カラコルムの山々 ジャンル無用の若き音楽芸術集団、痛快にして抒情、奇天烈にして感動の最新EP『ブランコ・スカイライン』はいかにして生まれたのか
カラコルムの山々 撮影=大橋祐希
カラコルムの山々に、青い春の季節がやってきた。カラコルムの山々といえば“キネマポップ”をテーマに掲げたジャンル無用の若き音楽芸術集団として、偏執的に作り込まれた音源と演劇的要素をたっぷり含むライブパフォーマンスで、一部熱狂的な支持者を集めつつある若き逸材だ。
3月にリリースされた最新EP『ブランコ・スカイライン』のテーマは、ずばり“青春”。過ぎ去りし学生時代の日々をドラマチックにノスタルジックに描く歌詞と、ロック、ジャズ、シティポップ、ポエトリーリーディング、吹奏楽に至る雑多な要素を組曲のように並べつつ、あくまでキャッチーなポップチューンに着地する、痛快にして抒情、奇天烈にして感動の、とてつもない作品だ。カラコルムの山々の最高峰を極めた作品はいかにして生まれたのか、バンドの司令塔・石田想太朗(Vo&Gt)とジャズを身に着けたグルーヴマスター・木村優太(Ba)に話を聞こう。
“カラコルムっぽい”で、全員がカラコルムの世界を共有できるようになったら、『カラコルム万博』も近いんじゃないかなと思います。
――オフィシャルYouTubeチャンネルにアップされている、メンバーによるEPの解説動画、見ました。もう、あれだけでいいんじゃないですか(笑)。リンクを貼っておくので、読者みなさんあれを見てください。全部言ってもらっているので。
石田:いや、だいぶ言い残してるなと思ってます(笑)。
――じゃあ今日はその補足を。今回のEPはメロディと歌が前面に出ている曲が多くて、ピアノと歌だけの曲があったりとか、これまで以上にポップな方向へ振り切った作品だなと感じてます。メンバーにとってはどんな作品ですか。
石田:ポップになったという意見は、意外と少ないなとは思っていて。なんて言うか、ポップな感じがしようとロックな感じがしようと、その真ん中のところに僕らが目指したいものがあって、極端な話、演歌を作れと言われても全然できるぐらい、音楽のジャンルとは全然違うところに自分たちの本拠地があるので。どういうことを歌うとか、どういう音を使うとか、そういう部分で自分たちのアジトを作っている感じがするので、演歌を作れと言われても、音頭を作れと言われても全然怖くないというか、すぐにできるぐらいのものをずっと探しながら、これまで3年間ぐらいやってきて、ついにそれをポップとして表現できるルートを見つけたから、今回やってみたという感じなので。
――はい。なるほど。
石田:元々ZAZEN BOYSのコピーから始まったバンドだし、最初に作った曲「大仏ビーム」は、僕がキーボードの小川諒太に、電車に乗りながら“ZAZEN BOYZの新曲のデモを手に入れたんだけど”と言って、自分の曲を聴かせたんですね。
木村:手に入れられるわけがない(笑)。
石田:そこは知らないけど、“とりあえず聴けよ”と(笑)。それが大学1年生、コロナ禍の時です。なので、最初はオリジナルバンドとしてしっかりやるつもりもなくて、コロナ禍で暇だったので曲を作っただけなんですけど、徐々に自分のフィールドに戻せてきているなという感じがします。ZAZEN BOYSのコピーから始まって、最初の頃にいろんな鎧を身にまとっていたけど、少しずつ自分っぽいものに近づけてるなという感覚なので、いろんな人に聴いてもらうためにポップにしたみたいな自意識もないし、そういう意味での恥ずかしさは全然ないし、やっとちゃんと自分たちだというものを作れている感覚が今はあります。
田想太朗(Vo&Gt)
――それが『ブランコ・スカイライン』。木村さんは?
