最高の舞台でNOAHの新たな歴史が始まる!7/13日本武道館大会見どころ紹介

2024.7.11
コラム
スポーツ

プロレスリング・ノア『ABEMA presents DESTINATION 2024 日本武道館大会』は7月13日(土)に開催

画像を全て表示(12件)

NOAHの“聖地”日本武道館大会。今年は上半期総決算の位置づけで開催され、テーマとバラエティーに富んだ全11試合が並んだ。

第11試合 メインイベント・GHCヘビー級選手権試合(王者)清宮海斗 VS YOICHI(挑戦者)

そのメガビッグマッチのメインに据えられたのは、王者・清宮海斗に稲村愛輝改め“YOICHI"が挑戦するGHCヘビー級王座戦。将来のNOAHヘビー級戦線を背負って立つ存在として衆目一致してきた2人が、いよいよ頂上王座を懸けて激突する。

昨年9月。現状打破へ一念発起した稲村は「納得するまで帰らない。忘れてください」と変身帰国を予告して欧州武者修行へと旅立った。リングネームを故郷・栃木県が誇る那須与一にあやかって改め、英国プログレスでアトラス王座を獲得するなどして活躍。6.16横浜BUNTAI大会で10カ月ぶりにNOAHマットに姿を現し、即座に「革命家気取ってんじゃねえ。俺が獲ってNOAHの夜明けだ!」と清宮に宣戦布告して日本武道館での初挑戦が決まった。

もともとストロングマントレーニングで培ったパワーファイトが持ち味だったが、凱旋試合では“パンパン”に膨れあがった上半身を披露しながら進化したパワーファイトを展開。体ごとぶつかる肉弾ファイトで圧巻の火力と排気量を見せつけると、新兵器である逆回転式のその場飛びパワースラム“払暁”(ふつぎょう=夜明けの意)で完勝してみせた。さらにその後の前哨戦でも、超落差の進化版スプラッシュマウンテンを繰り出し、清宮を一撃で戦闘不能に追い込んでいる。

迎え撃つ清宮は、5月のGHCヘビー級王座返り咲きと同時に“方舟革命”に向けた動きをスタート。プロレス界の景色を塗り替えるべく新ユニット“ALL REBELLION”を結成し、初防衛戦では新日本のゲイブ・キッドとの荒ぶる血闘を制して、その覚悟と新境地をみせた。

そして迎える日本武道館大会。自身にとっては、新世代対決による“武道館メイン”獲得の意義が何よりも大きい。至近のNOAHメガビッグマッチでは「グレート・ムタ vs 中邑真輔」、「丸藤正道 vs 飯伏幸太」などにメインを明け渡し、GHCヘビー級王座戦がメインから“降格”する現実的判断に賛否も起こってきた。

今回も後述の「丸藤正道 vs AJスタイルズ」というドリームマッチが決まったものの、メインに据えられたのは清宮とYOICHIによる新世代対決だった。新たなNOAHを見せつけるために、あらゆる意味で勝負となる一戦。捲土重来の革命を叫ぶ若き王者と、一撃必中の夜明けを叫ぶ若き豪傑。一方で革命にしろ、夜明けにしろ“ここからがスタート”とならねばならない命題を抱える大一番となる。

第10試合 スペシャルシングルマッチ 丸藤正道 VS AJスタイルズ(WWE)

そして今回の武道館で“目玉"となる一戦が「丸藤正道 vs AJスタイルズ」のドリームマッチだ。長らく門外不出だったWWE勢の他団体参戦も稀に実現する時代となったが、トップクラスのスーパースターの他団体出場は、いまだ異例中の異例。話題性と期待感で世界に響くカードとなるのは間違いない。

5月のCyber Fight新体制移行会見で掲げられていた“NOAHとWWEとの関係強化”の第1弾として実現。2019年6月のWWE日本公演以来、約5年ぶりの日本マット登場となるAJは、かつてBULLET CLUBを率いながらIWGPヘビー級王者として熱闘を重ね、日本マットで超大物へのステップを踏んだ。WWEでも目下、統一王者コーディ・ローデスと抗争を展開するなどトップ戦線で活躍し続けている。

