タイ版『チェリまほ』など、見逃したくない2023年スタートのGMMTV制作ドラマ5選ー-『レオレオ、タイタメ』Vol.14

2023.2.24
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●『Cherry Magic』

『Cherry Magic』 (C)GMMTV

「DO YOU BELIEVE IN MAGIC?」の文字とともにニュー・ティティプーンが現れ、人に触れては思い悩んだ表情を浮かべる。さらにテイ・タワンも登場し、背面に映される『Cherry Magic』と「30」の文字に会場はざわめき立ち、SNSのコメントも混乱を極めていた。

記事のタイトルにもしているので勘づいているかもしれないが、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称:チェリまほ)がタイでリメイクされる。タイトルの通り30歳まで童貞を貫き人の心が読めるようになったアーチ(Achi)と、アーチに密かに恋をするカラン(Karan)の物語。赤楚衛二と町田啓太で演じられた日本ドラマ版は、タイでファンミーティングを開催するほど人気の作品だ。

『Cherry Magic』 真ん中:テイ、右から三番目:ニュー (C)GMMTV

そのリメイク版が制作されるというだけでなく、『Kiss The Series』以降7年近くペアとして人気を誇るテイとニューのふたりが再共演する。それも2年も前から構想されていて、ニューがちょうど30歳の年に放送されるという二重にも三重にも嬉しい知らせが会場を沸かせた。

●『23.5』

『23.5』 (C)GMMTV

『Cherry Magic』をはじめとして、2023年も数々のBL作品を制作するGMMTV。そんなGMMTV初のガールズラブ作品『23.5』が誕生する。

太陽のように明るいサン(Sun)に恋心を抱く、冴えないオンサ(Ongsa)。拒絶されることを恐れて自らをアース(Earth)と名乗り、サンとチャットで仲を深めていく。次第にサンもアースが気になるようになり、いつの日か地球の地軸が23.5度傾いて、太陽と地球が近づく日を夢見るようになる。

真ん中左:ミルク、真ん中右:ラブ (C)GMMTV

オンサとサンを演じるのは『Bad Buddy series』で女性同士のカップル役を演じた、ミルク・パンサ(『F4 Thailand』)とラブ・パタラーニット(『2gether』、『BLACKLIST』)。さらに『2gether THE MOVIE』や『Who Are You』などのカニタ・クワンユーが監督を務める。美しい二人と、毎度美しく説得力のある映像を届けてくれる監督から生み出される映像に期待が高まる。

●『Midnight Museum』

『Midnight Museum』

最後に3月6日(月)から毎週月、火曜日に放送される、『Midnight Museum』を紹介したい。放送目前に『2gether』や『F4 Thailand』などで主演を務めたブライト・ワチラウィットらの出演が発表され、さらに注目度が高まっている。

[Official Trailer] Midnight Museum พิพิธภัณฑ์รัตติกาล

物語は職を失ったカフェのバリスタが、ある学芸員に奇妙な美術館での仕事に誘われるところから始まる。ちょうどその頃殺人事件が連続で起こり、美術館も事件に関わっている様子。さらに最新映像ではゾンビと黒幕らしき人物が描かれており、GMMTVとしては珍しいホラーテイストの作品になりそう。

(C)GMMTV

同作にはガン・アタパン(『NOT ME』、『The Gifted』)を筆頭としたGMMTVの俳優だけでなく、トー・タナポップ(『Hormones』、映画『プアン/友だちと呼ばせて』)や、サーイパーン・アピンヤー(『Project S: SPIKE』、『An Eye for an Eye』)など、タイの国民的俳優たちがメインとして出演することが見どころのひとつ。今年の作品は特にGMMTV以外の俳優の出演が目立つが、その中でも要チェックだ。

◇アメリカのタイ料理は甘い!◇

今年こそはタイに行きたいと強く思わせてくれた『GMMTV 2023』。久しぶりの海外旅行はタイランドだと信じて疑わなかったが、なぜか先にアメリカに行った筆者の話を少しだけさせてもらいたい。ちょうど連載のVol.13を公開した頃、3週間ほどアメリカで過ごしていた。拠点としていたシアトルでは意外にもジャンクフードは少なく、日本食や中華などアジア料理が立ち並ぶ。もちろんタイ料理も多く構えられている。

春巻き、カオ・パット、タイ風BBQ、パッタイを注文

この店では春巻きとパッタイ、タイ風BBQ、カオ・パットを注文。写真で見ると伝わりづらいが、アメリカンサイズで半分も食べきれないほど大量の料理が運び込まれてくる。さすがアメリカ。残った分はどこの店舗でも持ち帰りできるが、ふたりで行くなら3品目程度に抑えておく方が良いかもしれない。味は全体的に砂糖の甘味が強く、パクチーの匂いも控えめ。好みにあわせてスパイスを後付けする方が、日本人の舌には合いそうだ。同じ国が発祥の料理でも国によって味付けの傾向が異なることがおもしろく、機会があれば食べ比べてみてもらいたいと思う。

久しぶりの更新となった今回は、2023年に制作されるGMMTVのドラマを紹介してきた。まだタイドラマを視聴したことがなくとも、これから放送される作品であれば共に楽しめるだろう。この記事がタイドラマへの最初の一歩になれば、そしてタイの情報を追いかけきれていないという人の一助になれば嬉しい。

文=川井美波