新垣結衣×磯村勇斗、“秘密”を抱えるふたりの人物の関係とは 映画『正欲』から劇中カットを公開
映画『正欲』 (C)2021朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
本日11月10日(金)から公開中の映画『正欲』から、新たな場面写真が解禁された。
『正欲』は、『桐島、部活やめるってよ』『何者』などの朝井リョウ氏が、作家生活10周年作品として書き上げた小説。2021年3月に発売され、第34回柴田錬三郎賞を受賞している。同小説初の映画化でメガホンをとったのは、『あゝ、荒野』、『前科者』などの岸善幸監督。脚本は、『あゝ、荒野』『宮本から君へ』などの港岳彦氏が手がける。
マイホームで妻と子を養う横浜検察庁の検察官・寺井啓喜を演じるのは、稲垣吾郎。広島のショッピングモールの契約社員で特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月役で、新垣結衣が共演。さらに、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香らがキャストに名を連ねている。
(C)2021朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。
解禁された場面写真は、新垣演じる夏月と、磯村演じる佳道の会話シーンを切り取ったもの。中学時代の同級生だった夏月と佳道は、大人になってから思わぬ形で再会。やがて、互いに“ある秘密”を抱えていることを共有する仲になる。公開中の予告編では、夏月が「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」、佳道が「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とそれぞれに語る様子が映し出されている。また、佳道は、「これで擬態できないかな、世間並みに」と語りながら夏月に指輪を差し出し、「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」と持ちかける。
磯村は、「非常に難しい役と出会ったという印象でした。岸監督やプロデューサーと何度も話し合ったぐらい、掴むのが難しかった。でもこの作品が届けたいメッセージは非常に今の時代に合っているし、何か救いになるのではないかと思いました」と役作りついてコメント。新垣は、「夏月ひとりの場面の撮影はずっと重くて、苦しいなという感覚でした」「磯村さんがクランクインされて、佳道とふたりの場面になったら本当にホッとしたんです。夏月たちも実際にこういう気持だったのかもしれないなって、そのときにすごくリアルに感じました」と共演を振り返っている。
映画『正欲』は公開中。