詩森ろば(演出)「小さな空間でしか味わえない贅沢な演劇の時間をお渡しします」~serial number08+0.5『Bug』が開幕

2023.2.16
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serial number08+0.5『Bug』舞台写真    撮影:坂功樹

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2023年2月15日(水)サンモールスタジオにて、serial number08+0.5『Bug』が開幕し、舞台写真と演出の詩森ろばよりコメントが届いた。

本作は、2022年11月上演を予定していたが俳優の急病により中止となり、今回、新たな場所とキャストで上演。

   撮影:坂功樹

   撮影:坂功樹

トレーシー・レッツ初期の傑作戯曲である本作は、体に虫がいるという若い男とDVの夫から逃れて安モーテルに住む中年女の刹那の道行きを描いている。主演は阿佐ヶ谷スパイダースの李千鶴、相手役の若い男に鈴木勝大、DVの元夫に文学座の粟野史浩、レズビアンである親友に流山児★事務所の伊藤弘子、そして要を担う医者役に同じく流山児★事務所の塩野谷正幸が務める。

   撮影:坂功樹

   撮影:坂功樹

本公演は2月19日(日)まで上演される。

【ものがたり】
息子を亡くし、暴力夫から逃れるためにオクラオマ州のモーテルに暮らす孤独な中年女アグネス。
そこに友人が連れてきたピーターと関係を持つが、ピーターは自分の身体に虫が巣くっていると言う。
男は虫を駆除しようと躍起になり、異常性を増していく。
その狂気はアグネスをも感化していく。
国家の陰謀にまで広がっていくそれは妄想か果たして事実か。


詩森ろば 初日コメント

詩森ろば

それぞれきちんと個が確立された俳優たちと、
小さな稽古場で親密な時間を過ごし、この作品を創り上げました。
妄想と現実、個人と国家、そんな相対するものの間を反転しつづける物語が、
小さなモーテルの一室で繰り広げられ、コロナ禍の世界にも通じるアクチュアリティと
思いがけない広がりを維持しつつ、最後は、孤独な男女の、歪んでいるけれどうつくしい
信頼と愛の物語にぎゅうっと濃縮されていく。トレーシー・レッツの作劇の凄さに毎日出会い続けています。
上演する空間もまた小さな空間ですが、小さな空間でしか味わえない贅沢な演劇の時間をお渡しできると思っています。
この作品が好きです。観ていただけたらとても嬉しい。劇場でお待ちしています。

公演情報

serial number08+0.5『Bug』
【日程】2023年2月15日(水)~2月19日(日)
【会場】サンモールスタジオ
 
【演出】詩森ろば 
 
【出演】
アグネス       李千鶴
ピーター    鈴木勝大
ゴス      粟野史浩(文学座)
R.C               伊藤弘子(流山児★事務所)
Dr.スイート  塩野谷正幸(流山児★事務所)
 
料金:全席自由・前売・当日共
一般5,500円/障害3,000円/学生4,000円 
※障害者、学生は劇団のみの取扱い。当日受付にて手帳をご提示下さい。
 
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