ロロ唯⼀の⾳楽劇『BGM』が再演決定 脚本・演出:三浦直之、⾳楽:曽我部恵⼀が担当
『BGM』
2023年5⽉5⽇(⾦)〜5月10⽇(⽔)KAAT 神奈川芸術劇場<⼤スタジオ>にて、ロロ本公演『BGM』の上演が決定した。
本作は2017年に上演したロロ唯⼀の⾳楽劇『BGM』の再演。再演にあたり新たに⾳楽を担当するのは、サニーデイ・サービスの曽我部恵⼀。
出演には初演から続投のメンバー3名に加え、新キャストにロロ初参加の荒⽊知佳、井上向⽇葵、岩本えり、いつ⾼シリーズなど数多くのロロ作品に参加しているワワフラミンゴの北村恵、ロロ11年ぶりの参加となる範宙遊泳の福原冠、そして⾳楽を担当する曽我部も俳優として参加する。
(上段左から)⻲島⼀徳、島⽥桃⼦、望⽉綾乃(中段左から)荒⽊知佳、井上向⽇葵、岩本えり(下段左から)北村恵、福原冠、曽我部恵⼀
脚本・演出を務める三浦直之は、さまざまな形の<出会い>の瞬間を漫画・アニメ・⼩説・⾳楽・映画などジャンルを越えたポップカルチャーをふんだんにとりこみ描き出す作⾵が⾼い評価を得ており、2019年にはNHKよるドラ「腐⼥⼦、うっかりゲイに告る。」の全話脚本を⼿掛け、同年のコンフィデンス・アワード・ドラマ賞脚本賞を受賞。
今年3⽉放送開始のテレ東よるドラ『とりあえずカンパイしませんか?』の脚本も担当するなど、幅広い世代から⽀持を得る最注⽬の若⼿クリエイターが描く最新作に期待したい。
三浦直之コメント
BGM再演です。演出をガラリと変える予定なので、気分としては新作です。
宮城県に住む僕の家族はロロの作品をいつも観に来てくれるのですが(ありがてえ〜)、最近改めておもったのは、ロロを観ることが家族旅行の機会になってるっていうことです。家族にとって演劇をみるというのは、それまでの道中や帰り道も含めてきっと演劇で、というか家族に限らず、あらゆる観客にとって演劇はそうあるはずで、だから、BGM の再演も、そういうことが全部こみの旅の物語になればいい、って、そんなことをいま、考えてます。
曽我部恵⼀コメント
ぼくが最初に観たロロの演劇が『BGM』だった。過去と未来と妄想と運命が旅の中で超複雑に絡み合い、しかし歌とダンスがそのすべてを優しく赦してしまう。狂おしい力を秘めた静かな物語りに、ぼくは心底ブチ上がったのだった。2017年の晩夏に『BGM』を体験したことが今のぼくを作ったわけだが、このたびその力はぼくを『BGM』再演の舞台上に上げるに至った。無論ぼくはその運命の水面に飛び込むつもりです。
初演の江本祐介くんの素晴らしい音楽のスピリットを受け継ぎながらも、ぼくが新しい歌を作ることになった。まだ尻尾も捕まえられていないそれらのメロディたちは、どんな姿をしているのだろう。
時はとあるアイドルグループの解散が発表された2016年。泡之介とBBQは、学⽣時代の友⼈・午前⼆時の結婚式に向かうため、⾞で常磐⾃動⾞道を下っていく。⽬的地は仙台。10年前に同じく仙台を⽬指して3⼈で旅をした4⽇間を、10分の演劇にして余興で披露する予定だ。東京から守⾕サービスエリア、会津若松、いわき、松島、⽯巻を巡る2016年の2⼈の旅路は2006年の3⼈の旅路と重なり、⾏ったり来たりを繰り返す。存在を忘れられがちな⼥や、占い師、⻘春18きっぷのキャッチコピーを集めてレコードにする少年、⾃⾝の⾻を集める恐⻯、死んだ彼⽒の記憶をリサイクルショップから集める⼥、午前⼆時の元カレら個性的な登場⼈物が、結婚式に向かう2⼈の祝祭ムードに満ちた道中を彩る。