、嫉妬心などを初めて知る姿を描いた青春映画だ。主人公・勝平を伊藤英明が演じているほか、上白石萌歌、西畑大吾(なにわ男子)、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太らがキャストに名を連ねている。現在、DVDとBlu-rayが発売中だ。
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭は、シッチェス映画祭、ポルト国際映画祭と並ぶ、世界3大ファンタスティック映画祭のひとつ。同映画祭40回目のアニバーサリーとなる今年、第1作目の新人監督による作品にスポットライトを当てる目的で、Emerging Raven Competition部門が新設されている。『KAPPEI カッペイ』は、「究極にばかばかしくも普遍的なユーモアをロマンスやファンタジーと融合させた、その奇想天外なコンセプト」が評価され、同部門への出品が決定。最優秀作品賞を受賞している。
同賞受賞を受けた平野隆監督のコメントは以下のとおり。
平野隆(監督)
ファンタジア国際映画祭での受賞では、北米の方々が言語の壁を超えて
この難解で哲学的な映画を理解され評価されたことに驚きを禁じえませんでしたが、
その波が今回ヨーロッパに移ったことに更なる驚きを感じています。
ブリュッセルは「欧州の首都」とも称せられる歴史的文化都市です。
文学的で進歩的なヨーロッパの映画人が、この映画の不条理でシニカルな風刺を愛してくれたことに感動しております。
また、本作が『シッチェス映画祭』(シッチェス・カタロニア国際映画祭)にも出品されることも発表に。同映画祭は1968年に創設され、スペイン・バルセロナ近郊のリゾート地シッチェスで開催されている映画祭。ホラー、SF、サスペンスなどのジャンル映画に特化し、日本ではセレクション上映イベントが興行として行われるなど、映画ファンにもなじみ深い映画祭だ。