木村:2個前のEP『出土の都市』と前回の『週刊奇抜』は、自分たちの中にあるものを愛でて磨いて出している感覚だったんですけど、今回はそこに“青春”という、(世の中の)全員が愛でてきたものが入ってきて、それをカラコルム流にパッケージする感覚があって、そういう意味ですごくポップになったのかな?と思いました。
――最初からテーマがあったんですね。
木村:最初は“青春ソングを作ろう”というところから始まったよね。ちょうど3月ぐらいにリリースしたいというので、卒業シーズンに合わせて卒業ソングを作れたらいいなと。
石田:カラコルムが“卒業”をテーマにしたらどうなるんだろう?みたいなところからスタートして、気づいたらテーマが“青春”になっていて。でも“青春”をテーマにするという言葉が出た時、その場が爆笑だったんですよ。“いやいやまさか”みたいな。
木村:今ある青春ソングというものが、同じ景色を切り取っているものが多い印象だったんですね。そこじゃないところで、もっと核の部分を切り取れたらいいなと思っていました。
――それは作家として結構燃えるテーマですよね。
石田:燃えますね。今彼が言ったみたいに、これまでは4人が集まる部屋の中で出したアイディアがそのまま曲になっていたのが、青春という、日本人全員の集合した経験と知識みたいな大きいクラウドから、まだ誰も見ていないファイルをダウンロードして曲を作っているみたいな感覚がありました。それで結果としてポップになったということだったのかなと思います。みんなポップなものが好きで、その人生の中に青春があるから、その人の経験を引っ張ってくると必然的にポップになっていくみたいな、そんな感覚があります。
――制作前に、4人で青春談義をしたと聞いてます。マイクを立てて録音して、何時間もしゃべってたとか。
石田:しました。すごいですよ。今、僕のLogicデータの中であれが一番重いです(笑)。長く録りすぎて。
――何をしゃべったんですか。木村さんは。
石田:部活の話をしてたよね。
木村:そうそう。僕が一番青春を感じた瞬間が、例えば中学校3年生はスポーツの部活を夏休み前に引退して、受験勉強にシフトするじゃないですか。それってすごく異常な状態だなと思っていて。1年2年と頑張ってきたのに、急に将来のことを考えるようになって、8月まで部活をやっていると後ろめたい感じがしたり、勝ち残っちゃって県大会まで行ってる人の焦ってる感じとか、勉強しなきゃいけない感じとか、あの時の得体の知れない使命感みたいなものは何が作り出しているんだろう?というのがすごい気になって。“それが青春なんじゃないかなと僕は思う”という話をしたんですけど。
――ある種の同調圧力というか、世の中のしきたりというか。
木村:それって、誰が仕掛けているわけでもないじゃないですか。“そろそろ引退したほうがいいよ”って、誰に言われたかなんて思い出せないし、たぶん言われてないと思うし。ずっとやってきたのになんでいきなり8月で辞めるんだろう?って、今思うと変だなと。
石田:その感覚がたぶん4曲目「きわどいカップル」に一番出ていますね。木村さんからその話を聞いて、要するに、1ミリ先の未来が見えている人に対しての焦りというか、社会に出て今思い返すとたったの1ミリなのに、当時はちょっと先が見えているというだけで他の人に対して憧れや焦りを持ってしまうという、そういう狭い世界の中にいて、“あいつは自分よりも社会を知ってそうだぞ”という憧れみたいなものが青春だな、と思ったんですね。
木村優太(Ba)
――ものすごく繊細なニュアンスですね。なるほど。
石田:それは別に、学校に限った話じゃないと思っていて。僕らがこうして音楽活動をするにあたっても、僕らよりもうちょっと大きいステージを知っている人たちに対して憧れを持って、“早くそれを知りたい”と思って無我夢中で突き進んでいくみたいな、そうやって自分の世界を広げていこうとする意思や努力が青春なんじゃないかな?というところから、「きわどいカップル」という曲は、ちょっと危ない恋愛をしている同級生に対する憧れや焦りを描こうと思っていました。
木村:ちょっと先を知ってる本人たちも、それを完全に理解しているわけじゃなくて。火傷しそうなギリギリのところでそれを持っている感じが、「きわどいカップル」の主人公なんじゃないかな?と思います。でも、その話、今初めて知った(笑)。
石田:そうかも。