AJ自身が真っ先に丸藤を指名したという。丸藤が生み出してきた技や動きは、世界中の多くのレスラーに影響を与えた。ここ数年でウィル・オスプレイらによって顕在化し、同時にNOAHジュニアから派生した動きも世界各地で進化を遂げて“最先端プロレス”の礎となっている側面もある。

AJもTNA時代から独創的なプロレスに取り組み、世界のプロレスを進化させてきた1人だ。NOAH vs WWE……という側面もあろうが、世界の現代プロレスのトレンドを生み出してきた、2人のエポックメイカーによる待望のシングル初対決。ドリームマッチが生み出す“創造物”に注目だ。

第9試合 LUCHA LIBREスペシャルタッグマッチ イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr./ガレノ・デル・マル VS ドラゴン・ベイン/アルファ・ウルフ

NOAHのトップ外国人選手として定着したルチャドールによる“兄弟対決”も実現する。

メキシコ人初のGHCヘビー級王者となったイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.の弟、ガレノ・デル・マルがNOAH初参戦。武道館を舞台に兄と兄弟タッグを組む。兄より10歳若い22歳でキャリアも5年だが、兄を大きくしのぐ190cm、140kgの巨体を誇る。それでも空中殺法とパワーファイトを両立させる稀有な存在で、メキシコIWRGではヘビー級王座も獲得。近年ではGLEAT参戦も果たして日本のファンにも馴染みの存在となっていた。

対するは“ロス・ゴルペアドーレス”ドラゴン・ベイン&アルファ・ウルフ組。もはや説明不要のスゴ技ルチャ兄弟で、昨年は王者としてGHCジュニアタッグ戦線をけん引した。今年はヘビー級のGHCタッグ王座にも初挑戦してベストバウト級の熱闘を展開。ジュニア vs ヘビーのルチャ兄弟対決であり、“血の連係”の競演が武道館を舞台に展開される。

第8試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合(王者)ダガ VS AMAKUSA(挑戦者)

NOAHジュニアに絶対王政を敷くダガのGHCジュニア王座には、帰ってきた人気者・AMAKUSAが挑戦。AMAKUSAは昨年4月にHAYATAに敗れてGHCジュニア王座から陥落。その直後に左ひざ前十字じん帯断裂で長期欠場を余儀なくされていた。

AMAKUSA不在の間にNOAHジュニアに王国を築き上げたのがダガだ。昨年末に戴冠するや、HAYATA、Eita、近藤修司といったNOAHジュニアの強豪にことごとく完勝して7度の防衛を重ねてきた。

そして今年6月。10カ月ぶりに復帰したAMAKUSAは即座にダガへと挑戦表明。最短での奪回に動いた。最多防衛記録更新を目指す“百獣の王”の進撃を阻むのは容易ではないが、それだけGHCジュニア奪回への思いが深かった……ということなのか。答えはおそらく“愚問”だろう。

第7試合 GHCナショナル選手権試合(王者)HAYATA VS 佐々木憂流迦(挑戦者)

元UFCでファイターの佐々木憂流迦が、プロレスデビューわずか半年でタイトル初挑戦を果たす。1月からフル参戦し、初勝利やリーグ戦出場、そしてNOAH正式入団も果たした。また、小川良成に教えを請い、謙虚かつどん欲に基礎から応用までを吸収しながら驚異的なスピードで上達。そして6.16横浜BUNTAI大会では、GHCナショナル王者のHAYATAからスタンド式ヒールホールドで一瞬の一本勝ちをおさめ、赤いベルトへの挑戦を決めた。

しかも舞台は日本武道館。憂流迦が心を震わされ、プロレスデビューを心に決めた試合は2023年元日の「グレート・ムタ vs 中邑真輔」だった。あれから約1年半、今度は自身が初のタイトル獲得を目指してNOAH武道館大会のリングに上がる。

第6試合 世界ヘビー級選手権試合(王者)齋藤彰俊 VS 潮崎豪(挑戦者)

世界ヘビー級王者・齋藤彰俊と挑戦者・潮崎豪による“決着戦”も、武道館を舞台に行われることになった。

同じTEAM NOAHの同門対決。5.29LIMIT BREAK新宿大会では同門対決による王座戦が行われ、互いの道程をぶつけ合って語り合うような激闘の末に30分時間切れドローに終わっていた。

