舞台『No.9』×石井琢磨、コラボ連載スタート! 第1弾は白井晃が登場~"破壊者"ベートーヴェンと通じる舞台制作の裏側とは?
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インタビューを終えて~【おまけ談義】「クラシック」って何?
石井:今日はありがとうございました。白井さんのお話を伺っていると、めちゃくちゃクラシックにお詳しくて。……要は、お好きなんですよね?
白井:まあ、好きは好きですね(笑)。
石井:そこで白井さんに僕はお聞きしたいんですけど。ちょっと難しい質問ではあると思いますが「クラシックって何ですか?」。
白井:ふーむ。
石井:すみません。かなりざっくりした質問です(笑)。
白井:バロックにしても、古典派、ロマン派の音楽にしても、現在クラシックと呼ばれる楽曲は「その時代に一番流行った音楽」だと思います。ただ、現代を生きる僕たちからすると、過去に作られた古典となる。「古典」ではあるんだけど、今を生きる人間にとってもシンパシーを感じるというか、シンクロできる部分があるとすれば現代に生きている楽曲となる。抽象的な言い方になってしまいますが。たとえば日本の古典芸能の音楽でも、保護することに終始するなら昔の伝統音楽ですし、自分たちの中で何か響くものがあるなら、それは今の音楽になる。だから「今のクラシックって何か」を問われたら、古典なんですが、でも僕たちが今聴いているという意味では古典ではない。
石井:コンテンポラリーに入るということですね。当時作られた作品だけど、今聴くことはコンテンポラリーであると。
白井:そう思います。だからスタイルはそうなのかもしれないけど、今聴いている時点では古典ではない。それはジャズでもロックでもエレクトロニクスの楽曲でも同じだと思います。
石井:僕も、それと近しい考えを持っていて、ベートーヴェンの創作活動というものは、作曲してから演奏されるまでが絶対にワンセットだったと思うんです。というのも、ベートーヴェンの楽譜の右上には必ず初演日が書いてあるんですよね。
白井:ふうむ。
石井:それってなぜかというと、作品が初めて完成した日になるからなんですよ。演奏されて、やっと完成するという考えだったんだと思うんです。それとコンテンポラリーであること、というのは近しい考えなのではないか、と。今日こうして、ベートーヴェンと舞台『No.9』の制作そのものがとても近しいというお話もしてきたので、この作品も、お客様に見ていただいて完成……とも言えるのかな(笑)。皆さん、ぜひお越しください!
公演情報
脚本 中島かずき(劇団☆新感線)
音楽監督 三宅 純
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 稲垣吾郎
マリア・シュタイン 剛力彩芽
ヨハン・ネポムク・メルツェル 片桐 仁
ナネッテ・シュタイン・シュトライヒャー 南沢奈央
カスパール・アント・カール・ベートーヴェン 崎山つばさ
ニコラウス・ヨーハン・ベートーヴェン 中尾暢樹
ヨハン・アンドレアス・シュトライヒャー 岡田義徳
フリッツ・ザイデル 深水元基
ヨハンナ 松田佳央理
カール・ヴァン・ベートーヴェン(青年) 小川ゲン
兵士ほか 宮部大駿
カール・ヴァン・ベートーヴェン(少年)/Wキャスト 正垣湊都 村山董絃
ヨゼフィーネ・フォン・ブルンスヴィク 奥貫 薫
ヨハン・ヴァン・ベートーヴェン/ステファン・ラヴィック 羽場裕一
ヴィクトル・ヴァン・ハスラー 長谷川初範
ソプラノ
別宮 歩 眞下みずほ
アルト
テノール
吉田 覚
バス
柳井隆弘
日程 2024年12月21日(土)~ 31日(火)
会場 東京国際フォーラム ホール C
主催 TBS/キョードー東京/イープラス
後援 TOKYO FM/TBS ラジオ
お問合せ キョードー東京 0570-550-799 (平日11時~18時/土日祝10時~18時)
日程 2025年1月11日(土)~ 12日(日)
会場 久留米シティプラザ
主催 RKB 毎日放送
共催 久留米シティプラザ(久留米市)
お問合せ キョードー西日本 0570-09-2424 (11:00~15:00 ※日・祝除く)
日程 2025年1月18日(土)~ 20日(月)
会場 オリックス劇場
主催 「No.9」大阪公演製作委員会
お問合せ 大阪公演事務局 0570-02-6660(11:00~18:00 ※日・祝除く)
日程 2025年2月1日(土)~ 2日(日)
会場 アクトシティ浜松 大ホール
主催 (公財)浜松市文化振興財団/テレビ静岡/K-MIX
共催 中日新聞東海本社
特別協賛 セキスイハイム東海
お問合せ テレビ静岡事業部 054(261)7011 (平日 9:30〜17:30)