東京演劇道場 第二回公演『わが町』(構成・演出・翻訳:柴幸男)が開幕。ワイルダーの原作、東京を舞台に作品を立ち上げ

2023.1.26
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東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

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東京演劇道場『わが町』が、2023年1月25日(水)に東京芸術劇場 シアターイーストで開幕した(2月8日まで上演)。この公演は、東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹が様々な演劇人と出会うべく立ち上げた「東京演劇道場」の第二回公演。今回は、演出に劇団「ままごと」主宰の柴幸男を迎え、道場生のなかからオーディションで選んだメンバーとともに、ソーントン・ワイルダーの「わが町」を原作に、東京を舞台に作品を立ち上げた。

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

東京演劇道場は、2018年末に参加者の公募が行われ、下は8歳から上は70代後半まで、また沖縄から北海道まで全国津々浦々から、商業演劇や小劇団で活躍している俳優から演技未経験の人までさまざまな約1,700名の応募があった。書類選考の末、300名がオーディションに参加。野田秀樹のほかにノゾエ征爾、柴幸男、熊林弘高の演出家陣、黒田育世、井手茂太、近藤良平等振付家陣も立ち合い、60名あまりの演劇を志す面々が、道場生に選出された。さらに2021年には第二回のオーディションを実施。900件を超える応募の中から30名弱のメンバーが二期生として参加することとなった。

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

2020年に新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めたころ、東京芸術劇場は一時閉館。その夏、芸劇の再開公演として最初に行われたのが、東京演劇道場生による野田秀樹の代表作『赤鬼』だった。『赤鬼』は客席を半数に減らし、客席と舞台の間に飛沫防止の透明の仕切りを垂らし、感染症対策を周到に行った上で公演を行った。全4チームに分かれリレー上演した公演は連日満員となった。

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

今回、師範・野田秀樹のもとを離れて、道場生と作品を作るのは劇団「ままごと」の主宰・柴幸男。「その時、その場所で、その人たちとしかできない演劇」をテーマに創作し続ける柴幸男が今回テキストに選んだのはアメリカの劇作家ソーントン・ワイルダーの『わが町』だった。20世紀初頭のアメリカ合衆国での小さな町の物語が、「2023年の“東京”芸術劇場で、“東京”演劇道場生によって“東京”の物語に変身(メタモルフォーゼ)する……!」という。

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)

東京演劇道場 第二回公演『わが町』 (撮影:引地信彦)


 
<『わが町』あらすじ>
ニューハンプシャー州の小さな町に暮らすエミリーとジョージ。ふたりは善良な両親と近隣の人々に見守られて育ち、恋に落ちて、やがて結婚の日を迎えた。しかし幸せに満ちた九年の夫婦生活の後、エミリーの身には…。人の一生を超越する時の流れのなかで、市民たちのリアルな生の断片を巧みに描きだし、ありふれた日常生活のかけがえのない価値を問う。演劇界に燦然たる足跡を残した巨匠の代表作。ピュリッツァー賞受賞。


【柴 幸男 (しば ゆきお) プロフィール】
1982年生まれ、愛知県出身。「青年団」演出部。「多摩美術大学」専任講師、「四国学院大学」非常勤講師。劇場から船上まで、学芸会から工場見学まで、場所や形態を問わない演劇活動を全国各地で行う。近年は、横浜や小豆島、台湾などに長期滞在し、地域に根ざした演劇作品を継続的に上演している。2010年に『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年より『戯曲公開プロジェクト』を開始。戯曲を無料で公開し多くの上演機会を設けている。
劇団HP:https://mamagoto.org/

柴幸男 (撮影:源賀津己)

公演情報

東京演劇道場 第二回公演 『わが町』
 

【原作】ソーントン・ワイルダー
【構成・演出・翻訳】柴幸男(ままごと)
【翻訳協力】水谷八也
【出演・創作
】東京演劇道場生(五十音順)
秋山遊楽 石井ひとみ 大野明香音 大滝樹 緒形敦 小幡貴史 兼光ほのか 川原田樹 北浦愛 佐々木富貴子 代田正彦 末冨真由 鈴木麻美 谷村実紀 鄭亜美 手代木花野 藤井千帆 間瀬奈都美 三津谷亮 水口早香 吉田朋弘 李そじん 六川裕史

 
【美術】須澤里佳子(金井大道具株式会社)
【照明】北澤真
【音響】原香菜子
【映像】松澤延拓
【衣裳】瀧澤日以
【演出助手】北浦愛 末冨真由

【制作進行】福岡聡
【舞台監督】浦弘毅
【宣伝美術】佐野研二郎

【会場】東京芸術劇場 シアターイースト
【会期】2022年1月25日(水)~2月8日(水)
料金】(税込・入場整理番号付自由席)
<前売り>一般(前半)4,500円 一般5,000円 
65歳以上 4,500円 25歳以下 3,000円 高校生以下 1,000円
※1月25日(水)~29日(日)は前半割引で一般4,500円にて販売いたします。
<当日>一般 5,000円 のみ
--------
※未就学児入場不可
※65歳以上、25歳以下、高校生以下割引は東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ取扱い(枚数限定・要証明書)。
※一般料金ので年齢割引の対象者様が入場されても差額の返金はできません。また、年齢割引ので一般の方がご入場される際は、公演当日に受付で差額のお支払をお願いいたします。
※障害者手帳をお持ちの方は、割引料金でご観劇いただけます。(要事前申込)詳細は、劇場ボックスオフィス、または劇場webサイト(鑑賞のサポート)にてご確認ください。
※車いすでご鑑賞を希望のお客様は、ご案内できるスペースに限りがあるため、ご来場前に東京芸術劇場ボックスオフィス(0570-010-296) へお問い合わせください。
※全日程でヒアリングループ(磁気ループ)を作動します。
※やむを得ぬ事情により、記載内容・公演情報等に変更が生じる場合がございます。
※営利目的の転売は固くお断りいたします。
※マスクを着用でない方のご入場はご遠慮いただきます。
※発熱がある方や、体調不良が認められる方等は、当日入場をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
※公演中止の場合を除き、ご予約・ご購入いただきましたのキャンセル・変更は承れません。
※ご来場前に必ず当劇場webサイト内の注意事項と本公演の最新情報をご確認ください。
【問い合わせ】東京芸術劇場 ボックスオフィス0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp/(劇場HP)
https://www.geigeki.jp/performance/theater316/(公演HP)

■東京芸術劇場でご鑑賞の際には、一時託児をご利用いただけます。
(生後3ヵ月~小学校入学前までのお子様対象/有料・定員制・土日祝を除く希望日1週間前迄に要申込)
予約受付・問合せ:株式会社ミラクス ミラクスシッター 0120-415-306 (平日9:00~17:00)
【主催】公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場/東京都
【助成】
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|
独立行政法人日本芸術文化振興会
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