齋藤が防衛に成功したものの、王者自ら“決着戦”を希望。NOAH創始者、故・三沢光晴さん最後の試合をともに戦った2人が、NOAHの聖地で今度こその“決着”をつけるか。

第5試合 GLG FINAL 6人タッグマッチ ジェイク・リー/YO-HEY/タダスケ VS ジャック・モリス/アンソニー・グリーン/LJ・クリアリー

解散が電撃発表されたユニット“Good Looking Guys(GLG)”のラストマッチも行われる。ジェイク・リーが昨年1月のNOAH参戦開始と同時にGLGを結成。メンバー6人で一丸となって歩みを進め、一時はGHCタイトル独占寸前まで加速。NOAHの人気ユニットとして定着していたが、ジェイクが6.16横浜BUNTAI大会で解散を電撃発表。内藤哲也の首を求めて新日本に乗り込んでいたジェイクが、『ALL TOGETHER』札幌大会でその内藤にシングルで敗れた直後だった。

武道館で組まれた“GLGファイナルマッチ”は、ジェイク&YO-HEY&タダスケ組と、ジャック・モリス&アンソニー・グリーン&LJクリアリー組による同門6人タッグマッチ。惜別と感謝の思いがこもったグッドルッキングな熱闘でピリオドを打つ。

第4試合 シングルマッチ 拳王 VS 永田裕志(新日本プロレス)

拳王と新日本・永田裕志による一騎打ちも突如決まった。

今から約10年前。拳王が伝説の超危暴軍に属していた2014年に6人タッグマッチで対戦しているが、これまで因縁らしい因縁はない。とはいえ、そこは拳王。自身のYoutubeチャンネル「拳王チャンネル」で早速猛口撃を開始し、火のないところに火を起こしまくった。

抜け目ない永田も最近開設した「ゼァ!チャンネル」で飛んで火に入る夏の虫とばかりに応戦。前哨戦すら一切ないが、ある意味実際でリングで闘う以上の遺恨状態となっており、現代プロレスらしい展開となっている。とにもかくにも、詳しくは両雄のチャンネルを参照されたい。

第3試合 6人タッグマッチ 近藤修司/Eita/AKIRA VS 小川良成/大岩陵平/大和田侑

小川良成とAKIRAの大ベテラン対決も決定。5.4両国大会に参戦したAKIRAが試合後に「小川良成選手、ほとんど同じぐらいの歴史をたどってきてるけど、まったく違う団体だったからね。一度は戦いたいなと思ってます」と熱望し、武道館を舞台にその願いが叶う。

第2試合 6人タッグマッチ 杉浦貴/藤田和之/谷口周平 VS マサ北宮/征矢学/稲葉大樹

肘部管症候群で3月から戦列を離れていた征矢学の復帰戦も決まった。共闘戦線を張るマサ北宮&稲葉大樹と組んでの6人タッグマッチに登場。いきなり杉浦貴&藤田和之&谷口周平の、レスリング全日本・国体王者トリオと激突する。

第1試合 3WAYタッグマッチ ニンジャ・マック/宮脇純太 VS アレハンドロ/クリストバル VS 大原はじめ/スペル・クレイジー

オープニングを務めるのはNOAHジュニアの3WAYタッグマッチ。大原はじめ&スペル・クレイジーのベテランルチャドールコンビと、アレハンドロ&クリストバルのALL REBELLIONコンビ、ニンジャ・マックと宮脇純太のコンビが勝利を争う。メガビッグマッチに火をつける目まぐるしい攻防は必至だが、過渡期にある今後のジュニアタッグ戦線を占う一戦にもなりそう。ニンジャの新日本スーパージュニア参戦中に、アレハンドロがALL REBELLION入りして一方的にタッグチームを解消した……という火種の行方も気がかりではある。

(記事提供:プロレスリング・ノア

イベント情報

『ABEMA presents DESTINATION 2024 日本武道館大会』

 日時:7月13日(土)15:00試合開始
 場所:日本武道館(東京都)