新生DIAMOND☆DOGSが華々しく再始動! Happy New Year Live 2025『The Beginning』レポート

2025.1.23
レポート
舞台

Happy New Year Live 2025『The Beginning』舞台写真

画像を全て表示(7件)


2025年1月17日(金)~18(土)新宿ReNYにて、Happy New Year Live 2025『The Beginning』が上演された。この度、公演レポートが届いたので紹介する。

公演レポート

2003年に東山義久が結成し、メンバーの変遷を経て、リーダー・東山、中塚皓平、和田泰右、咲山類、廣瀬真平、Homerと、それぞれダンス、ミュージカル、声楽、芝居(ドラマ)と様々なバックグラウンドをもつ6人が舞台を中心にオールラウンドで活躍し、一昨年には20周年を迎えたDIAMOND☆DOGS。20周年を機に充電期間として活動を一時休止していたが、2025年の今年、新メンバーを加えた総勢11名でさらにパワーアップして帰ってきた。

新メンバー「Team Novel」は、昨年夏から始まったオーディションを勝ち抜いた矢崎諒、井川拓哉、角野楓真、三瓶賢人、高橋永遠。矢崎と井川は芸能活動の経験はあるものの、ほぼまっさらな、“Novel”(新しい)という名がまさにぴったりのフレッシュな5名だ。

DIAMOND☆DOGS再始動の第一歩であり、新メンバーのお披露目でもある「Happy New Year Live 2025『The Beginning』」が、新宿ReNYで1月17日(金)・18日(土)に行われた。ここではDAY1(17日)の模様をお届けする。

開演45分ほど前に最初の観客が姿を現し、会場はほぼ満員。客席後方には「WE LOVE RYO」のデコうちわを持つ人も。開演直前に「皆さん! HAPPY NEW YEAR———!」から始まり、メンバーの声で上演中の注意がアナウンスされると、客席から歓声があがる。これで待ちきれないムードに火がつき、前奏が始まると、拍手が鳴り、色とりどりのサイリウムに明かりが灯り、ほぼスタンディングの客席は準備完了!

まずは、東山、中塚、和田、咲山、廣瀬、Homerの「Team Original」が登場。1曲目の「ESTROUS」から早くもエンジン全開! それぞれのカラーが色濃いパフォーマンスに、会場のボルテージは一気に上昇。たとえ同じ音で同じ振りを踊り、歌っても、個性は全く消えることなく、それでいてそれがしっかりチームとしての魅力に還元される。DIAMOND☆DOGSのこのステージを待っていた人がどれだけいただろう。ステージを縦横無尽に踊りまくり、歌いまくり、早くも客席を煽る6人全員の表情に、楽しさや喜びがあふれだしている。煽情的なメロディーと退廃的な歌詞が印象的な2曲目「White Labyrinth」は、東山と咲山のハモリ、個々のダンスのソロパートが圧巻。3曲目「噂の男たち~D☆D~」のアッパーチューンには客席もノリノリでクラップ! 「DIAMOND!?」「DOGS!」のコール&レスポンスでますます盛り上がる。間髪入れず3曲、怒涛のオープニングである。

MCの第一声は、和田“社長”の「改めて明けましておめでとうございます」の挨拶から(さすがは社会人)。2年ぶりのニューイヤーライブとなったこと、新体制のことなどを話す。それぞれ自己紹介をして、最後は東山の「みんなのリーダー東山です(ハート)」に総つっこみ。トークの腕もどうやら健在である。

がらりと空気が変わり、4曲目は咲山と廣瀬が主旋律を歌い上げる「ref:Rain」。ウェットな叙情のなかに、Homerのビートのきいたラップがカットインする面白さ。咲山は、初のソロアルバムからの7曲目「Moon Dance」など、高音も低音も伸びやかな歌声は絶好調! 5曲目「Try-you」は和田と廣瀬が、甘い歌声でポップなラブソングで会場の温度をじわじわと上げていく。中塚のソロダンスから始まる6曲目「ヴィヴァルディの夏」でさらに雰囲気は一変。ロックアレンジされたストリングスの激しいメロディーにのせ、バレエをベースにタンゴなども取り入れたダンスを激しくしかし優雅に踊りくるう。途中から、アグレッシブなダンスで東山が加わり、月と太陽、氷と炎のようなコントラストがたまらない。リフトが決まると客席も沸きあがる。エレキギターにテンションが上がる8曲目「アイワナ☆VENUS」で再び6人が揃う。’80~’90年代の歌謡曲っぽい、少し懐かしい雰囲気の曲でも古びた印象がないのは、DIAMOND☆DOGSの持ち味と力量ゆえだろう。

2回目のMCでは、3月26日から30日まで、DIAMOND☆DOGSがデビュー公演を行った博品館劇場で「White Valentine Show 2025 connect」が開催されることも改めて発表された。MC明けの9曲目「Falling Slowly」は、アコースティックギターの穏やかなメロディーから始まるノスタルジックな曲。廣瀬の透明感のあるファルセットと、東山の安定感のある低音が好対照。DIAMOND☆DOGSのレパートリー、表現力の幅を感じさせた。

