三浦宏規・高野洸、小関裕太・牧島輝、鈴木大河・神里優希がWキャストで挑む! 舞台『キングダム』インタビュー
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――帝国劇場に立つ心境についてお聞かせください。
三浦:2025年に一時休館することが発表されて、本当に愛されていた劇場というのを改めて感じました。たくさんの偉大な先輩が真ん中に立たれてきて、自分もその一員に加わることができると思うと身が引き締まります。舞台『千と千尋の神隠し』にハク役で出演した際、座長の(橋本)環奈ちゃんと(上白石)萌音ちゃんの小さな背中が、とても大きくて頼もしかったんです。自分と年齢の近い2人がカンパニーを背負って帝国劇場に立つ姿を間近で見たことは貴重な経験。その時はすでに『キングダム』への出演が決まっていたので、2人のように僕も頑張らなければと思いながらツアーを回っていました。その時学んだことを思い出しながら、洸と2人で頑張っていきたいです。
高野:あこがれていた劇場に初出演、しかも主演として立てるなんて恐縮していますが、しっかり頑張りたい。100年以上の歴史があり、たくさんの役者さんが立ってきた劇場。僕にしか出せない色を出し、新しい風を吹かせるくらいの意気込みでやっていきたいです。せっかく宏規と立てますし。一緒に頑張ってきた戦友ですし、そんな仲間たちと一緒にやれる舞台を成功させたいです。
小関:演劇をやっている方にとって、一度は立ちたい劇場。その場所に、形が変わる前に立てることがすごく嬉しいです。『キングダム』という作品はすごく期待値が高く、演じる政や漂はゴールのない役。大変な日々が待っていると思いますが、劇場に染み込んだ汗や涙、笑いや拍手の反響音を113年目となる公演期間中の力になってくれると思います。実は宏規くんの『千と千尋~』も拝見したんです。
三浦:ありがとうございます!
小関:その時の、拍手と余韻が印象的でした。自分がやり遂げたときにどんな感想を持っているんだろうと想像しながら見ていたので、今からすごく楽しみです。
牧島:僕たちが立つのが、113年目の帝国劇場ですか……長い歴史を考えたら、とても大変なこと。ここからまた113年後、僕たちのことを誰かに思い出してもらえるような作品を作っていきたいです。
鈴木:2012年から『JOHNNYS' World』という作品で出演していて、先輩たちの後ろで、たくさんいるジャニーズJr.の一人として踊っていました。当時は中学生だったこともあり、帝国劇場に立たせてもらうありがたみを実感することができなかった。今、やっと重みを感じています。113年の歴史を感じながら、一生懸命取り組んでいきたいです。
神里:初めて帝国劇場で観たのは、ミュージカル『エリザベート』でした。会場に入る前から特別なオーラがあって、ロビーを通って客席について……フカフカの座席に座りながら「僕もいつかステージに立ちたい」と思っていました。自分にはできないんじゃないかと思うこともありましたが、今回こうして劇場に立てることになり嬉しい気持ちでいっぱいです。一公演ずつ、一瞬一瞬を大事にして帝国劇場に通います。
――Wキャストという点も見どころに。それぞれの組み合わせならではの面白さもありそうですね。
三浦:ミュージカルの場合はどうしても決まり事が多くなってしまうのですが、ストレートプレイの場合はそれがない。Wキャストの面白さや醍醐味、組み合わせによる違いがより色濃く出てくると思います。キャストによって、演技プランも変わってくるはず。早く稽古をして楽しみたいです。
高野:僕、Wキャストで演じるのが初めてなんです。きっと学ぶことも多いでしょうし、同じ役柄を演じる姿を間近で見られるのは貴重な経験。宏規には、いろいろ教えてもらおうと思っています。
三浦:えっ、俺!?
高野:Wキャストの達人だから。
三浦:いやいや、一緒に頑張りましょう(笑)。ぜひ、いろんな組み合わせで見てもらえたら嬉しいです。
取材・文=潮田茗、撮影=池上夢貢
公演情報
3月大阪・梅田芸術劇場メインホール
4月福岡・博多座
5月札幌・札幌文化芸術劇場 hitaru