清塚信也、角野隼斗、鈴木優人らが登壇 『こども音楽フェスティバル 2025』記者発表オフィシャルレポートが到着

ニュース
クラシック
14:49
(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

画像を全て表示(10件)


ソニー音楽財団とサントリー芸術財団がタッグを組んで届ける世界最大級のこどもを対象にしたクラシック音楽の祭典『こども音楽フェスティバル 2025』(2025年5月3日(土・祝)~5月6日(火・休)サントリーホール(東京都港区)およびアーク・カラヤン広場にて開催)。販売に先立ち同イベントの記者発表が2月5日(水)にサントリーホール ブルーローズ(小ホール)にて開催された。

記者発表では、公演内容、出演者、周辺施設での企画、配信情報などフェスティバルの全貌が明かされ、当フェスティバルの出演者の中から、公式アンバサダーを務めるピアニストの清塚信也、YouTubeチャンネル登録者140万人突破、世界での活躍も目覚ましい角野隼斗、指揮・オルガン・作曲家・プロデューサーなど多彩な活動を展開するマルチ音楽家の鈴木優人、そしてキャスター・タレントとして活躍し、5歳よりヴァイオリン経験のあるフリーアナウンサーの高見侑里(司会)が登壇した。記者発表のオフィシャルレポートが到着した。

オフィシャルレポート

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

『こども音楽フェスティバル 2025』の記者発表が2月5日、サントリーホール ブルーローズにて開催されました。司会を務める高見侑里さんの呼び込みで公式アンバサダーの清塚信也さんが登場するや、会場がぱっと明るい空気に。この会見はYouTubeでのライブ配信も行なわれ、多くの音楽ファンが注目するなかでのラインナップ発表となりました。

2022年に開催された第1回の「こども音楽フェスティバル」でも、配信番組で息のぴったり合ったトークを繰り広げていた清塚さんと高見さん。第1回のフェスティバルの写真を見ながら思い出を語り合います。清塚さんはどの公演も印象深かったとしながらも、とくにピアニストの横山幸雄さんがツェルニーの練習曲を演奏した公演に感銘を受けたとのこと。超一流の音楽家が、こどもが練習する曲を聴かせてくれるのも、このフェスティバルならではです。

第2回を迎える今回はさらにパワーアップ。5月3日から6日までの4日間で全14公演が、サントリーホールの大ホールとブルーローズ(小ホール)で予定されています。さらにアーク・カラヤン広場ではミニステージやイベント、展示なども盛りだくさん。だれもが楽しめるインクルーシブなフェスティバルを目指して、最新のテクノロジーを使った取り組みも行なわれます。

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

そして、ここで清塚さんから重大発表! 前回に続き今回も、無料ライブ配信番組を放送するとのこと。朝から夕方まで、ほぼすべての公演を配信するほか(大ホールの一部公演は有料)、配信総合パーソナリティの清塚さんと、パートナー・パーソナリティの高見さんが楽しいトークでフェスティバルを盛り上げます。当日会場に行けない人も気軽にアクセスできる「こども音楽フェスティバル2025 オンライン!」にもぜひご注目を!

さらに、ゲストには人気お笑いコンビの「チョコレートプラネット」が出演することが発表されました。とっておきの音楽ネタで、清塚さんとの絡みも楽しみです。

続いて清塚さんがピアノに向かい、ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》を演奏しました。ピアノとオーケストラのための作品ですが、今回は即興をふんだんに盛り込んだ清塚さんオリジナルのソロで。軽妙洒脱なジャズのテイストではじまり、途中から、まるでベートーヴェンやラフマニノフのように情熱的な展開をしていくさまは、さすがヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。ジャンルにとらわれない幅広い音楽性と、クラシックの表現を深く掘り下げていく姿勢、どちらも兼ね備えた音楽家であることが伝わってきました。そしてなにより、とても楽しそうに弾いている姿が印象的でした。

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

「こども音楽フェスティバル 2025」では、角野隼斗さんがコンサート・プログラマーを、鈴木優人さんがミュージック・パートナーを務めることでも話題を集めそうです。ここで角野さんと鈴木さんが登場し、日本のクラシック界の宝とも言うべき3人がステージに揃った様子はまさに圧巻! トークでは、まずご自身が出演される公演について、それぞれ語っていただきました。

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

●角野隼斗さん
「コンチェルト・ワンダーランド」
ソリストとオーケストラが舞台上で共演するコンチェルト(協奏曲)と呼ばれるジャンルがあるのですが、今回はピアノ、ヴァイオリン、オーボエのコンチェルトを一気に楽しめる、まさにワンダーランドのようなコンサートになっています。

「ピアノ+」
ピアノを学んでいるお子さんはたくさんいらっしゃいますが、ピアノ以外の楽器に目が向くことって意外と少ないのではないかと思います。このコンサートではピアノだけでなく、オーケストラの楽器にも注目がいくようにプログラミングしました。ピアノ・ソロ、弦楽アンサンブル、管楽アンサンブル、そしてオーケストラという構成でお楽しみいただけましたらと思います。

