恋に翻弄される3人が織りなすヒューマンコメディ『ダイアナ ~それぞれのダイアナ~』 「満月チーム」のゲネプロレポートが公開
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『ダイアナ ~それぞれのダイアナ~』舞台写真
2025年9月3日(水)より横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホールにて、Zu々プロデュース公演『ダイアナ ~それぞれのダイアナ~』が上演されている。この度、舞台写真&「満月チーム」のゲネプロレポートが届いたので紹介する。
2006年初演以来、多くの劇団や演出家で上演されてきた『ダイアナ』。今回、ブラジリィ・アン・山田による脚本・演出で、新たに3バージョンの物語として届ける。なお、満月/半月/三日月/新月の4チーム「それぞれ」の結末を迎えることとなるという。
本公演は9月15日(月・祝)まで上演。
ゲネプロレポート
「恋」に翻弄される3人が織りなす、70分一本勝負のヒューマンコメディ!
2025年9月3日(水)赤レンガ倉庫1号館3Fホールにて舞台『ダイアナ〜それぞれのダイアナ〜』が開幕する。
本作は、作・演出 ブラジリィー・アン・山田が主宰する劇団ブラジルで2006年に上演された「ダイアナ」を今回Zu々プロデュースで新たに3パターン4チームで上演される。
廃校になった体育館を想起させる暗く広い舞台上に、酒井賢一(演:谷口賢志)が誰かに電話しながら入ってくるところから作品は始まる。優しい声色に愛しげに話す様子に恋人への電話とわかるが、何やら神妙な顔。電話が終わるとそこに小学校の同級生 石橋優(演:山岸門人)が酒井に「大切な話」がある、と呼び出され会いにくる。
久しぶりに会う少し気まずいような空気感から、お互いを「ケンちゃん(酒井)」「マーくん(石橋)」と呼び合い、だんだんと当時に戻ったような軽妙な掛け合いが短い時間でも2人の関係性が見えてくる。
なかなか「大切な話」を切り出さない酒井に、今度は石橋から結婚相手を紹介したいと急な報告がある。そこで結婚相手と紹介されるのが、酒井のもとから突然姿を消した元恋人の柳田翔子(演:高柳明音)。愛嬌溢れる翔子に、終始甘い態度の石橋と苛立ちを抑えられない酒井の対比も絶妙である。
衝撃の再会も束の間、石橋の口からさらなる衝撃の事実が飛び出す。
70分という短い時間の中でつぎつぎと判明していく驚きの事実に登場人物たちと共に見ている方も翻弄されていく。笑い中にもそれぞれのまっすぐな思いが胸に響く、ヒューマン・コメディである。
今作の見どころは、なんといっても役者それぞれの魅力が大きく役柄に反映されていることだろう。まっすぐな熱い男の酒井と、大人の色気が漂う石橋、そしてしなやかに2人の間を行き交う翔子。また3方客席のステージは、見る位置で違ったストーリーを体感することができる。
登場人物と役者のパーソナルが合わさり、他のチームではまた違った“それぞれのダイアナ”が繰り広げられるだろう。
公演情報
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
【出演】 相葉裕樹、北村諒、鯨井康介、佐藤絵里佳、瀬戸啓太、谷口賢志、高柳明音、平田裕香、溝口琢矢 山岸門人(50音順)
【脚本・演出】 ブラジリー・アン・山田(劇団ブラジル)
酒井賢一:谷口賢志
石橋優:山岸門人
柳田翔子:高柳明音
酒井賢一:鯨井康介
石橋優:相葉裕樹
柳田翔子:佐藤絵里佳
酒井賢一:北村諒
石橋優:鯨井康介
柳田翔子:佐藤絵里佳
酒井賢一:溝口琢矢
石橋優:瀬戸啓太
柳田翔子:平田裕香