バンドメンバーのみの演奏の後、ようやくNovelが登場すると、客席は再び総立ちになり、フォーッ!と歓声があがる。純白のスーツに身を包み、どこか緊張感を漂わせつつも、11曲目「Beginning」で気迫みなぎる歌とパフォーマンスを披露した。「Beginning」は、アーティストとして活躍する岡野海斗(okano_skywalker)がNovelのために書き下ろした新曲。「明るい未来は見えているから 燃え尽きるまで踊れ」「見たことない世界 ついてきなこのStory 前人未踏な旅が始まる いま」といったフレーズはまさに贐(はなむけ)のメッセージだ。

続いて11名全員揃ってのMC。新メンバーがそれぞれ自己紹介をして、お互いに様子を伺いつつ、和気あいあいのトーク。OriginalがNovelを大切に育てようとしていることが伝わってくるような、ほのぼのしたやりとりだった。

そのまま11名全員で12曲目「BE-STARS!!」に突入。初めての共同作業(?)とは思えないくらいのケミストリーに、客席も大興奮。「新しいDIAMOND☆DOGSを見せてやろう」という意気込みを全員から感じつつ、Originalからは「俺たちを超えてこい」と言わんばかりの大きさを、Novelからは楽しみながら先輩に全力でぶつかっていくエネルギーとフレッシュさを感じた。OriginalとNovelが交互にパフォーマンスを見せていく“バトル”にも期待感しかない。11名全員が、心からこのステージを楽しんでいるようだった。

再びOriginalだけになり、13曲目「Miss you」。これはオーディションの課題曲にもなっていた。デビューライブで先輩のパフォーマンスを目の当たりにして、Novelは何を感じただろうか? 14曲目「Rosy Night Rainy Night」は、ドラマティックなラテン調の曲にのせて、東山とNovelによるパフォーマンス。Novelによる15曲目「Swallows」は、しっとりしたバラード。もちろん粗削りなところはあるがのびのびと歌い踊り、1曲ごとに肩の余分な力が抜けて、短いなかでも成長を感じさせる。ボーカルの矢崎と井川のユニゾンは声質が合って馴染んでいた。
ラストは全員による16曲目「STAY GOLD」。随所のパートでOriginalとNovelが掛け合い、時にじゃれあいながらのパフォーマンス。「大きく翼広げ 七色の風を受けて羽ばたけ」のフレーズに、伸びしろしかない後輩たちへの大きなエールと、未来への希望が感じられた。

舞台が暗転すると、客席からすぐにアンコールを求める拍手! 鳴りやまない拍手のなか、アンコール1曲目「Heart of soul」が始まると、白いTシャツ姿のOriginalがイエーイ!と元気に登場。ロックでパワフルな曲を、これは本当に16曲終わった後のアンコールですか?というほどエネルギッシュにこなすパフォーマンスに、驚きしかない。黒いTシャツに身を包んだNovelも加わって、オーラスの「JUMP」へ。「盛り上がっていきましょうー!」と角野が煽り、コール&レスポンスで舞台客席ともに最高潮のボルテージのなか、アンコールが終了。止まない拍手や指笛に応えて、最後の最後には東山が登場し「楽しんでいただけましたか?」と尋ねると、客席からは大きな拍手が送られて幕となった。

新章への扉を開けたと思ったら、ハイスピードのスタートダッシュを切ったHappy New Year Live 2025『The Beginning』。Originalのメンバーは、充電期間中にそれぞれが磨いてきたものを糧にさらなる進化と深化を遂げ、Novelのメンバーは先輩の胸を借りて、たくさんの壁にぶつかりながらどんどん磨かれていくだろう。そんな予感に期待が高まるコンサートだった。
お互いの個性や持ち味、得意なものを活かしながら、「×11」のシナジーで、他のどこにもない新しいステージを生み出していく。今まで以上に、新生DIAMOND☆DOGSから目を離すことはできNight!

取材・文:内河 文      撮影:高橋智也、マチダナオ

公演情報

Happy New Year Live 2025『The Beginning』※終了
 
【日程】​2025年1月17日(金)~18(土)
【会場】新宿ReNY
 
【キャスト】
DIAMOND☆DOGS Team Original
DIAMOND☆DOGS Team Novel
 
 
 
ライブのアーカイブが観られるオンライン配信(2025年1月28日(火)23:59まで)
公演グッズ・舞台写真オンライン販売の詳細はオフィシャルサイトにて
詳細 https://music-g-h.com/stage/hnyl2025/

公演情報

『White Valentine Show 2025 connect』

【日程】2025年3月26日(水)~30日(日)
【会場】博品館劇場

【出演】DIAMOND☆DOGS
・Team Original(東山義久/中塚皓平/和田泰右/咲山類/廣瀬真平/Homer)
・Team Novel(矢崎諒/井川拓哉/角野楓真/三瓶賢人/高橋永遠)

】10,000円(全席指定・税込)
【前売開始】2月15日(土)11:00

詳細 https://music-g-h.com/stage/wvs2025/
DIAMOND☆DOGSオフィシャルサイト
https://diamonddog-s.com/