木村:曲のコンセプトは知ってたけど、僕の話から「きわどいカップル」に繋がったのは知らなかった。
――石田さんはどんな話をしたんですか。4人の青春談義の中で。
石田:『週刊奇抜』を作った時に、こうやって取材していただく中で、初めて青春とカラコルムを自分の中で結びつけた瞬間があって。『週刊奇抜』のテーマは、何かを好きと言えることの素晴らしさというか、現代では隣の人と同じものを好きになることが生存方法みたいな感じになっちゃってるけど、ニッチなものを好きな人ってめっちゃかっこいいじゃないですか。例えばお城が好きな女子高生とかってめちゃくちゃ魅力的だし、自分の好きなものを他は関係なく突き詰めることの素敵さを表現したのが『週刊奇抜』で。『週刊奇抜』というニッチな架空の雑誌があって、学校が終わったらそれを我先にと買いに行って、刺激的な言葉と情報を求めるみたいな、そういうロマンってあるなと思っていて。“それが青春かもしれないです”と、取材していただいた時に僕がなんとなく言って、後から自分で“そうか、青春か”と思ったんですね。
――その瞬間は無意識だった。
石田:そうです。なので、みんなで青春談義をした時は、その『週刊奇抜』のエッセンスでしゃべったと思います。何かを好きでいて、それに対する探求のためなら他がどうだろうと関係ない。だからどちらかというと、一人で突き詰めるものこそ青春なんじゃないか?という立場でした、僕は。
――面白いです。木村さんが、チームプレーの部活動を思い浮かべたのと対照的で。
木村:僕は中学の時にテニス部だったんですけど、テニスをやりたくて入ったっていうよりかは、本当は音楽をやりたくて、ドラムをやりたかったんですけど、吹奏楽部がなくてテニス部に入ったので。一人で青春に向き合う時間があんまりなかったのが原因かもしれないです。(石田に向かって)中学ぐらいからバンドやってたわけでしょ? それってすごい憧れる。
――その憧れや焦りが、まさに青春。
木村:でも結局、高校の吹奏学部に入って“ドラムやりたいです”言ったら、経験者がいっぱいいるからダメって言われてベースになったのが、今もベース続けているきっかけです。
――それでよかったんじゃないですか。運命ですよ。
木村:かもしれないです(笑)。
田想太朗(Vo&Gt)
――青春談義、いいですね。絶対みんな思い出を持っているし、みんな違うし、まさにクラウド的な、共感を呼ぶテーマだと思いますね。そんなEPのタイトルチューン「ブランコ・スカイライン」は、どんなふうに生まれた曲ですか。
石田:「ブランコ・スカイライン」は、こういう曲を作りたいというリストが自分のiPhoneのメモにあって、それはテーマとかじゃなくて方法が書いてあるんですけど。例えば今自分の中でずっと考えているのが、ラスト10分で全てがひっくり返る、みたいな映画があるじゃないですか。あれを音楽でできないかな?と思っていて、曲を最後まで聴くと“えっ!?”みたいな、“ラスト10分、あなたは驚愕する”みたいな(笑)。そういうキャッチコピーで曲を出せないかな?とか。
――面白いです。ぜひ作ってほしい。
石田:その方法論の一つとして、1曲の中で視点が移動する曲をやってみたかったんですね。「木綿のハンカチーフ」(※1975年発売:太田裕美のシングル曲)が昔から大好きで、サビとAメロで視点が変わるのが面白いと思っていたのと、カラコルムの山々のこれまでの課題として、僕の気持ちを歌っている曲が1曲もなくて、全部物語形式の曲なので、僕がキャラクターになりきるのが難しかったんですよ。でも二人いて視点を移動すれば、落語みたいに僕が物語のセリフを言ってもおかしくないことに気づいて、そういう曲を作ろうと思っていた時に、地元を散歩していて、ブランコがあって、空の抜けがすごく良くて、なんとなく“ブランコ・スカイラインっていいな”と。
――いいイメージですよね。青春だし、子供時代の懐かしさもあるし、ロマンもあるじゃないですか。女の子と並んで乗るとか。
石田:まさにこのジャケットのイメージのように。
木村:でも「ブランコ・スカイライン」は、青春の話をする前からできていた曲なんです。だから元々、青春をテーマにしたEPに入ると思っていなかったけれど、蓋を開けてみたら一番しっくりくる内容だったというか、同じ空に憧れているけど、どちらも自分の方法が正しいと信じて突き進んでいる。衝突しない衝突というか、絶対混じり合わない感じじゃないですか。
