シルク・ドゥ・ソレイユへの出演経験をもつ熊谷拓明が取り組む“ダンス劇”『マリーの夢』8月に上演

2023.5.26
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ダンス劇『マリーの夢』メインビジュアル

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2023年8月19日(土)神奈川県民ホール 大ホールにて、オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』が上演される。

神奈川県民ホールでは、子どもも大人も一緒に音楽や舞台、アートなどを1日中楽しめるイベントとして、毎年、夏休みに「オープンシアター」を開催している。

今年のメイン企画は、おどる・しゃべる・うたうダンス劇 『マリーの夢』。世界中で愛されるチャイコフスキー三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」の原作とされる童話『クルミわりとネズミの王さま』(E.T.Aホフマン作)を舞台化。従来、オペラ・バレエの殿堂として多彩な公演を実施してきた神奈川県民ホールが、子どもたちの心に訴えかける上質な作品の創造に取り組む。

童話『クルミわりとネズミの王さま』は、ドイツの作家E.T.A.ホフマンが、親友の末娘マリーの7歳のクリスマスプレゼントに即興で創ったおはなしだ。物語の語り手として登場するドロッセルマイヤーはホフマンの自画像と言われている。

ホフマンは自身の子を幼くして亡くしていたこともあり、マリーを大変可愛がっていたが、彼女もまた13歳という若さでこの世を去ってしまう。

ホフマンは、この物語を「そしてマリーは、(略)世にもすばらしい不思議なものが、それを見る目がありさえすれば、いたるところに見られる国のお后さまだということです」と締めくくる。マリーの死を予期して、ベッドから出ることのできない彼女に“真実を見抜く素直な心と、想像力を膨らませる力があれば、いつでもどこへでも旅に出掛けて誰でもその世界を生きることができる”というメッセージを込めて、この物語をプレゼントしたのではないだろうか。

“プレゼントがお話なんて!”と現代の子どもたちは思うかもしれないが、コロナ禍を経験した子どもたちにとって、想像力の羽を広げ、希望を見いだす力は、生きていくうえで必要不可欠なもの。本作を通して、「心の目を開けば、プレゼントはいつだって目の前にある」というメッセージを子どもたちに贈り、そして大人たちにも、どこか懐かしいものに出会ったような気持ちを届けてくれるだろう。

ダンス劇『マリーの夢』の作・演出・振付を担うのは、世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユへの出演経験をもつ熊谷拓明

帰国後は“ダンス劇作家”として“踊る「熊谷拓明」カンパニー”を主宰する傍ら、個人でも作品を発表し、子ども向け作品への出演や、幅広いジャンルの公演で演出や振付を委嘱されるなど、さらなる活躍が期待されるアーティストだ。

熊谷の“ダンス劇”は、ダンスを愛するがゆえに行き着いた枠にとらわれない表現方法で、踊りと言葉に境界線を持たない独自のスタイル。その独特な動きは“ダンスに関心のない人にも観てもらうにはどうすべきか”と考えた先に生まれたもので、観る者を飽きさせない圧倒的な運動量や独創的な世界観は、ホフマンの原作にもマッチするものと確信している。

また、さまざまなフィールドで活躍するアーティストが集結する点も見どころだ。クラシックバレエから、元新国立劇場バレエ団プリンシパルの八幡顕光、フランスのバレエ団での活動経験もある風間自然、コンテンポラリーダンスを軸にしながらオペラの創作に関わるなど多彩な活躍をみせる中村蓉、岡本優、ストリート系ダンスバトルで数々の優勝経験のあるATSUSHI、老舗劇団・燐光群の名優・鴨川てんしなど役者も加わり、これまでにないコラボレーションとなる。バレエではない、ミュージカルでもない、“ダンス劇”に期待が寄せられる。

