帝国劇場が59年の歴史に幕 『THE BEST』千穐楽に北大路欣也、佐久間良子ら駆け付け「民衆の歌」でフィナーレ
2025年2月をもって建て替えのため休館に入る帝国劇場。最終公演として上演中のCONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』が千穐楽を迎え、1966年開場から59年にわたる〝2代目〟現・帝国劇場が幕を下ろした。
CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』は、現・帝国劇場で上演した舞台全372作品(再演を除く)のうち、ミュージカル53作品のナンバーを届けるコンサート。全日程出演の井上芳雄、浦井健治、小野田龍之介、甲斐翔真、佐藤隆紀、島田歌穂、三浦宏規、宮野真守と、歴代のキャストが日替わりで出演し、2月14日(金)より公演を重ねてきた。最終日程となる2月27日(木)28日(金)のプログラムには、市村正親、今井清隆、鳳蘭、笹本玲奈、田代万里生がゲストとして参加。帝劇との思い出とともに劇場との別れを惜しんだ。
この日は千穐楽ということで、カーテンコールには約50名の歴代俳優たちが登壇。佐久間良子、林与一、北大路欣也、鹿賀丈史、堂本光一ら錚々たる面々が揃った。『唐人お吉』など数多くの座長芝居で主演を務めてきた佐久間良子が20年余りに及ぶ帝劇との歩みを振り返り「胸がいっぱい」と言葉を詰まらせると、MCを務めた井上芳雄の「こうしてご登場いただきお言葉をいただけただけで僕らも胸がいっぱいです」との言葉とともに、客席からも大きな拍手が。
客席も巻き込んだ「民衆の歌」(ミュージカル『レ・ミゼラブル』)で圧巻のフィナーレを飾り、「締め挨拶を」とマイクを向けられた堂本光一は「絶対に俺じゃない」と焦りつつ、改めて「本当に光栄でした。本当にありがとうございました」と笑顔。最後は市村正親の「感動!」のひと言で大千穐楽は締めくくられた。
3代目帝国劇場のオープンは2030年度が予定されている。