大竹しのぶが「夫」の墓参りへ、嫁姑の女同士の壮絶な戦いを描く『華岡青洲の妻』に先駆けてゆかりの地を巡る(オフィシャルレポート)
2025年7月10日(木)~23日(水)京都・南座、26日(土)・27日(日)福岡・久留米シティプラザ、8月1日(金)~17日(日)に東京・新橋演舞場にて『華岡青洲の妻』が上演される。
世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた華岡青洲。昭和を代表する名作家・有吉佐和子による『華岡青洲の妻』を原作とし、彼の偉業の裏で繰り広げられた、嫁姑の女同士の壮絶な戦いを描く。主演の大竹しのぶが公演に先駆け、作品の舞台である和歌山県紀の川市の「青洲の里」にて、墓参や青洲の住居兼診療所であった春林軒等の訪問などを行った。オフィシャルレポートが到着したので紹介する。
京都・南座では7月10日(木)より23日(水)まで、東京・新橋演舞場では8月1日(金)より17日(日)まで、有吉佐和子の傑作『華岡青洲の妻』を上演する。世界で初めて全身麻酔による外科手術を成功させた医聖・華岡青洲。本作では青洲を支えた母・於継と妻・加恵の二人に焦点を当て、青洲の成功の裏にあった二人の熾烈な争いを主題に描く。
4月11日(金)に、タイトルロールである華岡青洲の妻・加恵役の大竹しのぶが、華岡青洲が生涯を過ごした和歌山県紀の川市の「青洲の里」を訪れた。
最初に「青洲の里」に隣接する和歌山県立高等看護学院を訪れた大竹は、新一年生を迎える入学式にサプライズ登場。全校生徒や保護者の歓声の中壇上に上がると、「入学された皆様本当におめでとうございます。私は皆さまよりちょっと若い時に女優になりましたが、10代で看護師を目指して、誰かの役に立ちたいと思えることは、それだけですごいなと思います。」とお祝いの言葉を述べた。
その後は華岡家の墓地へ参り、そこからほど近い、華岡青洲が数々の偉業を成し遂げた青洲の住居兼診療所である「春林軒」を見学。当時のままの母屋や蔵、復元された建物や、手術の様子を再現した人形展示などを見学した。
そして、引き続いての取材会では、大竹しのぶが、公演への意気込みを次のように語った。
「『華岡青洲の妻』は、小学生の頃にドラマを見たのを覚えています。すごくドキドキしながら、お嫁さんとお姑さんの戦いを見ていました。それから大人になって原作を読んで、こうやって青洲先生の生まれた地に訪れることができ、心してやらないと、という気持ちになりました。
この作品には、「○○のし」といった紀州の方言が出てきますが、その柔らかい語尾の裏で嫁姑の戦いがあったりして、そういったところがとても面白いなと思います。人間のおかしさや愚かさ、優しさが詰まっていて、そこが有吉先生の作品の良さだと感じています。
今日、初めて青洲の里に伺って、青洲先生が本当に人々のことを考えて生きてらっしゃった偉大な方だということが分かって、そしてそれを支えたのが加恵と於継なんだと改めて感じることができました。加恵と於継の戦いもですが、青洲先生のすごさ、加恵と於継のすばらしさの3本柱を、表現できればいいなと思っています」
新橋演舞場公演では、e+特別観劇会として8月2日(土)16:30夜公演に開演前講座、10日(日)11:30昼公演に舞台セミナーを実施。はイープラスにて特典付優待受付中。
公演情報
演出:齋藤雅文
出演:大竹しのぶ 田中哲司 波乃久里子
田畑智子 武田玲奈 陳内将 長谷川稀世 曽我廼家文童
製作:松竹 株式 会社
日程:2025年7月10日(木)~23日(水)
会場:南座
日程:2025年7月26日(土)・27日(日)
会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
日程:2025年8月1日(金)~17日(日)
会場:新橋演舞場