太鼓の合奏から幕を開く、坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演『幽玄』オフィシャルレポートと舞台写真が到着
2023.1.6
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「羽衣」
大阪松竹座開場100周年記念 坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演『幽玄』が1月5日(木)に開幕した。オフィシャルレポートが到着したので紹介する。
世阿弥が追求した境地を題材とした『幽玄』は、能の「羽衣」、「石橋」、「道場寺」をもとに生み出された。
「羽衣」坂東玉三郎扮する天女
始まりの「羽衣」は、観客が固唾を飲む厳かな雰囲気の中、太鼓芸能集団 鼓童による締太鼓の合奏から幕が開き、劇場全体を『幽玄』の世界へ誘う。坂東玉三郎扮する天女の優美な舞と、伯竜たちが織りなす躍動的な群舞が観客を圧倒する。
「石橋」
続く「石橋」では、鼓童の鋲打ち太鼓や締太鼓など、数種類の太鼓や楽器が豪華な音楽を奏でる。「獅子団乱旋の舞楽のみぎん・・・」の謡にのり、雄々しい姿の三頭の獅子が現れ、獅子の長く白い毛が力強く振られる光景に、客席の熱気が高まった。
「道成寺」
最後は『京鹿子娘道成寺』と原曲の能を巧みに融合させた「道成寺」。坂東玉三郎扮する白拍子 花子が、夜の闇の中、道成寺の鐘供養へ向かう場面では、蝋燭のあかりが灯され、『幽玄』の題に相応しい幻想的な世界に包まれた。太鼓の打音と演者の足づかいがあいまって緊張を高めていく「乱拍子」から「鞨鼓の踊り」へ白拍子の移り行く執念が見事に描かれ、最後は蛇体と化した坂東玉三郎と大勢の四天が壮大な光景を見せ、観客から大きな拍手が送られた。
「道成寺」坂東玉三郎扮する白拍子 花子
『幽玄』は1月28日(土)まで上演。
公演情報
大阪松竹座開場100周年記念 坂東玉三郎×鼓童 初春特別公演『幽玄』
日程:2023年1月5日(木)~28日(土)【休演】12日(木)、20日(金)
時間:午後2時~
劇場:大阪松竹座
料金(税込):
一等席 18,000円
二等席 10,000円
二等席 10,000円
三等席 6,000円
出演:
坂東玉三郎
太鼓芸能集団 鼓童
花柳壽輔
花柳流舞踊家