建立900年 特別展『中尊寺金色堂』本日開幕 梶裕貴、荒木飛呂彦、吉田戦車らよりメッセージ到着

2024.1.23
ニュース
アート

建立900年 特別展『中尊寺金色堂』音声ガイドナビゲーター・梶裕貴

画像を全て表示(8件)

建立900年 特別展『中尊寺金色堂』が、2024年1月23日(火)から4月14日(日)まで、東京国立博物館(東京・上野公園)にて開催される。展覧会開幕にあわせて、音声ガイドナビゲーターを務める声優・梶裕貴のインタビューが到着。さらに中尊寺金色堂にゆかりのある方々より応援メッセージも届いた。

梶裕貴 インタビュー

――まずは先ほど収録を終えてみて、今の率直な感想を聞かせてください。

声に出していて、その格式高い言葉のひとつひとつに、心が浄化されるような感覚がありました。 音声ガイドナビゲーターとして参加させていただき、あらためて光栄に思います。

――音声ガイド収録で気をつけた点は?

日常生活では、なかなか耳馴染みのない用語が沢山登場するので、大切な部分を粒立てて読むことを意識していました。あくまで展示されている作品が主役であることを念頭に、鑑賞の邪魔にならないような音とリズムを目指しました。ご覧いただく皆様の耳から脳へ、脳から心へ、じんわりと沁み入るようなガイドになっていれば幸いです。

――中尊寺や平泉への印象などをお聞かせください。

世界文化遺産であることや、煌びやかな金色堂の存在は知っていましたが、そういった華やかさの根っこには、非常に深い祈りや願いが込められていたのだと知り、より興味がわきました。いつか訪れてみたいです。
 
――数々の作品で義経役も務められ、音声ガイドでは、義経になって語るパートもありましたが、金色堂や奥州藤原氏について、義経目線からはどんな思いを持たれましたか?

藤原秀衡をはじめとする、奥州藤原氏への感謝の念を強く感じました。戦に明け暮れる日々の中、義経の心を救っていたのは、間違いなく、平泉での穏やかな思い出だったのだろうなと。彼の平和と平等を願う気持ちを大切に、朗読させていただきました。

――ガイドで紹介した中で、気になった作品、見てみたいものはありましたか?

まずはやはり、8K映像で再現された金色堂の輝きに圧倒されたいです。そして、是非この機会に中央壇上の仏像を拝見したいですね。それから、華鬘の銅板に表されているという迦陵頻伽が気になりました。細部に至るまで、阿弥陀仏の説法が説き伝えられているのだなと感心しました。

――最後に、展覧会ナビゲーターとして本展を訪れる方々にメッセージをお願いします。

展示物の裏にある歴史やドラマを知ることで、本当の価値に触れられる。その架け橋となれるのが音声ガイドなのかなと私は考えます。今回の特別展が、皆様にとって、新たな好奇心の生まれる場所となってくれることを祈っております。私の声が、少しでもそのお手伝いになれますように。

建立900年 特別展『中尊寺金色堂』音声ガイドナビゲーター・梶裕貴

漫画家・荒木飛呂彦 メッセージ

この度は中尊寺金色堂、建立900年おめでとうございます。
この絵は岩手県平泉の文化遺産が世界遺産に登録されたことに伴う「東北復興平泉宣言」のイメージイラストとして10年ほど前に制作したものです。
ご縁があって「平泉と奥州藤原氏四代」を描きましたが、実は私はこれまで和服を着た人物の絵をほとんど描いたことがありませんでした。しかも奥州藤原氏の魅力をたった一枚で伝えなくてはならない。絵画としてかなりの難題テーマへの挑戦だったことを覚えています。
子供の頃に学校の遠足や家族のドライブで行った平泉中尊寺金色堂。そこで登った石段を思い出し、藤原氏四代を石段に配置する 構図にしてみたら、「おおーっ」という感動と共に一気に描き上げることができ、愛すべき一枚となりました。

(C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS

漫画家・吉田戦車 メッセージ

小学生の遠足で初めて中尊寺に行った時に印象に残っているのは旧覆堂と、金色堂の記録映像です。大人になってからは讃衡蔵の丈六仏のファンになり、よく訪れています。

書家・金澤翔子 メッセージ

中尊寺金色堂建立900年の記念展開催に際し、これまで個展開催や奉納をさせて頂いているご縁で「荘厳」と言う仏語を揮毫させて頂きました。
かつて金色堂を燦然と輝かせた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘をはじめとするまばゆいばかりの工芸品の数々。
900年のあいだ祈りをささげられてきた「黄金に輝く金色堂」をイメージして揮毫した作品です。
そして、中尊寺さんに於いて2013年4月に金澤翔子屏風個展を開催させて頂き、法華経 第16品・寿量品の偈から「我此土安穏・・・」という一説を屏風作品に仕立て奉納させて頂きました。この度の東京国立博物館で開催される、建立900年特別展『中尊寺金色堂』私も楽しみにしています。

また、会場では図録のほかオリジナルグッズも販売。邪鬼ぬいぐるみやアクリルスタンドなど、会場限定販売のグッズが多数用意されている。

邪鬼ぬいぐるみ(表)3,850円(税込)

アクリルスタンド(大)4,400円(税込)

Tシャツ 3,850円(税込)

建立900年 特別展『中尊寺金色堂』は2024年1月23日(火)から4月14日(日)まで、東京国立博物館(東京・上野公園)にて開催。

展覧会情報

建立900年 特別展『中尊寺金色堂』
◼会場:東京国立博物館 本館特別5室
◼会期:2024年1月23日(火)~4月14日(日)
◼開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
◼休館日:月曜日、2月13日(火) ※ただし、2月12日(月・休)、3月25日(月)は開館
◼主催:東京国立博物館、中尊寺、NHK、NHK プロモーション、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
◼後援:天台宗、岩手県、平泉町
◼協賛:SGC、光村印刷
◼お問い合わせ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
◼観覧料:一般 1,600(1,400)円 / 大学生 900(700)円 / 高校生 600(500)円
*いずれも消費税込。
*( )内は前売料金。
*前売券は 2023年11月13日(月)から2024年1月22日(月)までの期間限定販売。
*中学生以下、障がい者手帳をご提示の方とその付添者(1 名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢がわかるもの、障がい者手帳等をご提示ください。
  • イープラス
  • 梶裕貴
  • 建立900年 特別展『中尊寺金色堂』本日開幕 梶裕貴、荒木飛呂彦、吉田戦車らよりメッセージ到着