清原果耶×小関裕太、舞台『ジャンヌ・ダルク』インタビュー~「舞台にはいつか挑戦してみたいと思っていた」(清原)、「舞台は苦しいけれど、楽しい」(小関)
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舞台に立つことは苦しいけれど、その後の達成感が楽しい(小関)
――小関さんは10才で初舞台を踏み、そこから18年経ちました。いま舞台に立つ中でなにが楽しいですか? もしくは苦しいですか?
小関 立つことは苦しいです。でもその後の達成感が楽しいです。役者は作品ごとに試練が必ず出てくるので、そこと日々戦うんですけど、それをお客さんの視点で見ると、試練と向き合ってる人が、汗をかきながら、呼吸をしながら、目の前(舞台上)にいる、ということになる。そこには緊張感もエネルギーも生まれます。それが舞台の素敵さのひとつかなということは、ここまで続けてきて思います。自分もそういう存在になれていたら、と思っています。
――ちなみに試練って例えばどんなものか聞いてもいいですか。
小関 さっきの「毎日同じことをする」というのもひとつの試練ですし、一昨年やらせてもらった舞台では、一幕で母を亡くして二幕で好きな人を亡くす、という悲しい体験をする役だったんですけど、一日2回公演の日なんかは、マチネで亡くした相手と、ソワレでまた出会って亡くすことになりますよね。それはけっこうハードなことでした。だけどそれを乗り越えた後に見えたものは清々しくて、自分の糧にもなりました。見に来てくださったお客様の声も糧で、やってよかったと思えます。そういうところががんばれる理由かなとも思います。
――清原さんはこれから初舞台ですが、その先に自分に期待していることはあったりしますか?
清原 初舞台のときってどうでしたか?
小関 小4だからなあ。
清原 そうでした(笑)。
小関 2作目でも、出番の前にびしょびしょのティッシュを冷凍庫に入れておいて、出番が終わると凍ってる!というのが楽しかったという思い出だから……。
清原 (笑)。今はやっぱり初舞台でなにもわからないので、すべて終わったときに「やって良かったな」「楽しかったな」と思えることを目指してがんばれたらいいなと思います。
小関 ときどき初舞台で「舞台は向いてないかも」ってなる人も。
清原 いらっしゃるみたいですね。
小関 そう。だけど「3回はやれ」って聞きます。作品によって、立ってる感覚もつくる過程も違うから。3回目で舞台好きになったという人の話も聞いたことあるし。僕はたまたま最初から楽しかったから、後々大変なことがあっても「舞台は楽しいはずだから」でできたりしました。でももし万が一向いてないかもと思っても、その先に必ずなにかあるので。
清原 はい、がんばります!
取材・文=中川實穗 撮影=岸 隆子
清原果耶=ヘアメイク:牧野裕大 スタイリスト:井阪恵
小関裕太=ヘアメイク:佐々木麻里子 スタイリスト:吉本知嗣