ピアニスト アリス=紗良・オット、アルバム『Echoes Of Life』に新たな11曲を追加したデラックス・エディションを発売
アリス=紗良・オット ©Pascal Albandopulos
ピアニスト、アリス=紗良・オットが2021年にリリースしたアルバム『Echoes Of Life』に新たな11曲を追加した『Echoes Of Life(デラックス・エディション)』が、2023年10月27日(金)にリリースされることが決定した。アルバムに先立ち、9月15日(金)、アルバムから「ジョン・フィールド:2つのアルバム・リーフ ハ短調から第1番」のデジタル先行配信がスタートした。
前作『Echoes Of Life』は、ショパンの傑作『24の前奏曲 作品28』を中心に、自身が影響を受けた7つの現代作品を「間奏曲」のように挿入した作品。ニーノ・ロータ、チリー・ゴンザレス、武満徹など幅広いジャンルの作品 を組み合わせ、個性的なストーリーが展開されている。これらはそれぞれオットの人生に強い結びつきを持った曲で、ショパンの前奏曲の中にあっても絶妙のマッチングを示し、さらにショパンの現代性を浮き彫りにする。
『Echoes Of Life(デラックス・エディション)』ジャケット写真
デラックス・エディションには、バッハの「前奏曲 ハ長調」をグランド・ピアノとアップライト・ピアノの両方で演奏したものや、シルヴェストロフの《遠方の音楽》やショパンの前奏曲などが新たに追加されている。また、アリスの友人である、チリー・ゴンザレスによる新曲も収録されている。新たな選曲についてオットは「Disc2は、ショパンの前奏曲や、トリスターノとゴンザレスの作品にもインスピレーションを与えたバッハの前奏曲で始めたいと思いました。1度目は部屋全体を包み込むようグランド・ピアノで、2度目はハンマーが弦のフェルトに当たる音が聞こえるアップライト・ピアノで、より近く親密な環境を表現しました」とコメントしている。
また、オットは昨年に続き今年11月より『Echoes Of Life』の曲目を演奏する全国各地6公演のリサイタル・ツアーを予定している。昨年のツアーを経て、オットは「皆さんの前でこのプログラムを演奏した時、これはもはや私だけの『Echoes of Life』の旅ではないことに気づきました。当初の思い入れが徐々に薄れていくにつれ、聴きに来ていただいた方々の思いや物語が音に乗り、音楽とともにコンサートホールに反響していました」と語った。