IVE、Kep1erら“第4世代”のコラボレーションやKARAの復活パフォーマンスも、世界最大級のK-POP授賞式『2022 MAMA AWARDS』1日目レポート

2022.11.30
レポート
音楽

Stray Kids

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2022 MAMA AWARDS
2022.11.29 京セラドーム大阪【1日目】

11月29日(火)・30日(水)、大阪・京セラドーム大阪で世界最大級のK-POP授賞式『2022 MAMA AWARDS』が開催された。

韓国のエンターテインメントを多様なコンテンツで発信するCJ ENMが主催し、1999年からスタート。2009年に『MAMA(Mnet Asian Music Awards)』としてリブランディングし、足掛け23年。すさまじいスピードでK-POPをグローバル化させてきたアワードの、初日の模様をお届けしよう。

JO1

KARA

Kep1er

LE SSERAFIM

TOMORROW X TOGETHER

約3年ぶりの有観客にして、初の2日間開催となった今回。開演に先立ってレッドカーペットではスターたちの凱旋が華やかに行われ、祭典への期待感を増幅。会場に足を踏み入れた瞬間、その迫力に圧倒されたオーディエンスも多かったことだろう。キービジュアル同様のキューブ型のセンターステージを据えた会場を、実に4万人のK-POPファンが埋め尽くしていく。

チョン・ソミ X LEEJUNG LEE

DKZ

まずは今宵のホストを務めるI․O․I出身のシンガー、チョン・ソミが登場。「今回のテーマは、音楽への愛で一つになる。世界中の皆さん、準備はできていますか?(日本語で)盛り上がっていきましょう!」と導き、トップバッターとしてチョン・ソミと振付師のLEEJUNG LEEによるオープニング・パフォーマンスへ。ステージのみならずノミニーの席からも縦横無尽に歌い、続いてはNMIXXのショータイムに。「O.O」のMVさながらの大型船セットを用いたダンスも圧巻で、さらにDKZは「Uh-Heung」を熱量いっぱいに届け、大きな存在感を見せつけていた。

 

【Worldwide Fans‘ Choice】TREASURE

【Worldwide Fans‘ Choice】Stray Kids

パフォーマンスと交互に各受賞者が発表され、『MAMA』唯一、世界中のファンからの投票で決まる「Worldwide Fans’ Choice」では50組の候補から20組がノミネートされ、Stray Kids、SEVENTEEN、TREASURE、TOMORROW X TOGETHER、GOT7、PSY、NCT DREAM、ENHYPEN、BTS、BLACKPINKら10組が受賞した。プレゼンターもまた豪華で、俳優のチュ・ジョンヒョクは一大ブームとなったドラマ『ウヨンウ弁護士は天才肌』のセリフを交えながら、Stray Kidsの名を発表。Stray Kidsは「ファンのおかげで信じられない記録をプレゼントしてもらえた気がします。これからも変わらず頑張る姿をお見せしていきます」と、喜びのメッセージを聞かせてくれた。

ヒョリン X BIBI

演出面でも定評を持つアーティスト・ヒョリンと、新世代のアイコン・BIBIによる映画『別れる決心』をモチーフにしたドラマチックな邂逅は、二人の特徴を掛け合わせたような緩急自在のステージングに。

JO1

オーケストラをバックにしたJO1は、「SuperCali」を『MAMA』だけのスペシャルバージョンでお披露目。仮面をつけたバックダンサーを従えた妖艶でしなやかなパフォーマンスに、次代の飛躍を確信せずにはいられない。

LE SSERAFIM

白を基調とした氷の世界を彷彿とさせるセットで歌い踊るLE SSERAFIMは、代名詞であるマッスルキャットダンスでも盛り上げていく。

Kep1er

続くは黒の衣装が最上にクールなKep1erへ。次々にフォーメーションをチェンジしながら、スタイリッシュなガールズ・グループ像を大阪の地にしかと刻みつけていた。

ナム・ユンス X 今田美桜

【Worldwide Fans‘ Choice】TOMORROW X TOGETHER

俳優のナム・ユンスと共にプレゼンターとして登壇した今田美桜は、「街でLE SSERAFIMの曲が流れていたり、友達がKep1erを聴いていたり、K-POPの人気を実感します」と、ちょっぴり緊張しながらもチャーミングな表情で会場中を魅了。その二人から「Worldwide Fans’ Choice」としてトロフィーを授与されたTOMORROW X TOGETHERのHUENINGKAIは、「おおきに~!」と関西弁で朗らかに歓喜の声を上げていた。

