ピアニスト藤田真央がカーネギーホールデビュー
2023.1.26
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クラシック
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ピアニスト藤田真央が2023年1月25日(水)、ニューヨークにあるクラシックの殿堂、カーネギーホールにデビュー。現地の様子が到着した。
大ホールにて行われたリサイタル。現地時間午後8時、会場は最上階の客席まで埋めつくされた。
今回のデビューリサイタルは、世界でも限られたトップアーティストのみが起用される同ホールの主催公演。そこに出演するということは大きな快挙で、期待に満ちたニューヨークの観客のみならず、世界中からプロデューサーやジャーナリストが公演を見届けるために駆けつけた。
【演奏曲目】
モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8番 K.311
リスト:バラード第2番
ブラームス:主題と変奏 Op.18b
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.21
ロベルト・シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 Op.22
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8番 K.311
リスト:バラード第2番
ブラームス:主題と変奏 Op.18b
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.21
ロベルト・シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 Op.22
冒頭のモーツァルトで観客の心を早くも掴み、次のソナタでは”マオワールド”が全開に。リストでは一転、ドラマティックに美しい音を聴かせ、前半終了時点で早くもブラボーの歓声があがった。後半、最後のシューマン ピアノ・ソナタで静かに曲を閉じた途端、客席からは大きな歓声が沸き、スタンディングオベーションで熱狂的に幕を閉じるコンサートとなった。
アンコールには、「モーツァルト:ピアノ・ソナタk.545 より第一楽章」「スクリャービン:エチュードOp.8-12」「モシュコフスキー:15のエチュードOp.72-11」の3曲を演奏。
カーネギーホールでの鮮烈なデビューで、また一つ世界の楽壇に大きく存在を示した藤田真央。今年6月には、ラハフ・シャニ指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団と来日ツアーも予定されている。
プロフィール
藤田 真央/Mao Fujita
19年6月、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。最後のガラ公演では、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演。喝采を浴びた。17年第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。
21年夏、ヴェルビエ音楽祭での《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会(5回)》はmedici.tvを通じで世界中に放映され、大きな注目を集めた。
21/22シーズンは、ミュンヘンでゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィル、エルサレムでエッシェンバッハ指揮イスラエル・フィル、ロンドンでワシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・フィルなどと共演。22年3月シャイー指揮スカラ・フィルとの共演でミラノ・スカラ座にデビュー。今夏はシャイー指揮ルツェルン祝祭管との共演にてルツェルン音楽祭にデビュー予定のほか、ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル、ヴェルビエ音楽祭に出演予定。国内でも大野和士指揮東京都交響楽団と共演するほか、3年5回にわたり行う《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会》を日本各地で継続。21年11月、ソニークラシカルと専属レコーディングのワールドワイド契約締結を発表。