KERA×緒川たまきの演劇ユニット・ケムリ研究室が『ベイジルタウンの女神』再演~古田新太、坂東龍汰、藤間爽子らが新たに参加

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劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチと女優の緒川たまきによる演劇ユニット「ケムリ研究室」が、第四弾公演として『ベイジルタウンの女神』(作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)を、2025年5月6日(火祝)〜5月18日(日)世田谷パブリックシアターで上演する(その後、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場を巡演)。

これまで、第一弾『ベイジルタウンの女神』(2020年)、第二弾『砂の女』(2021年/原作:安部公房)、第三弾『眠くなっちゃった』(2023年)とコンスタントに活動を続けてきた「ケムリ研究室」だが、第四弾では旗揚げ作品『ベイジルタウンの女神』を再演することとあいなった。本作は初演時、コロナ禍での客席数制限もあり、が争奪戦となるなど、当初から再演を期待する声が多かった。このたび新たなキャストを迎え、待望の再演がいよいよ実現する。

お嬢様育ちの女社長(緒川たまき)が貧民街「ベイジルタウン」の再開発を巡って賭けをすることから巻き起こる寓話的な喜劇。個性あふれる登場人物たちの活気に満ちた会話の応酬、流れるようなステージング、アニメーション映像、ドラマティックな音楽が多幸感満載の世界を作り上げ、貧困層と富裕層の格差の問題など人間社会の本質的なテーマも秘めたウェルメイドなロマンティック・コメディだ。

出演には緒川の他、シリアスからコメディまで縦横無尽に行き交う劇団☆新感線の看板俳優・古田新太がベイジルタウンに住む乞食“王様”を新たに演じる。また坂東龍汰、藤間爽子ら確かな演技力で注目を集めるフレッシュな顔ぶれが参加。さらに小園茉奈、後東ようこ、依田朋子、中上サツキ、秋元龍太朗が新たに出演する。初演から続投の水野美紀、山内圭哉、尾方宣久、菅原永二、植本純米、温水洋一、犬山イヌコ、高田聖子とともに名実共に強力なキャストが集結した。

東京公演一般発売は2025年3月予定、初演時コロナ禍の閉塞感を吹き飛ばした多幸感溢れるロマンティック・コメディがパワーアップして帰ってくる。詳細は順次、キューブオフィシャルサイトにて公開予定。


 

この再演にあたって、ケムリ研究室、古田新太、高田聖子からコメントが届いた。

【ケムリ研究室(ケラリーノ・サンドロヴィッチ+緒川たまき)コメント】

コロナが蔓延し始めた年、人恋しさも手伝ったのでしょう、ケムリ研究室の旗揚げ公演は、誰もが多幸感を感じられるコメディを目指しました。
これまでになくハートウォーミングでハッピーな今作は、我々にとってもかけがえのないものです。この度の再演では、さらにパワフルに、さらにチャーミングな味わいとなるよう、今からあれこれと画策中。早くもワクワクしております。
初めての方も、初演をご覧下さった方も、どうぞご期待ください。

【古田新太コメント】

さてさて「ベイジルタウン」である。
いつだったかケラっちとたまきちゃんに「ケムリ」に出てくれないかと言われた。「いいよー」と軽く答えたがその時ケラっちが「ごめーん古ちんの苦手ないい話だけど」と言った。
そうなのだおいらはいい話が苦手なのだ。
いつも下品で感じの悪いお芝居ばかり考えている。
大丈夫なのかおいら「いい話」
古ちん60才の年にいまさらのチャレンジである。

【高田聖子コメント】

ベイジルタウンは夢のように素敵で優しい場所でした。あの緊張感溢れていた時期に、この作品に関われて救われました。今回も心から楽しみです。
ただ…あの、かっこよくてそこはかとない面白さが堪らなかった王様が、あの、極悪で節操なく面白いあの先輩に代わって、あの優しい街が悪の巣窟になってしまうのではないかと心配しています。
それはそれでいいのですけれどね。

公演情報

ケムリ研究室 no.4『ベイジルタウンの女神』
 
■作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■出演:
緒川たまき 古田新太 水野美紀 山内圭哉 坂東龍汰 藤間爽子
小園茉奈 後東ようこ 斉藤悠 依田朋子 中上サツキ 秋元龍太朗
尾方宣久 菅原永二 植本純米 温水洋一 犬山イヌコ 高田聖子

 
■公演日程:
2025年5月6日(火祝)〜5月18日(日) 世田谷パブリックシアター
2025年5月 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2025年6月 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
 
■東京公演一般発売:2025年3月予定
 
■企画=ケムリ研究室(ケラリーノ・サンドロヴィッチ+緒川たまき)
■製作=キューブ 
■問い合わせ=キューブ 03-5485-2252(平日12:00〜17:00)
■公式サイト:http://www.cubeinc.co.jp
<ケムリ研究室とは>
劇作家、演出家、音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチと女優・緒川たまきが2020年に立ち上げた演劇ユニット。企画、キャスティング他、多くのパートを二人三脚で担う。これまでに『ベイジルタウンの女神』(2020)、『砂の女』(2021)、『眠くなっちゃった』(2023)を上演。本作は第4回公演にあたる。

<あらすじ>
大企業ロイド社の社長として、経営に辣腕を振るうマーガレット(緒川たまき)。目下の目標は、貧民街のベイジルタウンの開発。そのため彼女は婚約者でビジネスの右腕ハットン(山内圭哉)と、顧問弁護士のチャック(菅原永二)とともに、ベイジルタウン第七地区の買収交渉のため、ソニック社社長タチアナ(高田聖子)の元を訪れる。タチアナはその昔マーガレット家の小間使いであった。ソニック社ではタチアナと秘書のコブ(植本純米)が出迎え、第七地区を売る気がないことを伝える。食い下がるマーガレットにタチアナはある賭けの提案をする。もし1ヶ月間、無一文で正体を明かさずベイジルタウンで暮らせたら、第七地区はマーガレットに譲る、しかし途中で断念したらマーガレットが所有している第八地区と第九地区をタチアナが貰う。その賭けに乗ったマーガレットは、執事のミゲール(尾方宣久)の心配をよそに、会社経営をハットンに任せ、ベイジルタウンに単身乗り込む。泊まる所にも窮するマーガレットは、ひょんなことから王様(古田新太)とハム (水野美紀)の兄妹が暮らすバラックに居候することになり、次第に、ドクター(温水洋一)、サーカス(犬山イヌコ)、ヤング(坂東龍汰)、伝道所のボランティアのスージー(藤間爽子)ら、ベイジルタウンの人々とも親しみ楽しく暮らすようになる。一方、ハットンはタチアナの元に出向きある提案を持ちかける。そんなある日、兄妹のバラックで事件が起きるー