静御前と源義経の悲恋物語　グランドオペラ『静と義経』が再演

2025年3月8日（土）・9日（日）、東京文化会館 大ホールにてグランドオペラ『静と義経』が上演される。

オペラ『静と義経』は、1993年鎌倉芸術館の開館記念委嘱作品として三木 稔作曲にて製作されたもの。同年、台本作者であるなかにし 礼本人の演出により初演され、絢爛豪華なステージとして大成功を収めた。武士が権力を握った時代を象徴する歴史上の数々の登場人物に加え、様式美も感じさせるドラマティックな音楽により、壮美なグランドオペラとして仕上げられたこの作品は、ジャパンタイムズをはじめとして各種音楽評でも絶賛された。

2018年に日本オペラ協会は創立60周年を迎え、その記念公演として2019年3月に新宿文化センターで東京初演。監修には、本作の台本を書き下ろした作詞家なかにし 礼を迎え、「作品の本質に迫る公演」としてメディアにも多数取り上げられ、連日満員、大盛況のうちに終演した。

6年の時を経て、今回は新たなプロダクションとして生まれ変わる。指揮は前回に引き続き、日本オペラの指揮者として絶大の信頼を得ている田中 祐子、演出には、東京藝術大学大学院を修了し、現在日本を代表する“文芸座”の演出を務める生田 みゆきが日本オペラ初登場。出演者には、砂川 涼子、相樂 和子、澤崎 一了、海道 弘昭、須藤 慎吾、村松 恒矢をはじめ、日本オペラ協会が誇る数多くの歌い手が揃った。