すとぷり、騎士A、AMPTAK、めておら、すにすてが出演　STPRの絆の強さを見せた東京ドーム公演、『STPR Family Festival!!』DAY1をレポート

『STPR Family Festival!!』 DAY1 STAR to STPR ～はじまりの物語～
2025.4.2　東京ドーム

すとぷりのリーダー・ななもり。が代表を務める総合エンタメプロデュースカンパニー・株式会社STPR所属のすとぷり、Knight A - 騎士A -（以下 騎士A）、AMPTAKxCOLORS（以下 AMPTAK）、めておら - Meteorites -（以下 めておら）、すにすて - SneakerStep Prod.STPR MUSIC（以下：すにすて）5組が集結する2.5次元アイドルグループの祭典『STPR Family Festival!!』（以下『すとふぇす』）が、2025年4月2日から4月6日まで東京・東京ドームで2日間、埼玉・ベルーナドームで3日間、計5日間開催された。ここでは、4月2日に東京ドームにて行われた『DAY1 STAR to STPR ～はじまりの物語～』の模様をお伝えする。

すとぷり、騎士A、AMPTAK、めておらの4組合同で初の100時間リレー生放送を2024年末に実施、4グループ20人で歌う『すとふぇす』のテーマソング的ナンバー「STAR to STPR」のミュージックビデオを『すとふぇす』開催直前に公開するなど、リスナーの期待も高まりに高まっていた本イベント。貴重なコラボレーションや新グループお披露目など驚きと感動が絶え間なく押し寄せた初日、その饗宴はカンパニーフェスの究極体であったように思う。

壮大なオープニング映像があけ、ステージにまず現れたのは純白の王子衣装をまとったすとぷりだ。細かな銀テープがきらきらと舞う中、結成5周年記念ソング「プロポーズ」を歌いリスナーへの変わらぬ愛を誓う5人は、まるで王子様のよう。カラフルなペンライトが揺れる客席から、大歓声が上がる。

一転、演出の火柱が上がるステージに登場したのは黒衣装の騎士A。「EDEN」で澄んだハイトーンやファルセット、スタイリッシュなダンスで“楽園”へといざなう3人、あまりにも凛々しく艶っぽい。

それぞれのメンバーカラーのジャケットを羽織りスパークラーの花火が勢いよく噴き上がるステージに現れたAMPTAKは「AMP-ATTACK!」、黒ベースにそれぞれのメンバーカラーを配した衣装でスモークの奥から出現しためておらは「SIX Kick Ass」と、自己紹介ラップを織り交ぜた攻撃力高めなナンバーをたたみかけてリスナーと勢いよくコール＆レスポンス。この日が初ステージだというめておら含め、STPRが個性と存在感あるグループの宝庫であることをあらためて思い知る。

ステージにそろったすとぷり、騎士A、AMPTAK、めておらのメンバー総勢20人は、「ヤバすぎ！」「歓声すごい！」と興奮を隠せない様子。和気あいあいトークが止まらない。

すとぷり・ころんの「ここからはシャッフルで！」という言葉をきっかけに、スペシャルなシャッフルメンバーで次々と披露していったのはすとぷりのキラーチューン。動画企画『STPR紅白合戦』の紅組10名による「Streamer」、白組10名による「スキスキ星人」はじめ、「はりーはりーらぶっ」、「Prince」、「GO GO CRAZY」、「ストロベリー☆プラネット」を『すとふぇす』ならではのサプライズ感あふれる顔ぶれで届けていけば、どうしたって心が躍る。グループごとの単独公演では見ることのできない組み合わせでのフォーメーションダンスやアイコンタクトや手と手で作るハートマーク、ハグや肩組みに、息ぴったりに重なる歌声。花道や上昇するセンターステージ、アリーナ客席通路を進むトロッコも奏功して、リスナーの「楽しい」がどんどん加速していく。

さらに、「本日デビューすることになったすにすて、その第一歩となるステージをみなさん全力で盛り上げてください！」というすとぷり・莉犬の後輩想いな言葉を受けて登場したのは、すとぷりの冠番組『全力挑戦!すとぷりnoりみっと -苺学園放送部-』とクリエイターズコミュニティ『STPR BOYS PROJECT』の連動プロジェクトから誕生したSTPR所属の新グループ・すにすてだ。2月18日に結成されたばかり、初のステージにして東京ドームという大舞台だというのに、「SneakerStep」で実に堂々たるパフォーマンスを見せた7人。莉犬やころん、騎士AのばぁうやAMPTAKのちぐさくん、めておらの心音ら先輩に「カッコイイ！」「めっちゃいいじゃん！」「サビ歌いたくなる」「僕らも頑張らないと！」と言わしめた彼ら、やはり只者ではない。