Forestella

SMF ダンスクルー X カン・ダニエル

パク・セリ

【Favorite Asian Artist】JO1

ボーカルグループ・Forestellaのステージでは、4人の声が何層にも重なり、ここがドームであることを忘れるほどの音圧ならぬ声圧でロックオン。韓国の人気サバイバル番組『STREET MAN FIGHTER』のダンスクルーたちと歌手のカン・ダニエルの共演では硬質かつマッシブなスタイルであおり、続いては韓国ゴルフブームの立役者であるプロ選手、パク・セリがプレゼンターに。「Favorite Asian Artist」としてJO1の名をコールし、それを受けてリーダーの與那城奨は、「びっくりし過ぎて言葉にできない。僕たちにとって初めての賞です。ファンとスタッフのおかげです」と涙を見せたのが実に印象的だった。

そして、2022年のK-POPを語る上で欠かせない、“第4世代”の新星ガールズグループの台頭を象徴したコラボレーションも。IVE、Kep1er、NMIXX、LE SSERAFIM、NewJeansの計32人をシャッフルし5組に再編成。各々のデビュー曲を披露するだけでなく、“第3世代”のTWICEの「CHEER UP」を全員でコラボ! 現在のヨジャ=女性グループの層の厚さを華やかに示してくれた。

TOMORROW X TOGETHER

さらに、TOMORROW X TOGETHERは、YEONJUNのソロパートも出色で、『ロミオとジュリエット』の悲恋をテーマに火柱の特効を交えた「Good Boy Gone Bad」で魅せるなど、ストーリー性の高いひとときとなった。

KARA

今年の大きなハイライトの一つは、何といってもKARAの7年ぶりの復活パフォーマンスだろう。「Lupin」「STEP」とヒットメドレーをお見舞いし、K-POP躍進の大きな旗印となった「ミスター」でのヒップダンスには熱気も最高潮に! アーティスト席の顔ぶれが立ち上がって盛り上がる様子からも、改めて彼女たちのレジェンドぶりを感じた一幕となった。

Stray Kids

パフォーマンスのラストを飾るのは、この日5部門にて受賞を果たしたStray Kidsだ。ワイヤーで吊るされたHyunjinが降り立ち、「Venom (MAMA ver.)」では京セラドーム大阪を一気に掌握。センターステージ頭上には巨大蜘蛛のCGが現われ、テクノロジーとあふれるアイデアの化学反応で観る者にサプライズを仕掛けていく。ダークな実験カプセルに閉じ込められたFelixにスイッチが入る演出を経て、ヘビーメタルアレンジが重厚な世界観を深めた「MANIAC」へ。センターステージへと猛ダッシュするなど広大な会場を余すことなく駆使し、瞬きすら惜しいほどに指の先まで洗練されたステージングで、トップランナーたる姿を堂々と見せつけてくれた。暗転後、称え合う8人のシルエットが浮かび、本編とは打って変わって微笑ましいシーンとなったことも追記しておこう。

パク・ボゴム

チョン・ソミ

この日の終幕を飾るのは、翌日のホストを務める俳優のパク・ボゴムをプレゼンターにした「Yogibo Worldwide Icon of the Year」の発表だ。世界的人気を誇るBTSの名が告げられるや、会場は大歓声に包まれる。チョン・ソミが改めて「音楽で一つになる世の中を夢見て!」と締め、めくるめくK-POPの宴『MAMA』の初日は幕を閉じた。

なお、この日の模様はCS放送『Mnet』および動画配信サービス『Mnet Smart+』にて、12月31日(土)・1月1日(日)に日本語字幕版としてオンエア・配信される(レッドカーペットは両日19:00~、本編は21:00~)。


取材・文=後藤愛
写真 (C) CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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