山村浩二監督『幾多の北』が第46回オタワ国際アニメーション映画祭・長編アニメーション部門でグランプリを受賞
山村浩二監督『幾多の北』 (C)Yamamura Animation/Miyu Productions
山村浩二監督のアニメーション映画『幾多の北』が、9月21日から25日までカナダで開催された第46回オタワ国際アニメーション映画祭の⻑編アニメーション部門でグランプリ受賞したことがわかった。
オタワ国際アニメーション映画祭は、1976年に始まった北米最大・最古のアニメーション映画祭。アヌシー、ザグレブと並び、世界三大アニメーション映画祭の1つとして知られている。日本からは、これまでに山村浩二監督の短編『カフカ 田舎医者』、二瓶紗吏奈監督の短編『帽子をかぶった小さな人々』、湯浅政明監督の長編『夜は短し歩けよ乙女』、岩井澤健治監督の長編『音楽』、矢野ほなみ監督の短編『骨嚙み』が各部門でグランプリを受賞している。
山村浩二監督は、今回長編部門で『幾多の北』が受賞し、2007年の短編部門『カフカ 田舎医者』以来、二度目のグランプリを獲得。日本人で同映画祭の短編・長編グランプリを受賞したのは初のこと。なお、今年は短編部門で和田淳監督の『半島の鳥』、ベストノンナラティブ部門で榊原澄人監督の『飯縄縁日』もグランプリ受賞を果たしている。
山村浩二監督『幾多の北』より (C)Yamamura Animation/Miyu Productions
山村浩二監督『幾多の北』 (C)Yamamura Animation/Miyu Productions
『幾多の北』は、これまでに第25回タリン・ブラックナイト映画祭、第44回モスクワ国際映画祭、第12回北京国際映画祭ほか36の国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の映画祭公式セレクションに選出。また、アヌシー国際アニメーション映画祭コントルシャン・クリスタル賞ほか、アヌシー・ザグレブ・オタワの3大アニメーション映画祭など、あわせて6つの賞を受賞している。
『幾多の北』日本公開は未定。