古着の祭典にイープラススタッフが潜入してきました 『古着フェスvol.9』戦利品レポート

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『古着フェスvol.9』戦利品レポート

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2025年6月1日(日)、東京ビッグサイトにて第9回目の『古着フェス』が開催されました。今回はイープラスの女性スタッフたちが会場に潜入。この記事では実際にスタッフが購入したアイテムなどを紹介しつつ、全国から300店以上のショップが結集する “古着の祭典” の楽しみかたをレポートします。

会場エントランス付近

地図のない冒険の旅へ

『古着フェス』は他のマーケット系イベントと違って、詳細な会場マップが存在しません。公式Instagramで出店店舗の紹介はありますが、ブース番号などの記載は無いので、広大なエリアのどこに出店しているのかは行ってからのお楽しみです。

会場風景

というわけで、来場者が会場でやるべきことはひとつ。ひたすら歩くのです。運命の出会いを求めて、アンテナを立てながら。この壮大な “宝探し感” こそが『古着フェス』の大きな魅力のひとつなのではないでしょうか。

(※後日Instagramを確認したところ、当日開催中に会場マップが作成されていたことが判明。これは今後に期待です! もしや事前にマップをチェックできるようになる日も近いかも?)

ヴィンテージと言っても、ストリートからドレッシーまで、テイストは色々

来場者の男女比は男性7:女性3くらいの印象。カップルや夫婦で訪れている人も多いようで、なかにはベビーカーを押しながら回遊している人の姿も見られましたよ。当日の気温は20℃ながら、会場内の体感温度は25℃を余裕で超えるほど。コンパクトに持ち運べる上着を着てくればよかった……と、筆者は大後悔しました。

床にずらりと並んだ古着たち

イープラス女子3人組(Kさん・Aさん・Hさん)は13時〜16時の滞在で、途中ビール休憩を挟みつつ、会場内を自由に回遊。心の向くままに、ショッピングを楽しんでもらいました。古着の大海原に放たれた彼女たちが、どんな戦利品を得たのか、それでは順番に見ていきましょう。

コーデ完成を目指す中で、熱く蘇る帽子愛〜Kさんの場合〜

Kさんの戦利品

古着フェス参戦にあたり、漠然と「黒のTシャツが欲しい」と思っていたというKさん。会場内では黒Tシャツを置いているお店を当たりまくり、そのコーナーを狙い撃ちして行ったのだそう。ちなみに、購入品に出会えたのは何軒目くらいだったのかと聞いてみたら……。

Kさん「えーと……30軒目? くらいです」

結構な軒数を渡り歩いたようです! さすが、日本最大級の古着イベント。改めて選択肢の多さ、そして古着をめぐる冒険が体力勝負なのだということを実感する数字です。

「DIZ」ショップ風景

ピンと来る一着をついに見つけたのは、会場の真ん中あたりにあった「DIZ」にて。こちらのショップはずっとオンライン販売のみだったそうですが、つい先日から和歌山に実店舗を持ち始めたところなんだそう。そう聞くと、なんだかお店のスタートアップの勢いをお裾分けしてもらえそうな気がしますね。

「Reair」ショップ風景

一方、グレーのTシャツとキャップは大阪のショップ「Reair」で購入。看板の「値下げ交渉OK!」の文字につられてつい足を止め、何気なく店先に並んだキャップをかぶってみたのだそう。

Kさん「実は……、学生時代は帽子にはいくらお金かけてもいいと思っていて。かなりの数の帽子を買っていました。社会人になってからはファッションの路線が変わって、コレクションは友達に譲ったり、古着店に売ったりして手放したんですけど」

けれどその、いちど完結したかに思われた帽子への情熱が『古着フェス』で再びうずくのを感じたそうなのです。「これ可愛くないですか!色味や、ちょっと幅広なところもいいなって思って」と、購入したキャップの魅力について雄弁に語るKさんの眼はキラキラと輝いていました。

キャップはそのままお買い上げ。さらに、ロックバンド(多分)のグレーのTシャツは8,800円のところを交渉で8,000円にサービスしてもらったそう。お店によってスタンスはまちまちですが、会場ではこのように価格の交渉に応じてもらえることもしばしば。3人仲良く「H's clothing」で購入したトートバッグも、3つ購入でひとつ1,000円に割引してもらったモノだそうです。

