紀伊國屋ホールが60周年を迎え、『熱海連続殺人事件』として『Standard』と『モンテカルロ・イリュージョン』を上演

2024年7月5日（金）～7月22日（月）紀伊國屋ホールにて、紀伊國屋ホール60周年記念公演『熱海連続殺人事件』が上演されることが決定した。

2024年紀伊國屋ホールは60周年を迎え、昨年『熱海殺人事件』は誕生から50周年を迎えた。日本の劇曲で50年以上愛され、上演され続ける作品は数少ない。そして、紀伊國屋ホール60年の歴史の中で、最も上演回数の多い作品であるつかこうへいの『熱海殺人事件』は、1973年の発表以降、翌年1974年に岸田戯曲賞を授賞、後に映画化される等、日本の演劇史上プロアマ問わず最も愛され上演され続けている作品（推定累計 8,500 ステージ）である。

この度、2024年紀伊國屋ホール60周年を迎え、『熱海連続殺人事件』として『Standard』、『モンテカルロ・イリュージョン』を上演する。

注目のキャストも決定。“東京警視庁にその人あり”と言われた木村伝兵衛部長刑事には、2020年『ザ・ロンゲストスプリング』、2021年1月『ラストレジェンド』、6月『新・熱海殺人事件』、2023年『バトルロイヤル 50ʼs』の4シーズンに渡り木村伝兵衛を演じ続けている荒井敦史。そして2020年『モンテカルロ・イリュージョン』で妖麗で狂気的な演技を見せ、2023年には大山役を演じ、すべての役を制覇し「ミスター熱海」の異名をとる多和田任益。

捨て身の潜入捜査を行うヒロイン水野朋子婦人警官には、2021年『ラストレジェンド』、2022年『ラストスプリング』2023年『バトルロイヤル 50ʼs』で注目を集めた新内眞衣。今回、スタンダードチームのヒロインとして登場し、4年連続のヒロイン出演となる。そして2018年『CROSS OVER 45』で同役を演じた木﨑ゆりあが『モンテカルロ・イリュージョン』では、従来の水野朋子婦人警官とは全く違う新たなキャラクターに挑む。

新人刑事役には、2人のニューフェイスが登場。『Standard』版の熊田留吉刑事役には、舞台『弱虫ペダル』やスーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』など幅広く活躍する富永勇也。『モンテカルロ・イリュージョン』に登場する速水健作役には、大河ドラマから映画、舞台など幅広い活躍を見せ現在『ルール』で荒井敦史と競演し、好評を博している嘉島陸。

さらに、犯人大山金太郎には、『いつも心に太陽を』『広島に原爆を落とす日』『新・幕末純情伝』といったつか作品にはかかせない存在の高橋龍輝。そして『モンテカルロ・イリュージョン』では数多くの舞台経験に裏打ちされた風格で、作品や座組の根幹を担った鳥越裕貴が同役に挑む。

『Standard』の演出には、ドラマ『Dr.コトー診療所』、『教場』シリーズなどで知られるフジテレビジョン編成制作局・エグゼクティブディレクターの中江功 。『モンテカルロ・イリュージョン』の演出には、高い演劇教養と演出力で異端な戯曲を見事に昇華した中屋敷法仁が再びその腕を振るう。

なお、7月10日はつかこうへい15回目の命日にあたり『Standard』版の特別上演を予定している。