長澤まさみ・森山未來がW主演 とある夫婦の10年間の物語、蓬莱竜太作・演出の『おどる夫婦』の上演が決定
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(左から)長澤まさみ、森山未來
2025年4月~5月、東京・大阪・新潟・長野にて、蓬莱竜太作・演出、長澤まさみ、森山未來ダブル主演による、Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』が上演されることが決定した。
1999年の劇団モダンスイマーズの旗揚げ以来、全作品の作・演出を務めてきた蓬莱竜太。2019年には『ビューティフルワールド』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。外部公演も手掛け、数多くの演劇賞を受賞する他、映画の脚本や人形劇ムービーで初監督を務めるなど、活躍の場を広げている。
Bunkamura主催の公演では、2022年シアターコクーンにて上演の天海祐希×鈴木亮平ダブル主演による『広島ジャンゴ2022』で作・演出を務め、今回が二度目の登場となる。前作は、広島弁満載のウエスタン活劇という目を引く設定ながらも、その実描かれたのは現代社会を生きる上で直面する、人間の価値観や社会常識、世間体などからもたらされる不条理への問いかけで、エンターテインメント性のある様相から打って変わるヘビーな物語が観客を裏切り、好評を博した。そんな蓬莱の最新作『おどる夫婦』を来春、THEATER MILANO-Zaで上演する。
主演を務めるのは、近年、錚々たる役者陣が揃う作品で主演として唯一無二の存在感を放ち、いまや間違いなく日本を代表する俳優の一人である長澤まさみ。同じく主演を務めるのは、映画・ドラマ・舞台で俳優として数々の受賞歴をもち実力が評価される中、類まれな身体表現とアートへの精通から活躍が多岐に渡る森山未來。
長澤と森山が芝居でしっかり絡むのは2011年にロングランヒットを記録した映画『モテキ』以来、なんと14年振り。この二人がどんな夫婦役を演じるのか、期待が高まる。
とある夫婦の約10年間の軌跡を描く。
現代社会では非常に生きづらい性質を持っている夫婦。
故に二人は何となく協力するようにつがいになり、粛々と生活することを好んだ。
口にしたことはないが、自分たちのことを理解できるのは自分たちだけで、 互いに相手を理解していると思っていた。
しかし、世界は向こうから入り込んでくる。
共に生活する中で、やがてほころびが生まれたり、ズレが生まれてくる。不器用な二人は、問題を上手く回避したり、解決するのが苦手であった。
ただ、世界に対してこの言いようのない焦燥感を理解できるのは、伴侶だけであると互いに信じている。信じようとしている。
二人にはわからない。自分たちは何で繋がっているのか。信頼とか絆とかよくわからない。愛がよくわからない。
そんな不器用な夫婦の10年の記録。
蓬莱竜太 コメント
世界には夫婦の物語が無数に溢れていますが、新たな挑戦としてまだ言葉が見つかっていないような男女の関係を自分なりに描きたいと思っています。多分甘くない話です。だけど力のある作品にしたいです。
長澤まさみさんとは数年前に一人芝居の企画でご一緒して以来です。非常にタフさが必要な稽古でしたが、作品に真っ向からぶつかる姿勢や眼差し、自分と戦っているような在り方がとても印象的でした。立ち姿の美しい役者さんだと思っています。
森山未來さんは知り合ってから随分と年月が経ちますが、仕事をするのは初めてです。才能があらゆる方向に伸びている彼ですが、彼の核のようなものを探して、触れることが出来たらと思っています。未來くんの感性と融合しつつ演劇を造れることは大きな刺激です。
二人のタッグが強力で素晴らしいことは既に立証されていますが、だからこそ新しい関係性の二人をお見せすることが出来たらと思っています。「夫婦」の二人を楽しみに劇場にお越しください。