――ええと、解説によると、宇宙飛行士になりたい少年と、パイロットになりたい少女が主人公で、同じ空を見ても、まったく違う夢を描いている二人が、並んでブランコをこいでいる。それってめちゃくちゃ切ないです。
木村:というところが、やっぱり青春のEPに入るなというところですね。しかも、今しかできないことだと思うんですよ。学校の青春みたいなものって、外側に行けば行くほどキラキラしちゃうし、核の部分を忘れないうちに今出せたのはよかったのかなと思います。
――それは全曲に言えますね。ただキラキラだけじゃないし、生臭いし、嫌なこともあるし、すごくリアル。
石田:僕は空に対する憧れがないので、想像して書かなきゃいけなくて。この4月から航空管制官として働く友達に連絡して、ご飯を食べながら“なんで空が好きなの?”という話を取材して(笑)。彼女は昔から飛行機が大好きで、パイロットになりたかったけど航空管制官の道を選んだんですね。でも、元々好きなことを言葉にするのって難しいじゃないですか。すごい難しそうにしていたけど、一生懸命聞いて、“空はいろんなところと繋がっているのがいいんだよね”みたいな言葉をそのまま歌詞に使ったりして。でもやっぱり難しいんだなと思って、会計しようとした時に、“この前、タイに旅行に行ってさ”という話をしたら、“え、どこの航空会社なの?”って食い気味に聞かれて、“あの航空会社は椅子がこうなってて、こっち側に何が見えて”みたいな話を熱く語られて、“こういうことだ!”と思って、“お前に聞いてよかった!”ってすごく安心したのを覚えています(笑)。
――そこだったのか(笑)。彼女の飛行機への憧れのポイントは。
石田:そういう部分をもっと聞きたかったなと思いつつ(笑)。でも“好き”ってそういうことだなと思って、すごい面白かったです。
――オタク全開。その、理由のない情熱こそ青春じゃないですか。じゃあ一個、大事な質問をしますね。バンドをやることって、青春ですか?
石田:あのー、今回は青春について考えすぎてしまったせいで、青春だなと思いながら青春を過ごしたくはないんですけど。
木村:“青春してる”とか、インスタに上げるのはイヤなんですけど。
――言い訳せずに(笑)。ハッキリ言ってください。
石田:そこにたくさんエクスキューズは付けますけど、でも“どう考えても青春でしょ”と思います、バンドって。青春についてここまで考えて、今やっていることが青春じゃなかったら、このEPが嘘になっちゃうので。バンドは青春、でいいと思います。
木村:僕も、ちょっと色々注釈がついた上で(笑)。青春だと思っています。4人でスタジオに入っている時とか、レコーディングしている時は、その中はすごい異常な空間だと思うんですよ。でも自分たちがそれに気づいてない感じがあって、それって学校に行っていた時に、何かに夢中になっている時と同じ感覚だと思うし、その場ではそうは思っていないけど、スタジオを出た時とか、一人で家に帰る時とかに、“すごい不思議な空間だな”と思うので。そういう青春だと思います。
木村優太(Ba)
――中学、高校は3年で卒業だし、大学はだいたい4年で卒業ですけど、バンドは卒業しないわけで。今までおよそ4年間バンド活動をしてきた中で、4人の関係性に変化はありますか。
石田:関係性は変わっていっているとは思うんですけど、スタジオに入るだけじゃなくて、移動中にみんなでしゃべったりとか、そこがある限り大丈夫だよね。
木村:それぞれ一人ずつ移動することになったりとかしたら、それこそ卒業している感じになりそうですけど(笑)。
石田:異常なことをしているという感覚は僕もあって、“大仏ビーム!”って僕、もう何回ライブで叫んでいるのかわからないですけど、その異常さを共有できている時点で、みんな一緒の青春世界の中にいるし、それがこれからどんどん濃くなっていくんじゃないですか。たぶん40歳で“大仏ビーム!”って言っているのが一番面白いしと思う(笑)。
木村:僕は3人より一年早く大学を卒業しているんですよ。新卒で入った友達と飲んで、会社の部署の話をいろいろ聞いていた次の日にカラコルムの山々のライブがあって、想太郎が“大仏ビーム!”って叫んでるのを見て、“俺、何やってるんだろう?”って思った(笑)。
石田: (笑)でも、めっちゃ楽しみ。20年後が一番面白いと思う。
