福士誠治、田中俊介らが挑む、超大作叙事詩『インヘリタンス-継承-』 メインビジュアル、公演詳細が決定

2023.10.26
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『インヘリタンス-継承-』

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2024年2月、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演されることが決定した『インヘリタンス-継承-』のメインビジュアル、公演詳細が決定した。

東京芸術劇場と演出家・熊林弘高がタッグを組んで行う本作。『インヘリタンス-継承-』は自身が納得した作品を1~2年に1本選びぬく熊林が「これだけは」と上演を切望した作品で、2015~18年のNYを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を生きた60代、HIVと共に生きる30代・20代の3世代のゲイの人々を描く。
感染症と向き合って生き抜く彼らの姿は、ここ数年コロナの猛威と苦闘し、いまようやくそれと共に生きていくところまでたどり着いたわれわれ全ての同時代人に相通じている。彼らが差別や抑圧を受けながらも、真実の自分に出会い、愛を貫くさまを描く本作は、LGBTQなど多様な個性の人々がそれぞれ自分らしく幸せに共生できる社会とは何かを問いかる。

日本では『真夜中のパーティ』『ト―チソング・トリロジー』『エンジェルス・イン・アメリカ』などの、ゲイの人々を描く傑作が上演されて来たが、本作は、まさしく”いま”を描いて、私たちに深い感動と希望を与えてくれるだろう。

本公演の作者、マシュー・ロペスは本作でラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞し、この春ノン・バイナリー(自分を男性・女性という性別にあてはめない)俳優がトニー賞を受賞して注目を浴びた『お熱いのがお好き』ミュージカル版の脚本も手掛ける今注目の作家。病気やマイノリティに対する差別や偏見を乗り越えて力強く生きる人々を描く本作の人気は高く、上演権獲得を巡りコンセプト・プレゼンとなりましたが、熊林が勝ち抜き、作者ロペスより日本初演の演出を託された。

前後篇6時間半にわたる超大作叙事詩(エピック・ストーリー)となるが、熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出していく。キャスティングにこだわる熊林の指名を受けてたったのは、信頼篤き実力派の福士誠治、今後が期待される感性豊かな田中俊介、正反対の二役を演じる新原泰佑、そして柾木玲弥はじめフレッシュな若手俳優陣。対するベテラン勢には、多彩な役を演じて実績のある篠井英介、そして円熟した演技で熊林作品を支える山路和弘が顔を揃えた。さらに熊林作品に欠かせない名優 麻実れいが後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころとなる。

実力・魅力あふれる顔合せでおくる本作は、2024年2月11日(日・祝)~2月24日(土)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。その後、大阪・北九州でも行われる。ポジティブで、セクシーで、痛快な舞台に、きっと時を忘れることができるだろう。

 
【ストーリー】
■前篇
エリック
福士誠治と劇作家のトビー(田中俊介)、初老の不動産王ヘンリー山路和弘とそのパートナーのウォルター篠井英介の2組のカップルを中心に物語は展開する。ウォルターは「田舎の家をエリックに託す」と遺言して病死する。トビーの自伝的小説がヒットしてブロードウェイで上演されることになるが、その主役に抜擢された美しい青年アダム新原泰佑の出現により、エリックとトビーの仲は破たんする。しかしトビーはアダムにふられ、彼にそっくりのレオ新原泰佑 二役を恋人にする。一方、リベラルと保守の両極のようなエリックとヘンリーが、ふとしたことから心通わせる。エリックは、ウォルターの遺言の「田舎の家」が、エイズで死期の近い男たちの看取りの家となっていることを知る。

後篇
エリックとヘンリーが結婚することになり、ジャスパー
柾木玲弥ら古い友人たちとの間に溝ができる。結婚式に、トビーがレオを伴って現れる。レオを見て顔色を変えるヘンリー。トビーは式をぶち壊して失踪する。トビーに捨てられHIVに 感染し行き場をなくしていたレオをアダムとエリックが救う。レオを「田舎の家」に連れて行くと、そこには男たちに寄り添い続けたマーガレット麻実れいがいて、この家で起ったことを語り始める…。ウォルターの遺志を継ぐ決心をするエリック。 レオは彼らの物語を書き残していく。

 

公演情報

『インヘリタンス-継承-』
 
※本公演はR-15指定のため、15歳未満の方の入場、のご購入はご遠慮いただいております。
 
日程:2024年2月11日(日・祝)~2月24日(土)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
 
作:マシュー・ロペス
E・M・フォースターの小説「ハワーズ・エンド」に着想を得る。
 
訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏
 
演出:熊林弘高
 
出演:
福士誠治
田中俊介
新原泰佑
柾木玲弥
百瀬 朔
野村祐希
佐藤峻輔
久具巨林
山本 直寛
山森大輔
岩瀬 亮
 
篠井英介
 
山路和弘
 
(後篇のみ)
麻実れい
 
 
一般発売:2023年11月25日(土)
 
券種:
前後篇 セット(全席指定・税込)
【通し券】S席 18,000円  A席 14,000円 ※同日の前後篇通し券(2/11、14、17、21、23)
【他日セット券】S席 18,000円  A席 14,000円
※前後篇違う日を選びたい方の
※東京芸術劇場ボックスオフィス電話・窓口のみ取扱い
 
前篇/後篇 シングル(全席指定・税込)
S席 11,500円  A席 10,000円  サイドシート 5,500円
65歳以上(S席) 9,500円  25歳以下(A席) 8,000円  高校生以下 1,000円
 
主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
特別後援:公益財団法人日本国際交流センター/グローバルファンド日本委員会
後援:世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)/アメリカ大使館
助成:ビル&メリンダ・ゲイツ財団/Fund for the Global Fund
ビル&メリンダ・ゲイツ財団とFund for the Global Fundは、グローバルファンド日本委員会への助成を通じて本公演を支援しています。
 
企画制作:東京芸術劇場
お問い合わせ:東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
 
<地方公演>
【大阪公演】2024年3月2日(土)前篇12:00 後篇17:00  森ノ宮ピロティホール
【北九州公演】2024年3月9日(土)前篇13:00 後篇18:00  J:COM北九州芸術劇場 中劇場
 
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