三越劇場「初春新派公演」初日鏡開きレポート

レポート
舞台
2016.1.4


新派の本年1月の舞台、「初春新派公演」が三越劇場で1月2日に初日の幕を開けた。

演目は、歌舞伎作者として数々の名作を世に送り出した河竹黙阿弥の娘糸女と、その養子繁俊、妻みつという家族の物語を描く『糸桜』、そして華やかな舞踊で新春を寿ぐ『新年踊り初め』の2本立てだ。

初日開演の前には、初売りが始まった三越本店の中央ホールにて鏡開きが行われ、新派の看板女優・水谷八重子と波乃久里子、そしてこのたび新派入りして、この舞台が新派俳優としての正式なデビューとなった市川月乃助、客演の元宝塚宙組トップの大和悠河という豪華な顔ぶれが登場。また芸者姿の新派女優陣が駆けつけるなど、華やかさ満開の鏡開きとなった。

挨拶はまずは松竹取締役や三越本店店長から始まり、続いて月乃助の新派入りについて水谷八重子と波乃久里子から喜びの言葉が送られた。

水谷八重子

水谷八重子

水谷八重子
皆様、あけましておめでとうございます。この「初春新派公演」には私は出ていないので、ここに来れないはずでしたが、月乃助さんのおかげでご挨拶をすることができました。やっぱりお正月にこうして仲間と一緒に劇場に来られるということは、本当に嬉しいことでございます。この歴史ある三越劇場は新派の第二のフランチャイズと思っております。今回の久里子ちゃんの『糸桜』は、きっと素晴らしいお芝居になっていると思います。どうぞこのあとは6階の劇場のほうへ(笑)、よろしくお願いいたします。月乃助さんが新派に入ってくださったことは本当に嬉しい。歌舞伎で今まで身につけていらしたものは無駄じゃない、財産として新派に持ってきてくださったという思いですし、とても嬉しく思っております。

波乃久里子

波乃久里子

波乃久里子
皆様、あけましておめでとうございます。今年も1月の三越劇場から始まる新派公演、嬉しゅうございます。あと2時間後に開演いたします。このままお買い物をなさって2時間後には6階へいらしてください。今日の初日をよろしくお願いいたします。月乃助が新派に来てくださって、涙が出るほど嬉しいです。勇気ある決断です! (大和悠河に)あなたもお入りなさいな(笑)。

市川月乃助

市川月乃助

市川月乃助
皆様、新年おめでとうございます。本日より長年お世話になりました歌舞伎界から劇団新派へ入団をさせていただくことになりました。こののちは、新派の名を汚すことのないよう、また新派俳優として誇りをもって精進してまいる覚悟でございます。どうかこののちも、新派俳優市川月乃助を、歌舞伎俳優市川月乃助と変わらぬご支援を賜りますよう、どうぞ、皆様よろしくお願いいたします。今の心境は雲が晴れたような、目が開いたような不思議な気持ちです。まだ舞台に立ってないので新派俳優だという実感はないのですが、かつらの下の羽二重に(歌舞伎の)隈取りが残っているのを見まして、感慨深いものがありました。旦那(猿翁)からやるなら徹底的にやれと背中を押してもらいました。新派に骨を埋める気持ちでおります。

大和悠河

大和悠河

大和悠河
皆様、あけましておめでとうございます。このたび初めて新派に参加させていただくことになりました。連日、久里子さんはじめ皆様に色々教えていただきながら、ここまで参りました。新派の舞台に出させていただくことは自分にとって本当に光栄なことで、これから1ヵ月間、精一杯みなさまに喜んでいただけるように、つとめて参りたいと思っております。そして『新派踊り初め』にも出させていただきますが、女役では花魁で艶っぽく、午後の部があるときは男役で踊らせていただきますので、皆様、ぜひ何度でもいらしてください。

華やかに並んだ瀬戸摩純をはじめとする新派女優陣が紹介されたのち、水谷八重子の「やはり健康が一番ですから、新派の健康と、皆さまの健康を祈って」という声とともに「ひい、ふう、みい、よいしょ」とみごとに鏡が開かれ、最後は手が締められて盛大にイベントは終了した。

 

※この公演の取材会の模様はこちら
http://blog.livedoor.jp/enbublog-journal/archives/1851923.html

【取材・文・撮影/榊原和子】

〈公演情報〉

新派PR
「初春新派公演」
『糸 桜』―黙阿弥家の人々―
原作◇河竹登志夫「作者の家」より
脚本・演出◇齋藤雅文
二、『新年踊り初め』
―劇中にて新春ご挨拶申し上げます―
構成・振付◇尾上墨雪 
出演◇波乃久里子、大和悠河、市川月乃助 ほか
●2016/1/2~25◎三越劇場
〈料金〉¥9,000(全席指定・税込) 
前売開始:11月30日
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489
演劇キック - 宝塚ジャーナル
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