中村獅童「伝統と革新、それが超歌舞伎、それが中村獅童の生き方!」~『十二月大歌舞伎』にて「超歌舞伎」が通算上演200回を達成

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2023.12.15
 超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』      (C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』      (C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

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本日、2023年12月15日(金)歌舞伎座にて、「超歌舞伎」が通算上演200回を達成した。

12月3日(日)に開幕した、歌舞伎座『十二月大歌舞伎』の第一部では、超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』が上演されており、初日以来、連日盛り上がりをみせている(公演は12月26日まで)。

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

今回の上演では、中村獅童の次男・小川夏幹(おがわなつき)が初お目見得し、夏櫻丸(なつおうまる)を勤めている。そして、佐藤四郎兵衛忠信を勤める父・獅童、陽櫻丸(はるおうまる)を勤める長男の小川陽喜(おがわはるき)のほか中村勘九郎、中村七之助らも出演し、「超歌舞伎」の歌舞伎座初上演、初お目見得の舞台を華やかに彩っている。

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

古典歌舞伎と、NTTの技術を始めとした最新のテクノロジーが融合した「超歌舞伎」。『今昔饗宴千本桜』は、歌舞伎の名作『義経千本桜』と、バーチャル・シンガー初音ミクの代表曲である「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされ、初演である平成28(2016)年4月に、幕張メッセイベントホールで行われた「ニコニコ超会議2016」で上演された記念碑的な作品でもある。

「超歌舞伎」は、「ニコニコ超会議2016」での公演以来、毎年上演を重ねてきた。平成31(2019)年には初の劇場公演を京都・南座で行い、コロナ禍の令和2(2020)年には「超歌舞伎」の特性を生かした無観客での双方向オンライン公演、令和4(2022)年には福岡・博多座、名古屋・御園座、東京・新橋演舞場、京都・南座の4都市で公演を行い、ついに令和5(2023)年12月、歌舞伎座に初降臨した。

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

そして本日、12月15日の公演で「超歌舞伎」は通算上演200回を達成。中村獅童は冒頭の口上で「2016年からコツコツやってきて、本日通算200公演となりました!」とお客様に伝えると、満場の客席から歓声が上がった。ヒートアップする舞台は盛り上がりをみせ、歌舞伎座の客席に無数のペンライトが光輝き、至るところから大向うの声が絶えない。花道での立廻りでは、獅童カラーである赤い色のペンライトが客席に瞬き、終盤、獅童演じる佐藤四郎兵衛忠信が「数多(あまた)の人の言の葉を」とセリフを発したことをきっかけに客席は桜色のペンライトの灯で埋まった。「行くぞぉ~!」という獅童の雄叫びで歌舞伎座はさらなる盛り上がりをみせ、舞台と客席は一体となり、1階から3階までオールスタンディング状態。桜吹雪が舞い散る中、獅童と初音ミクによる宙乗りで盛り上がりは最高潮に。幕が引かれた後も拍手が鳴りやまず、花道から出てきた獅童は観客へ向けて、「未来へ向けて、我々が時代を切り開いていきましょう! 伝統と革新、それが超歌舞伎、それが中村獅童の生き方! ありがとうございました!」と感謝を述べた。

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

(C)松竹/超歌舞伎 Powered by NTT『今昔饗宴千本桜』 令和5年12月15日歌舞伎座

なお、大盛況のため売り切れ日も出ている本公演。12月26日(火)まで歌舞伎座にて上演されるので、はお早めに。

公演情報

歌舞伎座新開場十周年
『十二月大歌舞伎』
日程:2023年12月3日(日)~26日(火)
会場:歌舞伎座
 
【休演】11日(月)、19日(火)
【貸切】※幕見席は営業
第一部:15日(金)、24日(日

第一部 午前11時~
 
奈河彰輔 脚本
石川耕士 補綴・演出
二世 市川猿翁 演出

一、『旅噂岡崎猫(たびのうわさおかざきのねこ)』
 
おさん実は猫の怪:坂東巳之助
由井民部之助:中村橋之助
お袖:坂東新悟
 
松岡 亮 脚本
藤間勘十郎 演出・振付

超歌舞伎 Powered by NTT
二、今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)
中村獅童宙乗り相勤め申し候
初音ミク

佐藤四郎兵衛忠信:中村獅童
美玖姫:初音ミク
蝶の精:中村種之助
陽櫻丸/狐の精:小川陽喜
夏櫻丸:小川夏幹(獅童次男)初お目見得
初音の前:中村蝶紫
青龍の精:澤村國矢
頭取:市川青虎
神女舞鶴姫:中村七之助
朱雀の尊:中村勘九郎
 
第二部 午後2時45分~
 
戸川幸夫 脚本
平岩弓枝 脚色

一、爪王(つめおう)
 
狐:中村勘九郎
鷹:中村七之助
庄屋:中村橋之助
鷹匠:坂東彦三郎
 
「赤穂義士外伝 俵星玄蕃」より
竹柴潤一 脚本
西森英行 演出

二、俵星玄蕃(たわらぼしげんば)
 
俵星玄蕃:尾上松緑
当り屋十助実は杉野十平次:坂東亀蔵
大石主税:尾上左近
中村藤馬:市川青虎
村松三太夫:中村吉之丞
三村次郎左衛門:市村橘太郎
前原伊助:中村松江
吉田忠左衛門:河原崎権十郎

第三部 午後5時45分~
 
一、猩々(しょうじょう)
 
猩々:尾上松緑
酒売り:中村種之助
猩々:中村勘九郎

泉 鏡花 作
坂東玉三郎 演出

二、天守物語(てんしゅものがたり)
 
富姫:中村七之助
姫川図書之助:中村虎之介
舌長姥/近江之丞桃六:中村勘九郎
薄:上村吉弥
小田原修理:片岡亀蔵
朱の盤坊:中村獅童
亀姫:坂東玉三郎
 
 
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