そして、STPR、ひいては歌い手グループの礎でもあるすとぷりのメンバーがソロでステージに。「ポーカーダンス」でポーカー台での駆け引きに始まりオトナな魅力を爆発させたジェル。「NEVER END」で指先までしなやかなダンス、愁いを帯びた歌声で失った愛と過去の痛みを表現したさとみ。「敗北ヒーロー」で拳を突き上げ＜何度だって這い上がるさ＞と力強く誓ったころん。「君と僕のストーリー」でリュックを背負いキュートな振り付けと歌声でリスナーをキュン死させたるぅと。「ルマ」で赤が鮮やかなジャケットを着こなしバッチバチにかっこいいを極めた莉犬。ドームの大きなステージによく映えるメンバーそれぞれ、実に頼もしく眩い輝きを放つ。

「すとぷりさんソロやばかった！」と感動する騎士AのばぁうやAMPTAKのちぐさくん、ぷりっつ、めておらのLapisが賑やかにトークをして、「みんなで声を出して手を叩いていっちゃおう！」とリスナーに呼びかけると、すとぷり、騎士A、AMPTAK、めておらがそれぞれ大きなトロッコに乗ってアリーナ客席外側を周回。すとぷりは『劇場版すとぷり はじまりの物語』のエンディング主題歌「誓いの花束を～With you～」、騎士Aは2024年開催の日本武道館公演のために生まれた「最終決戦」、AMPTAKは1stシングル表題曲「RAINBOWxPATROL」、めておらは初オリジナル曲「FIRST 1MPACT」と、グループそれぞれにとって重要な位置づけとなるナンバーに胸が熱くなる。

すとぷりの「僕らだけのシャングリラ」、AMPTAKの「RAINBOWxCOLORS」、めておらの「NOROSHI」、騎士Aの「夢のその先へ」をフロートに乗ったまま4グループみんなで歌って踊ったあとは、メインステージに全員がそろい、すにすても加わって総勢27人ですとぷりの「パレードはここさ」を歌唱。仲が良いのはもちろんのこと、クリエイターとしてお互いにリスペクトし合うからこそ実現した夢みたいな光景だ。

リスナーも含めての記念写真撮影をはさみ、「みんなが知ってるPから始まる曲！」というすとぷり・るぅとの言葉でメンバー、リスナーが一緒にタイトルコールしたのは、一期一会の日々を大事に笑顔の輪を広げていこうというSTPRの信念が宿る「PEACE」。すれ違いざま、一緒に指ハートをつくったり、ハグしたり、肩を組んだり。グループは違っても、歌やエンターテイメントへの愛、リスナーを楽しませたい！という気持ちを持つ同志たち、自然と共鳴するのだろう。

本編ラスト、『すとふぇす』のテーマソングである「STAR to STPR」では、ていねいに歌声をつなぎ、重ねて、肩を組んだ27人。メンバーにとってもリスナーにとってもかけがえのない居場所、それは希望でもある。

すとぷりの「おかえりらぶっ」でスタートしたアンコール。莉犬がパーソナリティを務めるラジオ番組『莉犬のSTPRadio!』のイベント『莉犬のSTPRadio! Presents STPR夏祭り』が7月13日に千葉・幕張メッセ 国際展示場 展示ホール1-3にて開催され、騎士Aのてるとくん、AMPTAKのぷりっつ、めておらのメルト・ダ・テンシが参加することが発表されたり、4月30日に発売のAMPTAKの1stアルバム『AMPTAKxレインボーロード中77％』からヒャダイン提供の新曲が一部特別公開されたり、すにすてが『STPR先輩グループ楽曲カバー企画』を実施することが発表されたり、めておらがこの夏、歌い手グループ史上最速で日本武道館ワンマンライブを行うことが発表されたり、騎士Aから翌日になにかしら発表があると明かされたり。少しも目を離すことができないのがSTPRだ。

らお、心音、ちぐさくん、ばぁう、莉犬がそれぞれグループを代表してリスナーへの感謝と今後に向けての意気込みを語り、すとぷり初のオリジナル曲「Strawberry Prince Forever(すとふぇすver.)」へ。歌詞を＜STPR Forever＞＜わこふぁみ＞＜おつふぁみ＞に変更して、笑い合いながらじゃれ合いながら歌う27人。仲間同士お互いに刺激し合い高め合うことができるSTPRが生む幸せな歌声と絆は、これからも多くの人の心を明るく照らしていく。

文＝杉江優花
撮影＝林晋介/東美樹/原田圭介/小瀬広明