「H's clothing」ショップ風景

そんなわけで、Kさんは4点の発掘で、購入総額は大体20,000円ほど。「本当はトータルコーデを組みたかったんですけど、可愛いのがいっぱいあって、ボトムスは決めきれなかったんです……」と、本人はちょっと悔しそうに振り返っていましたが、その姿はすっかり古着女子らしく決まっていました。

Kさん「この夏は、これを着て音楽フェスに遊びに行きたいですね」

古着をめぐる冒険は、選んで・買って終わりではありません。それを着てお出かけする、という次の楽しみへと繋がっていきます。うーん、これこそファッションの醍醐味ですね。

「絶対これを買う」と思わせてくれた運命の小物たち〜Aさんの場合〜

Aさんの戦利品

続いては2人目のイープラス女子・Aさんの戦利品を見てみましょう。特にお気に入りだと語ってくれたのは、「Mary Jane」で運命的に出会い、一番最初に買ったというシルバーネックレスです。タイのカレン族が手作りしたカレンシルバーと呼ばれる銀製品で、一般的なシルバー925などより銀の含有率が高く上質なシルバーなのだとか。

私物のビーズネックレスと、カレンシルバーの重ね付け

 Aさん「こういう、4つくらいモチーフがついてて短めのネックレスを探していたんです。一度身につけてみて、絶対これを買うって決めました。13000円で、結構いいお値段だったんですけど……。絶対これを、買うと(笑)」

おおっ、「4つくらいモチーフがついている短めのネックレス」という細かいリクエストに見事に応えている逸品! しかも当日Aさんが身につけていた私物のビーズネックレスと、花と蝶のモチーフがあつらえたみたいにピッタリです。

「Mary Jane」ショップ風景

これだけ広大な会場・膨大な物量の中で自分の琴線に触れるモノと出会えるのって奇跡ですし、アイテムのほうから “呼ばれた” ような気さえしますね。Aさんのように、心に小さな火花が散る瞬間を見逃さないようにしたいものです。

「ANT」ショップ風景

戦利品のなかでも異彩を放つ、レトロなICY BEARのPETS(900円)は「ANT」で見つけたアイテム。日頃から集めているという自宅の “シロクマグッズコーナー” に仲間入りさせるのだと嬉しそうに教えてくれました。

「DIZ」ショップ風景

さらに先ほどの「DIZ」にて、店員さんのお母さんのハンドメイド(!)というラベンダー色の手編みポーチ(3,000円)を、「Reair」でNIKEのキャップを割引価格で購入。総額30,000円弱のショッピングを楽しみ、大収穫の一日だったとほくほくするAさんでした。

Aさん「『古着フェス』は今回が初めての参戦でしたが、可愛いのがいっぱいあって楽しかったです!」

幅広い「古着」の解釈

PETSの例のように、古着フェスに集まっているのは衣類だけありません。様々なヴィンテージ雑貨・古道具もまた、来場者を待っています。

「PLUQE」ショップ風景

例えばこちらは、会場内で特に異彩を放っていた「PLUQE」。ヴィンテージ雑貨のカテゴリーで壁掛けの観葉植物を販売していたこちらのショップは、古着フェス初参戦とのこと。グリーンが元気よく着生しているのは、スケートパークなどから仕入れた廃ボードや、古いLP盤です。壁掛け植物といえばビカクシダが主流の中、「PLUQE」では一風変わった植物の壁掛けに挑戦しているのだそう。写真左端のウツボカズラのスケートボード(19,800円)は、やっぱり買っておけばよかったかな……と今も筆者の心に強烈な印象を残している逸品です。

現役古着女子が選んだ、砂漠を感じるシルバーリング〜Hさんの場合〜

Hさんの戦利品

さて。イープラス女子3人目・Hさんのお気に入り戦利品もまた、シルバーアイテムでした。Hさんの心にヒットしたのは、「Touareg Silver de Yeelafrica」で販売されていた、サハラ砂漠に住むトゥアレグ族が造った滑らかなシルバーリング。

Hさん「日常使いできるシルバーリングを探していたんです。でもシンプルなシルバーリングって、もう選択肢が無限大じゃないですか? だからそのなかでも、アイテムの背景に、造っている人の姿や物語を感じられるものと出会えたらいいなって思って。このお店では実際にトゥアレグ族の人の制作風景が一緒に展示されてて、すごく素敵だなって思いました」

