3月27日にオープン「SkyシアターMBS」お披露目会に、講談師・神田伯山、ヨーロッパ企画、梅棒ら登場「劇場の横綱になってほしい」
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神田伯山 撮影=河上良
SkyシアターMBSお披露目会 2024.3.15(FRI)
3月27日(水)にオープンする「SkyシアターMBS」(大阪)のお披露目会が3月15日(金)に開催され、六代目 神田伯山が講談、ヨーロッパ企画が劇場紹介VTRの上映、梅棒×同志社香里高等学校ダンス部がスペシャルコラボパフォーマンスをおこなった。
JR大阪駅のJPタワー大阪内に誕生する同劇場は、2016年に閉館した「シアターBRAVA!」の後継劇場で、関西の放送局であるMBSのグループ会社のMBSメディアホールディングスとMBSライブエンターテインメントが運営。3月27日(水)からは、オープニングシリーズの第一弾として藤原竜也主演のSky presents 舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』が上演される。
神田伯山
そんな真新しい舞台を"最初"に踏んだのが、神田伯山だ。場内を見渡した伯山は「1階席と2階席の温度差がない。(2階席の観客は)1階席を「楽しそうだな」とうらやましがるものですが、この劇場は一体感がある」と第一印象を口にし、さらに「でも(講談は)笑わなければ一体感は生まれないんですね。ただ、ここさえ笑っていただければどうにかなる場所があるんです。それは1列目(の観客席)。ここさえ笑っていただければ、2、3、4列目はどうでも良くなる」と話して観客を湧かせた。
披露した講談は、大飯喰らいが原因で一度は破門された力士が別部屋に再入門して第6代横綱まで上り詰める出世話「阿武松(おうのまつ)」。講談中は赤ん坊が泣き出すハプニングもあったが、伯山は「赤ん坊が泣いていますね、大丈夫ですか」とアドリブで声をかけ、おとなしくなると「赤ん坊、泣き止んだねえ」と想定外の事態を笑いに変えるなどした。
神田伯山
講談後も「赤ん坊が泣き叫んでいて、かわいいね。あの子にとって初めての講談になって、喜びの雄叫びだったと思っている」と“初ものづくし”になったことにニヤリ。「阿武松」の内容に引っ掛けて「劇場の横綱になってほしい」と期待を寄せ、「劇場があるとそこにお芝居があり、ダンス、講談や落語がある。誰かに届けられる場所が常設であることは、素晴らしいこと。そのプレイベントに出演できて光栄です」と改めて祝福の言葉をかけた。
石田剛太
京都拠点の人気劇団、ヨーロッパ企画出演でSkyシアターMBSの楽屋、奈落など舞台裏を紹介するVTRを制作。「新しくオープンする劇場のために“怪人”をリースしている」という営業マンと劇場スタッフのやりとりを描いたコメディ作品となっていた。上映後は営業マン役の石田剛太が登場し、「(演劇が)やりやすそうな劇場だなと思います」と感触を確かめ、10月12日(土)、13日(日)に同劇場でおこなわれる『来てけつかるべき新世界』の上演を待ち望んだ。
梅棒×同志社香里高等学校ダンス部
梅棒×同志社香里高等学校ダンス部
ストーリー性のある演劇的な世界観のダンスとJ-POPを組み合わせたユニットの梅棒と、中等部・高等部合わせて約200名の部員が在籍するダンスの実力校の同志社香里高等学校ダンス部によるコラボパフォーマンスでは、娘の成長を見守る父親の姿を描いた感動作「パパ、I LOVE YOU」で見入らせた。梅棒の塩野拓矢は舞台の床を指差して「ここに切れ目がたくさん入っているんですけど、全部取り外して上下ができるそうなんです。信じられない」と舞台の自由度の高さに驚いていた。
髙山将行代表取締役社長
大阪の新しい文化発信基地になりそうなSkyシアターMBS。MBSメディアホールディングスの髙山将行代表取締役社長は、「舞台を愛するすべてのみなさまに、この舞台は今日からみなさんに愛されて、育まれて、輝いてまいります。みなさまの劇場です」と呼びかけた。
取材・文=田辺ユウキ 撮影=河上良
会場情報
大阪駅[西口]、北新地駅
・地下鉄(Osaka Metro)
御堂筋線 梅田駅、四つ橋線 西梅田駅、谷町線 東梅田駅
・阪神電車、阪急電鉄
大阪梅田駅
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2. 会員先行予約
3. 先行手数料無料
公演情報
S席:10,500円 A席:6,500円 SS席(前方7列以内):13,500円 U-22:3,500 円
・夜公演
S席:9,500円 A席:5,500円 SS席(前方7列以内):12,500円 U-22:2,500円