韓国の緻密な振り込め詐欺、その実態とは? 映画『声/姿なき犯罪者』キャスト・スタッフらが語るメイキング映像を公開
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『声/姿なき犯罪者』メイキング映像より (C)2021 CJ ENM Co., Ltd., SOOFILM ALL RIGHTS RESERVED
10月7日(金)公開の映画『声/姿なき犯罪者』から、メイキング映像が解禁された。
『声/姿なき犯罪者』は、SNSやスマホアプリなどを使うなど、手口が巧妙になりつつある韓国の振り込め詐欺を題材に初めて映画化した作品。『ホワイト:呪いのメロディー』などを手掛けた双子のキム・ソン&キム・ゴク監督がメガホンをとり、韓国の知能犯罪捜査隊を取材するなど、徹底したリサーチをもとに完成させた作品だという。本国韓国では、公開初週の興行成績ではマーベル作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を抑えて首位を記録したとのこと。
主演は、『茲山魚譜 チャサンオボ』や、『太陽は動かない』など知られるピョン・ヨハン。本作では振り込め詐欺の被害にあった妻や同僚たちの苦しみを胸に、30億ウォンを取り戻すため詐欺グループに立ち向かう元刑事ソジュンを演じている。また、巨大な詐欺組織の総責任者・クァクをキム・ムヨル(『悪人伝』や『記憶の夜』など)が演じているほか、キム・ヒウォン(『ジャンルだけロマンス』)、パク・ミョンフン(『ただ悪より救いたまえ』)、イ・ジュヨン(『サムジンカンパニー1995』)らがキャストに名を連ねている。
建設現場で働く元刑事・ソジュン(ピョン・ヨハン)は、愛する妻と平穏な日々を過ごしていたが、振り込め詐欺の罠にかかり大金を失ってしまう。怒れる男は刑事の勘を呼び覚まし、奪われた金を取り戻すため、詐欺組織に潜入。復讐を果たす決意を固めるのだった。
(C)2021 CJ ENM Co., Ltd., SOOFILM ALL RIGHTS RESERVED
解禁されたメイキング映像は、主演のピョン・ヨハン、キム・ムヨルらキャストと、キム・ソン&キム・ゴク監督らスタッフが本作撮影の裏側とともに、韓国の振り込め詐欺の実態について語る姿を収めたもの。詐欺グループに立ち向かう元刑事ソジュンを演じたピョン・ヨハンは、「韓国では振り込め詐欺の電話がよくかかってきます」と、実情を話す。一方、振り込め詐欺組織の責任者・クァクを演じたキム・ムヨルは、「(被害者がかかってきた電話を怪しんで)リコールしても、また電話が行き(犯人たちの)シナリオどおりに進む」と説明。ソジュンが潜入するコールセンター本拠地のセットについて、「中国の閉鎖されたショッピングモールを改造しているという設定で、そこで欲望を抱く人々が詐欺を働く」とコンセプトを明かしている。
さらに、『犯罪都市』などで知られる、本作のアクション監督チョン・ジェヒョン氏も登場。「キャラクターにピッタリで自己犠牲が徹底した俳優」と、ピョン・ヨハンが代役なしで演じたアクションを絶賛している。一方で、巨大な詐欺組織の総責任者クァクを演じたキム・ムヨルについては、ピョン・ヨハンとの激しいバトルに触れ、「お互いのポジションが分かる。息がぴったりでした」と語っている。
『声/姿なき犯罪者』は10月7日(金)新宿武蔵野館ほかにて、全国順次ロードショー