新国立劇場、「シンデレラ」を原作にしたロッシーニのオペラ『チェネレントラ』を無料配信

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2022.12.6
2021/2022シーズンオペラ『チェネレントラ』

2021/2022シーズンオペラ『チェネレントラ』


2022年12月2日(金)12時より、新国立劇場ウェブサイト内 新国デジタルシアターにて、2021/2022シーズンオペラ『チェネレントラ』が無料配信されている。

「新国デジタルシアター」は、より多くの幅広い世代のお客様に、時や場所を選ばずに新国立劇場の舞台芸術をご鑑賞いただけるよう、2021年11月に開設した映像配信プラットフォームだ。現在、この冬の配信ラインアップとして、「シンデレラ」を原作にしたロッシーニのオペラ・ブッファ『チェネレントラ』を2023年2月2日(木)正午まで、無料公開している。

『チェネレントラ(イタリア語のシンデレラ)』は、シンデレラの物語をもとにしたオペラ。軽妙洒脱な音楽と変装に次ぐ変装で笑いいっぱいに進む、ロッシーニによるオペラ・ブッファの最高傑作。
愉快な重唱、華麗な装飾満載のアリア、アジリタで盛り上がるクライマックスに加え、なかでもフィナーレのチェネレントラのアリア「苦しみと涙のうちに生まれ」は、メゾソプラノの絢爛たる名アリアとして独立して演奏されることも多い決定的名曲。

本作品は2021/2022シーズンの開幕公演として新制作上演され、演出にはイタリア・オペラの読み込みにかけては随一の粟國淳があたり、イタリア映画が燦然と輝いていた1950~60年代のローマのチネチッタをイメージした映画撮影所を舞台に据えてシンデレラの物語を描き、大きな話題を呼んだ。

タイトルロールのアンジェリーナ役にはイタリアを拠点に年々成熟を見せる脇園彩、王子ラミーロ役には破格のロッシーニ歌いルネ・バルベラ、そして男爵ドン・マニフィコには名ブッフォのアレッサンドロ・コルベッリが出演。

年末年始にもぴったりな華やかで祝祭感あふれる舞台を、自宅でも楽しもう。

新国立劇場オペラ『チェネレントラ』より(2021年10月)La Cenerentola - New National Theatre Tokyo, 2021

 
<あらすじ>
【第1幕】ドン・マニフィコ男爵の屋敷。男爵の今は亡き後妻の連れ子アンジェリーナは"チェネレントラ(灰かぶり)"と呼ばれて使用人のように扱われ、姉となった男爵の娘クロリンダとティーズベを世話している。心優しいアンジェリーナは物乞いの男に水と食べ物を与える。彼は実は王子ラミーロの家庭教師アリドーロで、貧者に身をやつして王子の花嫁を探しているのだ。従者に扮した王子が屋敷に入り込み、アンジェリーナと一目で恋に落ちる。
一方、王子の従者ダンディーニが王子に成りすまして現れ、一家を城の舞踏会に招く。アンジェリーナも行きたがるがマニフィコが拒む。アリドーロはこっそりアンジェリーナを舞踏会に誘う。城の舞踏会では、姉娘2人が偽王子(実はダンディーニ)を取り合うが、突然現れた絶世の美女(アンジェリーナ)に皆が驚く。

【第2幕】城の中。王子姿のダンディーニが出てきてアンジェリーナに求愛するが、彼女は従者を愛しているのだと語る。その言葉を耳にしたラミーロは、早速出てきて求婚する。すると、彼女は腕輪を差し出し、自分を探すよう告げて姿を消す。屋敷に帰った男爵と姉たちはアンジェリーナに八つ当たりする。外は嵐になり、馬車が転覆、乗っていたダンディーニが屋敷を訪れる。王子も次いで現れ、アンジェリーナの腕にもう片方の腕輪を見つけて再会を果たし、城に連れ帰る。王宮では、幸せを手にしたアンジェリーナが父や姉たちを許し、フィナーレの大アリア「苦しみと涙のうちに生まれ」を歌って幕となる。

 

公演情報

2021/2022シーズンオペラ『チェネレントラ』
 
配信期間:2022年12月2日(金)12時~2023年2月2日(木)12時
 
配信メディア:新国立劇場ウェブサイト内 新国デジタルシアター(https://www.nntt.jac.go.jp/stream/
 
収録日:2021年10月3日(日)
【作曲】ジョアキーノ・ロッシーニ
【指揮】城谷正博
【演出】粟國 淳
【美術・衣裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ
【照明】大島祐夫
【振付】上田 遙
 
【ドン・ラミーロ】ルネ・バルベラ
【ダンディーニ】上江隼人
【ドン・マニフィコ】アレッサンドロ・コルベッリ
【アンジェリーナ】脇園 彩
【アリドーロ】ガブリエーレ・サゴーナ
【クロリンダ】高橋薫子
【ティーズベ】齊藤純子
 
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
 
新国立劇場公式サイト https://www.nntt.jac.go.jp/
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