エイチエムピー・シアターカンパニー、〈シェイクスピアシリーズⅡ 〉『リチャード三世 馬とホモサケル』2023年3月に上演
エイチエムピー・シアターカンパニー〈シェイクスピアシリーズⅡ〉『リチャード三世 馬とホモサケル』
2023年3月11日(土)~3月12日(日)近鉄アート館にて、エイチエムピー・シアターカンパニー〈シェイクスピアシリーズⅡ〉『リチャード三世 馬とホモサケル』が上演される。
2001年に「hmp」という劇団名で活動を始め、ハイナー・ミュラーの作品を中心に発表してきたエイチエムピー・シアターカンパニーは、これまで日本の古典作品から同時代の海外戯曲まで、様々な戯曲の上演をしてきた。
2021年に、過去から現在に至るまで、世界中で親しまれてきた、シェイクスピア作品に着目し、演劇の魅力を観客と共に再考するシリーズをスタート。シェイクスピアのままではやれないという思いのもと、社会を鋭く考察する劇作で評価が高い劇作家のくるみざわしんが新釈し、笠井友仁が演出を、そしてキャストは全員女性で、男性たちの権力闘争を描いた従来のシェイクスピア劇を新たな視点で改作することを目指した。
第1弾は、シェイクスピアが描いた最も有名な暴君が主人公である『マクベス』をとりあげ、アイホールにて上演し、令和3年度文化庁芸術祭賞 演劇部門 優秀賞を受賞し、高い評価を受けた。
第2弾は、シェイクスピア劇最大の冷酷非道な極悪人が主人公の暴君を描いた『リチャード三世』をとりあげる。『リチャード三世』の背景にある社会構造や人間関係などを現代社会とリンクさせ、暴君と圧制が生まれる社会的・心理的原因を読み解き、再構築。
出演者を女性に限ることで、異性を演じる手法を取り、登場人物の強靭な人間像や独特な世界観を作りあげ、かつ、リミテッド・アニメーションを参考にした独自の身体表現を用いて異化効果を生み出すことで、現代に通じる問題を意識させながら観客にユーモアと想像力の鍛錬の機会を提供する実験性とエンターテイメント性が融合した作品をつくることを目指す。
公演情報
作=くるみざわしん
演出=笠井友仁