muque　「超ダンス」をテーマに制作、GoogleのAIを活用した「Level up」のMV公開【コメントあり】

福岡発の4ピースバンド・muque（読み：ムク）が、8月13日（水）にリリースした楽曲「Level up」のMVを公開した。

今回のMVは、「バンドを“無垢”にもう一歩進め、新しい挑戦をしたい」というmuqueの思いから、MVはGoogleのAI「Gemini」や映像生成AI「Veo 3」、画像生成AI「Nano Banana」など、最新のGoogle AIをフル活用し、田向潤監督によって制作が実現した。

“超ダンス”をテーマに制作された本MVは、田向監督の「1割の真実と9割の嘘」という発想をもとに、メンバーが1拍だけ踊った動き（真実）をベースに、GoogleのAI“Gemini”により超人的なダンス（9割の嘘）を生成。ダンス経験のないメンバーであったが、超人になったかのような驚きの表現が実現した。また、メンバーの動きだけでなく、周囲の美術までもが予期せぬ形で弾け出す工夫を凝らし、生命力と躍動感に満ちた映像に。AI生成の映像はあえてスローモーションで出力され、編集で楽曲に合わせることで、普段のMV撮影のようなワークフローの中にAIが自然とメインになってくる、革新的で“Level up”した映像に仕上がった。

また、Google 公式YouTube チャンネルより本MVのメイキング映像も同時に公開されている。

 

今回MVが公開された楽曲「Level up」は、程よいスイング感と四つ打ちが心地よいリズムに絡むキャッチーなギターリフが印象的なイントロから一転、ヴォーカルAsakuraの低音ボイスが印象的な歌い出しによって、リスナーを一気に楽曲世界へと引き込む楽曲。サビでは〈君と証明したいんだよランデブー／同じ景色を見たいんだクルー〉と仲間や大切な人と共に未来や夢を共有したいという思いが垣間見え、更に楽曲のラストでは〈夢を掴んでたいんだ〉〈僕の視線はここに〉といったフレーズで、今後の活動への強い意志とポジティブな姿勢を示している。

muqueは現在4度目となる自主企画『muque "PLAYPARK 4"』を開催中。はイープラスにて発売中。既にSOLD OUTとなっている会場もあるとのこと。

muque コメント

今回のMVは、「超ダンス」をテーマにGeminiとともに制作に挑みました。それぞれメンバーが新しいことにチャレンジし、それをどうGeminiが表現してくれるのか。今までで一番完成形が想像できない中での制作になりましたが、期待感を抱きながら取り組むことができました。今までのmuqueの表現から“Level up”したMVを、ぜひ皆さんお楽しみください。

監督コメント

プロンプトという言葉をインターフェイスにしたAI生成の作業は、言葉そのものの曖昧さを痛感し苦戦する日々でした。しかしあるとき、それっていつもの人間のVFXアーティストとのやりとりと同じなのでは？と気づいた時から「技術は高いが素直すぎて突っ走る傾向がある若者」みたいな人格をAIから感じられるようになりました。とたんに作業は捗るようになり、最後にはビールでも奢ってあげたいような気さえしてきました。面白いヤツです。