なるほど。リングを身につけたHさんの手元には、つねに広大なサハラ砂漠が広がっているのですね。気になるお値段は10,000円ほど、とのことでした。

「Touareg Silver de Yeelafrica」ショップ風景

一方、NIKEのナイロンジャージをスカートにリメイクしたアイテムは、「全品半額にしま〜す」の声に惹かれて立ち寄った「古着屋mellow」にて購入。日頃はスカートはあまり履かないけれど、スポーティなデザインのこれなら、と購入を決めたそう。お値段は半額サービスで、5,000円程度。定価だったらチャレンジできなかっただろうけど、お得感が背中を押してくれたのだそうです。「H's clothing」で買ったトートバッグを含めて合計3点の購入で、総額は16,000円ほどのお買い物となりました。

「古着屋mellow」ショップ風景

実はHさん、フェスへの参加こそ初めてながら、日頃から高円寺・吉祥寺・下北沢あたりをテリトリーにしている現役バリバリの古着女子なのだそう。古着好きとして、このイベントのどんなところに魅力を感じたか尋ねてみました。

Hさん「古着って、お店によってはちょっと敷居が高く感じちゃうところもあると思うんです。でも『古着フェス』では、普段はなかなか入れないようなセレクト系の個人店とかも、露天みたいにオープンな状態だからふらっと入ることができて。それで見てるうちにお店の人から声をかけてもらったりして……。そういう予想外の深まり方があるのも魅力のひとつかもしれません」

心弾むリメイクアイテムと、誰かを思って選ぶ服〜Sさんの場合〜

Sさんの戦利品(一部)

取材とは別に完全にプライベートで遊びに来ていた、もう一人のイープラス女子・Sさんにも戦利品を見せてもらいました。Sさんは場内を歩いていてビビッと来たという、三重県のお店「REBORN_USED_CLOTHING」でショート丈のリメイクトップス(それぞれ5〜6,000円ほど)を4枚お買い上げ。量産服とは一線を画す個性豊かなリメイク古着に出会えるのも、古着フェスならではの楽しみですね。

このほかにもレトロ感たっぷりな柄トップスや、パートナーへのお土産用というメンズアイテムを思いっきりよく購入。1時間程度の滞在で「気が付けば50,000円溶けてましたね……!」と笑顔を見せてくれました。

会場で見つけたワンコインネクタイのコーナー

ちなみに、回遊した時刻は16時ごろだったそう。会場内は賑わってはいたけれど、Sさん曰く「目玉商品をめぐる修羅場をすでに過ぎたタイミングだったのかも?」とのことで、割とスピーディーにショッピングを楽しむことができたそうです。古着フェスの開催時間は10時から19時まで。レアなアイテムや超お得商品を狙うならもちろんオープン直後だろうし、値引きが加速する閉会間際もまた、会場が熱く盛り上がるタイミングです。混雑を避けて快適に見て回るなら真ん中くらいをめがけて遊びにいくのがちょうどいいかもしれませんね。

次回の古着フェスは年明け1月!

ということで、6月開催の『古着フェス』を楽しんだイープラス女子たちの戦利品紹介でした。ちなみに次回の『古着フェス』は、2026年1月に同じく東京ビッグサイトにて開催予定。古着フェスを自分ごととして楽しんできた彼女たちからは、

「冬に行ったらまた違う楽しみがありそう」
「今回の会場にはやっぱりTシャツが多かったし、ニットとかスウェットを買うモードになれなかったけど、冬だったらアウターなんかも探したい」
「コートが安くなってたら嬉しいかも!」

と、すでに次なる宝探しに心を弾ませる声が続々と上がりました。

誰もが知るブランドアイテムが手の届きやすい価格で販売されているのも魅力。バーバリーのアイコニックなトレンチコートは1万円台から販売されていました

いかがでしたでしょうか。訪れればきっと、自分だけの宝物を見つけられる大発掘場・古着フェス。なんだか楽しそうだな、と思った方はぜひ次回の古着フェスでお会いしましょう。イープラスで前売りを購入しておけば、当日の会場入りがグッとスムーズになるのでおすすめです。

会場・東京ビッグサイト

文=小杉 美香、写真=SPICE編集部

イベント情報

古着フェス(R)with Rakuten Rakuma ※終了
日程:2025年6月1日(日)
会場:東京ビッグサイト・東京国際展示場 東4・5ホール(〒135-0063東京都江東区有明3-11-1)
時間:10:00~19:00(最終入場18:30)
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