石井琢磨、チャンネル開設5周年を記念したアニバーサリーツアーが決定! ツアーの構想、撮影裏話から今後の目標まで独占インタビュー
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アニバーサリーツアーの構想とは?
――今ツアーのお話も少し出ましたが、今回は5周年のアニバーサリーツアーということで9都市10公演を巡ります。どのようなコンサートになりそうでしょうか。現在の構想を教えてください。
今僕が振り返ったみたいに、「TAKU-音 TVたくおん」319本の動画のなかで、皆さんもきっと、「あんな動画あったっけ?」って懐かしく思うものもあると思うんです。なので、これを機に昔の動画を思い出していただいたり、「あの曲聞きたかったんだよね!」と思う曲に再び巡り合っていただいたり、そういうことを考えています。
そうした背景もあって、今、インディーズ時代のアルバム『Wien』(2021年リリース)に収録されている曲(リスト:スペイン狂詩曲、ショパン:英雄ポロネーズ、モーツァルト:ラクリモーサ)をプログラムに入れています。活動を重ねていくと、2021年当時の石井琢磨を知らなかった方々にも今たくさん僕のことを知っていただいていて、過去の公演プログラムなどをご覧になって「あの曲、もう一回聴きたい」というお声をすごくいただいているんです。なので、昔弾いた曲やYouTubeで取り上げてきた曲をなるべく網羅して、もう一度皆さんとともに「TAKU-音 TVたくおん」を楽しめるコンサートにしていきたいと思っています。
――昨年は編曲に初挑戦されたり、ツアーでは自作曲を披露するというサプライズも飛び出しましたが、今回のアニバーサリーツアーでも、何かサプライズを期待できそうでしょうか?
今年も編曲作品は考えています。ただ、どの作品を編曲するかは検討段階なので、楽しみにしていただければと。それから、今回はアニバーサリーということで、「TAKU-音 TV たくおん」を振り返れるような、それ自体が5周年の思い出として持ち帰っていただけるようなプログラム(パンフレット)作りも考えています。要は年表みたいなものなのかな。それがもしかしたら一つ思い出に残るサプライズになるのかな……なんてことを今考えています。
『47都道府県ツアー』は東京・紀尾井町サロンホールにてスタート(2022年11月17日)この日は石井の誕生日でもあった。(撮影=iwa)
――毎年リサイタルツアーを実施し、2022年から開始した『47都道府県ツアー』も残すところ10都市を切りました(取材時点)。ファンの方々と直接お会いできるコンサートは、改めて石井さんにとってどのような場所ですか。
『47都道府県ツアー』はクラシックを身近に感じられるプログラムを携えて全国を回っていて、毎年のCD発売記念ツアーと並行してやらせていただいているのですが……最初は、47か所はあっという間だろうと思っていたんです。でも正直、やっぱり大変です、移動も含めて(笑)。それでも、行った先々で僕の音を待ってくれている方がいるということが、僕にとってとびきりの原動力になっています。改めて、やっぱり僕は、「音で人を幸せにしたいんだ」って毎回実感しますね。いろいろな活動はしていますけれど、自分の根幹にあるのは音で感動を呼び起こしたいってことなんだって。
弾き終わった後、最前列で小さい子がわーっと手を振っている、高揚しているような姿とか、涙を流している方の姿、立ち上がって拍手をくださる方々の姿とか……そういうお客様の反応を見られることが、僕にとって生きる原動力のようなものです。本当にありがたいことだと思っています。
着実に夢を叶えてきた5年。次なる目標は?
長年の夢だったというサントリーホール公演の様子(2024年/撮影=武田敏将)
――2022年にイープラスとエージェント契約をした際掲げていた「ファンクラブ設立」「47都道府県ツアー」「サントリーホール公演」の3つの願いをすべて着々と叶え、今年はベルリン・デビューに初の海外オーケストラとのツアー(ベルリン交響楽団)も控えるなど躍進を続けていますが、次なる目標は?
本当にそうですね。本当に、夢を掲げていろいろ駆け抜けてきました。そしてその傍にはいつも皆さんがいてくださった。今年は初の海外オーケストラとのツアーということで、ここでもまた夢の叶う瞬間があって……もうとんでもない勢いで、僕の人生は皆さまに支えられながら動いています。次なる目標、もちろん今回のアニバーサリーツアーやベルリン交響楽団とのツアーも頑張っていきたいのですが、次の5年を考えた時に、ひとつすでに構想があるんです。
一昨年(2023)からピアニストを集めた忘年会を企画開催していて、昨年(2024)は30人近く集まりました。そのとき、「仲間っていいな」って思ったんです。仲間って、人を結束させて、強くさせるんだなって。僕は友達とカフェに行くのもワイワイするのも演奏するのも好きです。好奇心が強いのもありますけど、だから、髙木竜馬くんや菊池亮太くんなどいろいろな方と2台で演奏したりツアーをしています。
なので、実は着々と進みつつあるのですが、仲間とともに、皆さんがあっと驚くようなことをできたら……なんて思っています。恐らく来年(2026)初旬には発表できるのかな。今”待て”されてるのであんまり言えないんですけど(笑)。仲間とともに新たな階段をのぼりたいと思っているので、目を離さず注目していただけたらと思います!
――最後に、ツアーを楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
「TAKU-音 TV たくおん」5周年ツアー開催となります。5周年というのは誰もがたどり着けるところではなくて、こうして続けてこられたのは、皆さまが応援してくださったからだと心から感謝しています。一度でもチャンネルをご覧になったことがあれば「ああ、あの曲聞いたことある」とか、必ず楽しめるコンサートになるはずなので、期待していただければと思います。
皆さんとお祝いできること……僕お祝いって大好きなんですよ、毎日誕生日だったら良いなと思うくらいには(笑)。自分だけじゃなくて、友人のお祝いもそう。お祝いってすごく幸せな気持ちになって、僕は「お祝い」っていう瞬間をするために生きているんだなって思うくらいなので(笑)、皆さんとともに、その瞬間を共有して幸せになれたらと思います。お時間よろしければ、ご来場をお待ちしています!
取材・文=yuka morioka