Knight A - 騎士A -、グループ史上最多公演数となるライブツアーが開幕　初日・Zepp Nagoya公演のオフィシャルレポートが到着

“声”を武器に動画サイトを中心に活動する5人組ユニットのKnight A - 騎士A -（以下、騎士A）が、2024年3月から4月にかけてキャリア史上最多公演数となる全国6会場15公演に及ぶツアー『Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-『 Adam 』 / 『 Eve 』』を開催。3月27日発売の2nd Single「EDEN」が騎士Aとして初のチャートで1位を獲得するなど勢いが止まらない騎士A、ここでは3月26日に愛知・Zepp Nagoyaにて行われたツアー初日公演『Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-『 Eve 』』の模様をお伝えする。

シャンデリアやクリスタルカーテンなどナイトクラブさながらの装飾が施されたゴージャスなステージセット、その中央にはエデンの園の“善悪を知る知恵の木”を思わせるオブジェも。そう、そこはAdam＝騎士AとEve＝リスナーにとっての楽園ということになるのだろう。

騎士Aとしてステージに立つのは、2023年5月に東京・有明アリーナにて開催した2Daysライブ以来のこと。しかし、そうま、ばぁう、てるとくん、まひとくん。、しゆんはその約10か月という期間をただのブランクにはしなかった。色彩豊かな楽曲たちを次々と異なる表情で魅せた、全20曲。歌にラップにダンスにますます磨きがかかった5人が放つ気迫とオーラは、個としてもグループとしてもあまりに強い。有無を言わせぬ高揚感の中で、メンバーカラーのペンライトを振ったりコールしたりするオーディエンスと生み出していくとんでもない一体感。それを味わえるのが騎士Aのライブだ。

また、3月27日の発売に先駆けてすとぷりのななもり。がプロデュースする2ndシングル「EDEN-楽園-」収録の「春風と君」「EDEN」が初披露されたことも、リスナーをますます高まらせた。

「春風と君」は、3月16日に騎士Aにとって久々の実写MVが公開されたばかり、ロックバンド・シドのマオが作詞を、ゆうやが作曲を手がけた叙情的ナンバーだ。5人それぞれの＜君＞への想い、歌声、表情、全身で伝える＜届かない気持ち＞を抱く切なさ、痛みに、どうしたって心が動く。

これまで騎士Aに多くの楽曲を提供してきたFunk Uchinoがタイトルから想起して制作したという「EDEN」は、澄んだハイトーンやファルセット、インパクトあるダンスにしても新機軸を打ち出したナンバー。それぞれのメンバーカラーを配したシャツをあわせ黒いスーツをスタイリッシュに着こなした5人が＜俺のモノにしたい＞＜ひとつになろう＞＜君がいりゃ地獄でも本望＞とさえ言っていざなう＜楽園＞に足を踏み入れたら最後、抜け出すことはできない。この日のライブ終了後に公開されたMVも、だいぶ中毒性が高い仕上がりだ。

 

2023年11月に動画公開、この日初ライブ披露となった「GO!!!」もまた、相当なキラーチューンである。メンバーカラーのスパンコール＆それぞれの個性に合ったデザインが映える黒基調衣装をまとった5人の、流れるようなラップ、キャッチーな振付、＜やりたいようにやる！＞という強い意志。リスナーとのコール＆レスポンスにしても、ライブ初披露とは思えないほど息ぴったりだった。

一転、MCでは「会いたかったよ！」「みんなの顔を見て話せるのは久しぶり、嬉しい！」と顔をほころばせた5人。名古屋らしく「でら好き！」をリスナーに言うだけでなくメンバー同士で言い合ったり、メンバー一丸となって「愛してる！」をリスナーとキャッチボールしたり。リスナーとの久々の記念撮影も和やかで、パフォーマンスしているときとのあまりにも大きなギャップもまた、愛おしい。

旧約聖書の冒頭、アダムとイブが登場する「創世記」の天地創造の物語でも語られているように、なにしろ“始めよければすべてよし”である。『 Adam 』と題した昼公演、『 Eve 』と題した夜公演は異なる内容になるそうだが、今回の旅で5人がどんな世界を描き、どう進化を遂げ、なにを得るのか、楽しみにしている。

※“リスナー”＝ファンの総称
 

文＝杉江優花　撮影＝林晋介