舞台『ブレイキング・ザ・コード』日本で33年ぶりの上演が決定 アラン・チューリング役に亀田佳明

2022.12.10
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舞台

(上段左から)亀田佳明、水田航生、岡本玲、加藤敬二(下段左から)田中亨、中村まこと、保坂知寿、堀部圭亮


2023年4月1日(土)〜4月23日(日) シアタートラムにて、舞台『ブレイキング・ザ・コード』の上演が決定した。

本作は、コンピューターを発明した実在の男性、アラン・チューリングの物語。イギリスの数学者で、第二次世界大戦中、ナチスの暗号「エニグマ」を解読し、多くの命を救った人物だ。

近年では、映画『イミテーション・ゲーム』でベネディクト・カンバーバッチが演じ話題となったが、20年目という節目の年に入るゴーチ・ブラザーズが、日本で33年ぶりの上演となる本作で、演劇の真骨頂を届ける。

主演アラン・チューリングを演じるのは、亀田佳明。『ガラスの動物園』『タージマハルの衛兵』で狂気と繊細さを表現し、紀伊國屋演劇賞を受賞。演劇界になくてはならない存在の彼が今回チューリングに挑む。

チューリングと関係を持つロン・ミラー役にはミュージカル、ストレートプレイとジャンル問わず活躍し、どんな役も見事に体現してきた水田航生

チューリングの同僚パット役には、安定感と存在感のある演技で、映画、T V、CMにも多数出演し、活躍の場を広げる岡本玲

チューリングを戦時中の暗号解読に引き抜いた、ノックス役は、元劇団四季の看板俳優であり、確かな実力を持つ、加藤敬二

チューリングの初恋相手、少年クリストファー役には、若手俳優として頭角を表す田中亨

上層階級の官僚ジョン・スミス役は劇団猫のホテルの看板俳優であり軽妙さと重厚感を併せ持つ中村まこと

チューリングの母、サラ・チューリングには、圧倒的な演技力で観る人を虜にする保坂知寿

そして、強盗事件の捜査に訪れる刑事ミック・ロス役には堀部圭亮。コメディからシリアスまで幅広く見事に演じ分ける彼が、作品に深みをもたらす。

演出は稲葉賀恵が手掛け、数奇なチューリングの人生を舞台で蘇えらせる。

演出・稲葉賀恵コメント

この作品を初めて頂いて読んだ時、チューリングが向き合う数々の数式が、レースのように折り重なって宇宙の天体を形作っているような印象を受けました。それはチューリングをめぐる登場人物が近づいては離れたり、止まっては通り過ぎたりする、銀河系のようでもあります。とても美しく繊細なガラスのような作品、自分の創造力と素晴らしいキャストの皆さんとのお稽古を経て、世にも美しい作品に仕上げたいと思います。どうぞご期待下さい。

あらすじ

第二次世界大戦後のイギリス。
エニグマと呼ばれる複雑難解なドイツの暗号を解読し、イギリスを勝利へ導いたアラン・チューリング。しかし、誰も彼のその功績を知らない。

この任務は戦争が終わっても決して口にしてはならなかったのだ。
そしてもう一つ、彼には人に言えない秘密があった。
同性愛が犯罪として扱われる時代、彼は同性愛者だった。
ある日、空き巣被害にあったチューリングの自宅に一人の刑事がやってくる。
あらゆる秘密を抱え、孤独に生きるチューリングが人生の最後に出した答えとは。
実在した彼の生涯を、少年時代、第二次世界大戦中の国立暗号研究所勤務時代、そして戦後と各時代を交錯させながら描いていく。

 

公演情報

『ブレイキング・ザ・コード』
 
【東京公演】2023年4月1日(土)〜4月23日(日) シアタートラム
 
一般前売開始日:2023年2月11日(土)
■作
ヒュー・ホワイトモア
■翻訳
小田島創志
■演出
稲葉賀恵
■音楽
阿部海太郎
 
■出演
亀田佳明、水田航生、岡本玲、加藤敬二、
田中亨、中村まこと、保坂知寿、堀部圭亮
 
■スタッフ
美術・衣裳=山本貴愛 照明=吉本有輝子 音響=池田野歩 演出助手=田丸一宏 
舞台監督=川除 学/鈴木章友 宣伝美術=山下浩介 宣伝写真=杉能信介 
宣伝ヘアメイク=高村マドカ 宣伝協力=吉田プロモーション プロデューサー=笹岡征矢
企画製作=ゴーチ・ブラザーズ
 
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