●鈴木優人さん
「バロック・ライブ」
文字通り“ライブ”なコンサートということで、僕も角野さんも即興演奏するのを活かしたプログラムになっています。バロック音楽というと博物館に並んでいるような古めかしいもの、バッハは堅苦しい音楽といったイメージがありますが、そういったイメージを覆すようなコンサートにできたらと。
たとえば、レッスンでよく取り上げられるバッハの《インヴェンションとシンフォニア》を、チェンバロで角野くんが弾いてくれたりするかも?!  ホールのパイプオルガンも使いたいと計画しています。
即興の文化もバロックからはじまったもの。こどもの純粋な心でどんどん即興するようになってくれたらいいなと思います。

●清塚信也さん
「クロージング・コンサート」
鈴木優人さんとは親友で、「まさぴー」「きよぴー」と呼び合う仲。今回はオーケストラをまじえて一緒に音楽ができるということで、とても楽しみにしています。

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL


(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

次に、高見さんがお客さまの声を代表して質問を投げかけます。「こどもたちに音楽を届けるにあたって一番重要だと思うことは?」という問いに、3人の音楽家が真剣に答えました。

●鈴木優人さん
私にとってこどもは、本音で、心の底から素直に音楽に向かってくれる存在で、それは有り難くもあり、怖いところでもあったりするのですが、そういった正直なお客さんに向けて、こちらもこども向けだから簡単にしたり、レベルを下げるのではなく、いつもよりも本気の姿と真剣な音楽をお届けできるよう心がけています。

●角野隼斗さん
なにより自分が楽しむことではないでしょうか。お客さんに楽しんでもらうことをやるだけではなく、自分はこれだけこの音楽を面白いと思っているということを、どうしたらこどもたちに伝えられるかと考えたときに、自分自身がいちばん楽しんでいる様子を見せることが大事ではないかと思うんです。そして、こういう楽しみ方だけではなく、こんな楽しみ方もある、こんなことを知ったらもっと楽しめるということを伝えていきたいですね。

●清塚信也さん
超一流の音楽家が、こどもやその親御さんに向けて一流の演奏を楽しくお届けする姿を通して、「音楽ってルールがあるわけじゃないんだ」というのが伝わると思うんですね。クラシックは伝統を守ることがひとつの美学ではあるのですが、それとともに、古いからこそ新たな解釈をしたり、現代の音楽家の感性のフィルターを通してお伝えすることもできる芸術です。音楽ってこんなに楽しくて、ルールがなくて、自分がやりたいことをこんなに自由に表現できるものなんだということを、こどもたちが感じてくれたらいいなと思います。

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

そして最後は、それぞれのこども時代の写真を見ながら、思い出を語り合うコーナー。幼稚園や小学校の子が楽器を演奏する写真が映し出されるや、すぐに誰かわかります。

●高見侑里さん
こども時代はピアノとヴァイオリンを習っていたのですが、これは10歳のころのヴァイオリンの発表会で、父がピアノを弾いて、はじめて一緒に舞台にたったときの写真です。バッハのメヌエットを弾いたのですが、父はとても緊張していましたね。

●角野隼斗さん
小学校1年生ぐらいの頃だったと思うのですが、コンクールのときの写真で、なにを弾いたかまでは忘れてしまいました。この写真では姿勢よく弾いていますが、昔の僕の弾き姿を見ると、ずっと首を傾げているんですよ。

●鈴木優人さん
2歳になる前ぐらい、小型のチェンバロのスピネットという楽器を弾いている写真です。当時はオランダに住んでいて、家が狭くてピアノが置けず、スピネットを置いていたんですね。

●清塚信也さん
いかにも町のピアノの発表会という写真ですね。首と靴下のリボンがアクセント。この頃すでに外見から入っていたんですね。
それにしても、こうして皆さんの写真を見ると、すでにこども時代から今につながるルーツがしっかりあるんですね。そういう意味でも、こういったフェスにお子さんを連れてきて、音楽を体験させることには意味があるのだと思います。

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

(C) 池上直哉 / SUNTORY HALL

日ごろから仲のよい音楽家同士のアットホームなトークは、清塚さんのツッコミや、それに対する角野さんの切り返し、鈴木さんのあたたかな雰囲気も相まって、まるで華やかなライブセッションのよう。いつまででも聴いていたいと思いましたが、続きは「こども音楽フェスティバル 2025」で!

公演情報

『こども音楽フェスティバル 2025』
 
◆日時:2025年5月3日(土・祝)~6日(火・休)の4日間
◆会場:サントリーホール<東京都港区赤坂>およびその周辺
◆出演:清塚信也、角野隼斗、鈴木優人、チョコレートプラネット、福尾誠、多久潤一朗、池村碧彩、高見侑里ほか
◆公式WEBサイト:https://www.kofes.jp/
◆主催:公益財団法人ソニー音楽財団
    公益財団法人サントリー芸術財団 サントリーホール
シェア / 保存先を選択