冨樫義博画業35周年記念展覧会「冨樫義博展 -PUZZLE-」開幕　内覧会レポート

人気漫画『HUNTER×HUNTER（ハンター×ハンター）』の作者・冨樫義博の展覧会「冨樫義博展 -PUZZLE-」が、10月28日よりスタート。開催前日の27日にはプレス向けの内覧会が行われた。

2023年1月9日まで東京・森アーツセンターギャラリーにて開催される本展覧会は、冨樫義博の画業35周年を記念し開催されたもので、『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』の3作品を中心とした原画、カラーイラスト、設定資料など350点以上が、「プロローグエリア」「『幽☆遊☆白書』エリア」「『レベルE』エリア」「『HUNTER×HUNTER』エリア」【「“奇”生物の世界」エリア】【「冨樫義博」エリア】の6つのエリアで構成され展示。展示物には本展覧会で初公開となるイラスト、資料16点も含まれている。

本展覧会では「キャラクター」「設定」「ストーリー」「描写」さらに作品ごとに1つ「特異点」を設定した合計5つのポイントで展示原稿を選定。『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』ではそれぞれ「言葉」、「想像の斜め上」、「念」を「特異点」としてセレクトされている。

まず最初は「プロローグエリア」。歴代作品の登場キャラクターがパズルのピースと壁一面、そして天井にも散りばめられ、来場者を出迎えてくれる。続いて登場する「『幽☆遊☆白書』エリア」では、「霊界探偵編」をはじめとした原画を展示。エリア中央にはメインキャラクターの幽助、桑原、蔵馬、飛影の厳選されたアクションシーンが集められている。「言葉」をテーマにした本エリアには、名台詞が並ぶ原稿も展示されている。

次に登場するのは「『HUNTER×HUNTER』エリア」。エリア中央には、「水見式のグラス」を展示しており、各系統の念能力にまつわるシーンをパネルにして展示されているエリアとなっている。注目は特別展示の「冨樫メモに基づいた『念能力』設定資料」。連載が再開したばかりの作品のエリアだけに、ファン必見のスポットになりそうだ。

そして次は見た目のインパクト大な【「“奇”生物の世界」エリア】へ。冨樫義博作品に登場する奇怪なデザインの生物（？）たちの原画が並ぶエリアとなっている。

ラストの【「冨樫義博」エリア】は初期作品の原稿や、各作品のカラーイラストに加え、最新の描き下ろしキービジュアルイラストも展示。中央にはフォトスポットも設置されているので、展覧会の思い出にこの場所にて記念撮影で締めくくってみてはいかがだろうか。

また、『ONE PIECE（ワンピース）』の尾田栄一郎、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの荒木飛呂彦、『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴、『呪術廻戦』の芥見下々、『東京喰種トーキョーグール』の石田スイら、錚々たる超人気マンガ家たちに加え、映画監督のクロエ・ジャオ、俳優の賀来賢人、作家の平山夢明、テレビプロデューサー、演出家、ラジオパーソナリティの佐久間宣行のコメントが「クリエイターメッセージ」のコーナーにて紹介されている。

展覧会会場に隣接する「THE SUN & THE MOON (Cafe)」ではコラボカフェ「Pieces Cafe」も展開。『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』の3作品からフード3種、デザート4種、ドリンク3種、合計10品が提供される。コラボメニューを1品につき1枚、全3種からランダムでオリジナルコースターが配付される。前期限定、後期限定のメニューが含まれているので、食べ逃すことのないよう事前のメニューチェックも忘れずに！

音声ガイドのナビゲーターをバカリズムが、解説ナレーターを浪川大輔が務めており、コーナーによっては問題が出題されるなど、展示と音声ガイドの組み合わせで楽しめるようになっている。

また、本展覧会は東京での開催を終えると、以降、2023年夏に大阪、2023年秋～冬に福岡にて巡回展を行う。詳細および最新情報は、公式HPやSNSなどでチェックしよう。

取材・文=タナカシノブ