<2015年末回顧>園田喬しの「記憶に残った団体」ベスト5

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中野成樹+フランケンズ2015『ナカフラ演劇展 vol.2』プログラムa『ラブコメ改』 [撮影]鈴木竜一朗

中野成樹+フランケンズ2015『ナカフラ演劇展 vol.2』プログラムa『ラブコメ改』 [撮影]鈴木竜一朗

私の「記憶に残った団体」ベスト5

1位 中野成樹+フランケンズ
2位 木ノ下歌舞伎
3位 マームとジプシー
4位 トリコロールケーキ
5位 MCR/ドリルチョコレート


「ランキング形式で」という要望を受けて順位をつけましたが、僕の中では順位はありません。あくまで「記憶に残った5団体」を想定して挙げさせて頂きました。

中野成樹+フランケンズは、『ナカフラ演劇展 vol.2』4/29〜5/3@シアターノルン、『ロボットの未来・改(またはつながらない星と星)』11/20〜11/25@アキバナビスペース、など。春には、書き下ろし新作、再演(誤意訳もの)、街歩き企画、ラジオの公開収録など多彩なラインナップで「演劇展」を演出、秋には今春に上演した一演目を秋葉原にて再演し、“演劇の現在”の模索と提示を同時に行う手腕が印象的でした。

木ノ下歌舞伎は、『黒塚』1/31〜3/27@全国ツアー、『三人吉三』6/13〜6/21@東京芸術劇場 シアターウエスト、『心中天の網島』9/16〜9/20@アトリエ劇研、9/23〜10/7@こまばアゴラ劇場、など。再演作品の全国ツアーや団体初の音楽劇上演など、木ノ下歌舞伎の冒険心が一層感じられた1年だったと思います。

マームとジプシーは、『カタチノチガウ』1/15〜2/20@VACANT、横浜美術館レクチャーホール、『ヒダリメノヒダ』4/3〜4/12@神奈川芸術劇場KAAT大スタジオ、また、藤田貴大演出作品として、『cocoon 』6/27〜8/14@沖縄公演を含めた全国ツアー、『書を捨てよ町へ出よう』12/5〜12/27@東京芸術劇場 シアターイースト、など。いま挙げた各公演以外にも海外上演を積極的に行うなど、近年の活躍ぶりは言わずもがな。「目が離せない才能」として大きな存在感を放っていたと思います。

トリコロールケーキは、『このオカリナを壊してもいいと言われ』3/8〜3/15@STスポット、トリコロールケーキ・アニマル『アイアイアイ』6/26〜6/30@新宿眼科画廊 スペースO、など。ナンセンスコント演劇の担い手として注目を集めるこの団体は、2015年と言わず、2016年、2017年と記憶に残り続けて欲しい若きホープだと思っています。

MCR及びドリルチョコレート(※ドリルチョコレートはMCR主宰・櫻井智也の別ユニット)はMCR『死んだらさすがに愛しく思え』5/29〜6/2@ザ・スズナリ、ドリルチョコレート『禊百景』7/27〜7/29@OFF・OFFシアター、MCR『我が猥褻、罪なき罪』11/11〜11/15@駅前劇場、など。劇団結成から20年以上経った今も年間数本の書き下ろし新作を上演し続ける櫻井智也。パンクな視線の裏側にひっそりと純真さが宿る作風は何とも魅力的です。

記憶に残った団体「以外」を挙げると、『多摩1キロフェス2015』、『Theater ZOU-NO-HANA 2015』、渋谷コントセンター『テアトロコント』シリーズなど、印象深い企画公演が多かったなぁと感じています。それでは、2016年も多彩な作品達と出会えることを祈りつつ。

 

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