鴨川てんし(ドロッセルマイヤー) 撮影:斎藤弥里

ATSUSHI(パパ) 撮影:斎藤弥里

中村蓉(ママ) 撮影:斎藤弥里

東出宜子(ルイーゼ) 撮影:斎藤弥里

歌川翔太(フリッツ) 撮影:斎藤弥里

稲葉由佳利(マリー) 撮影:斎藤弥里

風間自然(クルミわり人形) 撮影:斎藤弥里

福島玖宇也(あの日のピエロ) 撮影:斎藤弥里

岡本優(あの日の妖精) 撮影:斎藤弥里

岡本優(ネズミリンクス夫人) 撮影:斎藤弥里

熊谷拓明(ネズミ) 撮影:斎藤弥里

八幡顕光(ネズミの王さま) 撮影:斎藤弥里

作・演出・振付 熊谷拓明 メッセージ

夏の神奈川県民ホール。 きっと外とは違う空気が流れているはず。エアコンで涼しい?建物が大きくて歴史がある? 劇場ってそれだけではなく、不思議な場所なんです。

あるクリスマスの夜。頑張って大人になった大人と、もっと新しい大人になりたい子供がいる、ある家族が体験した奇跡が、夏休みの皆様にも奇跡体験になるよう、今からドキドキしております。

『マリーの夢』ものがたり

マリーは、3きょうだいの末っ子。クリスマスのあの日。たくさんのプレゼントのなかで、マリーがいちばん気に入ったのは、ドロッセルマイヤーおじさんがくれた不格好なクルミわり 人形でした。ドロッセルマイヤーおじさんが語る「かたいクルミのおはなし」とは。ネズミの 王さまとクルミわり人形の秘密とは。マリーの夢は、本当に夢なの!? それとも……!?

【動画】オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』トレーラー映像【マリー編】

 

公演情報

オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』

原作:『クルミわりとネズミの王さま』E.T.A.ホフマン作
上田真而子訳(岩波書店刊)

 
【 出 演 】
ドロッセルマイヤー:鴨川てんし(燐光群)
パパ:ATSUSHI(Blue Print) ママ:中村 蓉
ルイーゼ:東出宜子 フリッツ:歌川翔太
マリー:稲葉由佳利 クルミわり人形:風間自然
あの日のピエロ:福島玖宇也 あの日の妖精/ネズミリンクス夫人:岡本 優(TABATHA)
ネズミ:熊谷拓明
ネズミの王さま:八幡顕光(元新国立劇場バレエ団プリンシパル)
 
【 スタッフ 】
作・演出・振付:熊谷拓明 演出補:中村 蓉
美術:松岡 泉 音楽・音響:余田崇徳 照明:横原由祐 衣裳:生田志織 ヘアメイク:タカダヒカル
演技演出補佐:ともさと衣 歌唱指導:寺尾たかひろ 演出助手:鈴木章友 舞台監督:杉山陽洋
 
【 日 時 】2023年8月19日(土)14:00開演(13:30開場)
【 会 場 】神奈川県民ホール 大ホール(横浜市中区山下町3-1)
【 料 金 】子ども (3歳~中学生) 1,000円 おとな (高校生以上) 2,000円
親子 (子ども1枚+おとな1枚) 2,500円 ※3歳未満のお子様はご入場いただけません。
 
【 発 売 日 】KAme(かながわメンバーズ)
web先行 5月27日(土)10:00
一般発売 6月3日(土)10:00
 
【託児サービス】託児サービス有り お一人につき2,000円
申込先:イベント託児マザーズ 0120-788-222
(平日10:00~12:00/13:00~17:00 8月10日(木)までに要事前予約)
 
【 お取扱い 】
かながわ 0570-015-415 (10:00-18:00)
窓口:神奈川県民ホール(10:00~18:00)/神奈川芸術劇場(10:00~18:00)
神奈川県立音楽堂(13:00~17:00月曜休)
 
●ぴあ、イープラス、ローソンでもお取扱い有り
※車椅子席や補助犬の同伴が可能な席あり(要事前申込/かながわ電話・窓口のみ取扱)
※やむを得ない事情により、 公演が中止・変更になる場合があります。
※開演時間に遅れた場合は、案内係の指示に従ってください。
 
【アクセシビリティ】 ※ご予約は、6/3(土)10:00~。詳細は公式サイトをご覧ください
・聴覚補助のためのヒアリングループ席あり
・聴覚障がい者を対象に事前に上演台本を郵送(8/1(火)締切)
・聴覚障がい者・外国人を対象にポータブル字幕タブレットが見られる席あり(日本語、やさしい日本語、英語・中国語(AI翻訳)。音情報を加えた字幕表示となります。)
 
【 主 催 】神奈川県民ホール (指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
【 助 成 】一般財団法人地域創造 文化庁文化芸術振興費補助金Ι独立行政法人日本芸術文化振興会
【 協 力 】一般社団法人日本障害者舞台芸術協働機構
 
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