REAL TRAUM(リアル・トラウム)ファースト・コンサート・プログラムが発表 公式YouTubeチャンネルもスタート
(写真:左から) 鳥尾匠海、高島健一郎、杉浦奎介、堺 裕馬
IL DIVOに始まり、日本でもLE VELVETSやTHE LEGENDなど多くのフォロワーを生んできたクラシカル・クロスオーヴァーの男性ヴォーカル・ユニット。コロナが明けた2023年3月にその決定打とも言えるグループが誕生した。その名も、REAL TRAUM(リアル・トラウム)。
ウィーン在住でメルビッシュ湖上音楽祭にも参加するなど国際的なキャリアを歩むテノールの高島健一郎をリーダーとして、東京芸術大学を卒業した同門の声楽家たち4人が集まり、グループの活動をメンバー3人で開催した『プリンスガラ@浜離宮朝日ホール』の公演で結成が発表された。「REAL TRAUM」とは、ドイツ語で「正夢・夢を実現する」といった意味の言葉で、彼らの夢の実現であると同時に、男性ヴォーカル・グループ・ファンの夢の集合体とも言えるかもしれない。
高島以外には、バリトンの堺裕馬、テノールの杉浦奎介と鳥尾匠海の4名。プロフィールを見れば、今のオペラ界・ミュージカル界で活躍するもっともフレッシュな才能が結集したことがよくわかる。4月21日(金)のBS11主催『貴公子たちの音楽会』では一足先に、「君は我が心のすべて」と「新しい季節」の2曲をピアニストの石井琢磨の伴奏によって4人で歌い、存在感を見せてくれた。そして、6月3日(土)浜離宮朝日ホールにて行われるファースト・コンサートもそのプログラムが発表となり、いよいよ神秘のヴェールの向こうから姿を現した。メンバー自身に選曲について話を聞いた。
ラフマニノフ「新しい季節(春の流れ)」
クルティス「帰れソレントへ」
高島:ファースト・コンサートのプログラムも発表になり、ついにREAL TRAUMの活動が始動する実感が湧いてきました。『貴公子たちの音楽会』でお披露目した「君は我が心のすべて」と「新しい季節」この2曲はやはり外せないと思い6月3日も演奏します。
杉浦:王道の声楽曲はもちろんですが、様々なジャンルで活動するメンバーが集まった僕らだから出来る選曲もしました。僕からはガーシュウィンの「I Got Rhythm」とミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』のメドレーをやろうと提案して、この4人でどんな演奏になるか今からとても楽しみです。
高島:「I Got Rhythm」なんかは僕の発想の中になかったので、その手があったか!という感じで驚きました。メンバーから色んなアイディアが出てくることはグループの強みですね。この他に「オ-・ソレ・ミオ」や「帰れソレントへ」など僕らの声を存分に発揮できるカンツォーネも歌いますが、もちろんそれぞれのソロも歌います。
堺:僕はモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』から「もう飛ぶまいぞこの蝶々」という曲を歌います。この曲はモーツァルトらしい明るく楽しい歌なのでオペラにあまり馴染みのない方でも楽しんで頂けると思います。
鳥尾:僕はメキシコの作曲家ララの名曲「グラナダ」を歌います。テノールの超定番曲ですが、「グラナダ」と言ったら鳥尾!と言われるくらいの演奏ができるように頑張ります。
高島:僕も杉浦君もそれぞれ思い入れのあるソロ曲を歌いますが、何を歌うかは当日までお楽しみに!いずれにせよそれぞれのメンバーが個性を活かして本当に魅力的なプログラムになったと思います。6月3日がどんなステージになるのか今からとても楽しみです。
公式YouTubeチャンネルも、プログラム発表と同時にスタートし、プログラムの中から早速「アメイジング・グレイス」を4人の美しいハーモニーで聴かせてくれている。
公演情報
会場:浜離宮朝日ホール
出演:REAL TRAUM (高島健一郎、杉浦奎介、鳥尾匠海、堺裕馬)
料金(全席指定):6,600円
レハール「君は我が心のすべて」(オペレッタ「微笑みの国」から)
ラフマニノフ「新しい季節(春の流れ)」
クルティス「帰れソレントへ」
カプアほか「オー・ソレ・ミオ」
モーツァルト「もう飛ぶまいぞこの蝶々」(オペラ「フィガロの結婚」より)
ララ「グラナダ」
ガーシュウィン「アイ・ガット・リズム」
バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」よりメドレー
ほか