木村:続けば続くほどわけわかんなくなって、面白いなと思います。
石田:おじいさんになって、病気でバンドを引退しますってなった時の最後のライブでも“大仏ビーム!”って言ったら、最高に面白いと思うので。これからは濃度が濃くなっていくしか、青春の中にいることができないので、それが楽しみであり、怖くもあり。
――最高のバンド人生じゃないですか。そこまで先の話ではなくとも、当面の目標というか、叶えたい夢とかはありますか。
木村:最終的には、万博をやりたいです。
石田:『カラコルム万博』というタイトルで。遊園地なんですけど、各曲のアトラクションがあって、例えば「ブランコ・スカイライン」は空中ブランコとか、いろんなパビリオンがあって、異文化が集まっているように見えて、でも全部カラコルムの曲というパビリオンがいっぱいあって。そこでアトラクションに乗ったり、ご飯食べたり、夜になると僕らがライブしたり、みたいなものをできたら最高ですね。
木村:音楽以外のジャンルが集結して、僕らの音楽と結びつく場所みたいな。
石田:カラコルム美術館があって、曲をテーマにいろんな人が絵を描いてくれたりとか。そういう総合感が、万博の面白さだと思うので。メンバーで、今度『大阪万博(大阪・関西万博)』に行こうねって話をしています。下見に(笑)。
――脳内で描くだけで楽しいです。こっちに空中ブランコ、あっちに大仏とか。
石田:あとは僕の目標としては、さっき話したクラウドみたいなもの、全員がカラコルムっぽさを感じられるようになったらいいなと思っていて。“ジブリっぽい”とか、結構あるじゃないですか。同じように“カラコルムっぽい”で、全員がカラコルムの世界を共有できるようになったら、万博も近いんじゃないかなと思います。
――最後にライブを話をしましょう。4月26日、東京・下北沢BASEMENT BAR。なんと、記念すべきカラコルムの山々の初ワンマンライブ。何をやってくれますか。
石田:我々が今できる万博みたいになるのかなと思っています。ライブハウスなので、いろんなパビリオンを出せるわけではないですけど、普段のブッキングライブとは全然違うものになります。例えば映画を見に行く時には、ストーリーを全部調べてから行かないし、知らないことが起こるから面白いのが映画じゃないですか。ドラえもんという主人公は知っているけど、今年のドラえもんの映画では何が起こるかわからないみたいな、そういう感じの楽しい日になると思うので、かつてないカラコルムが見られるんじゃないかなと思っています。例えば楽器を持ち替えたりもするし。
木村:僕がウッドベースを弾きます。いつもステージの上に置いておきたいけど、ツーマンやスリーマンだと置いておけないじゃないですか。ワンマンはずっと置いておけるので、じゃあステージ上を僕らの部屋みたいにして、ウッドベースも弾けるなと。ほかにもいろいろあって、どこまで言っていいのかわからないですけど。
石田:僕はクラリネットを吹きます。高校と大学でクラリネットをやっていたので。キーボードの彼(小川)とは、高校の吹奏楽部で一緒で、彼はホルンをやっていたので、ホルンも吹くと思います。ほかにもいろいろ面白いことや、狭いところだからこそできるようなことを考えています。かつてないカラコルムの山々を、ぜひ見に来てほしいです。
取材・文=宮本英夫 撮影=大橋祐希
リリース情報
2025年3月26日発売
視聴リンク: https://promo.theorchard.com/eMFYeTnIciAd
<収録曲>
1. 踊り場劇場
2. 合奏(2025.1.27)
3. ブランコ・スカイライン
4. きわどいカップル
5. さわがしい教室
6. パリのアメリカ人を聞いた僕のある夜
ライブ情報
4/26(土)下北沢BASEMENTBAR
VIVA LA ROCK
5/4(日)さいたまスーパーアリーナ
関連リンク
Instagram:https://www.instagram.com/karakoram_jp/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCkMssua2FxBDyS8VRqujGZg
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石田想太朗note「石田想太朗超現実館」:https://note.com/sotarodax/